kana*channel

もはや、走ることが生活の中心です。

とっても久しぶりに、たいせつなおともだちに会った。
彼のことはいつだって大好きで、いつだって応援しているのだけど
あまりに昔からのわたしをぜんぶ、知られているので
ちょっと居心地が悪くなるときがある。

わたしが覚えていないことを、彼はしっかり覚えていたりして
当時のわたしはそれはそれはいやなこどもだったので
そのときの話になると、恥ずかしくていやになる。
いやなところは全部箱に詰めて向こうにおいてきたはずなのに
それを持ってきて「ほらみてごらんー」と言われている感じ。

そのときのわたしはずっと息苦しいとおもっていて
今から思えばそれはぜんぶ自分のせいなんだけど
当時はそんなこと夢にも思わなくって、みんな周りが悪いんだっておもってた。
そんなふうだから息苦しかったんだって気づいたのはずっとずっと後のこと。
あんな苦しい思いはもう二度とごめんだけど、
もしもやり直せるならきっとずっとうまくやれるのに。

そうしてぎゅっと引き戻されると、胸がざわざわして心もとないきもちになる。
人を傷つけたぶんだけ、自分も傷ついてたんだって気が付く。
そのときには感じなかった痛みを、まるで昨日のことにリアルに感じる。
そうなると心をフラットに戻すのがずいぶんと難しくて
今日はその作業に90分もかかってしまった。
だらだらと汗をかきながら90分走って、やっと日常に戻ってこられた気がした。

いつものリズムを取り戻したら、胸のざわざわはどこかに消えていて、
それでも彼が今でもたいせつなおともだちでいてくれることが、素直にありがたいと思えた。

百年法 上
山田 宗樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-07-28

百年法 下
山田 宗樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-07-28


ずっと気にはなっていたんだけど、やっと読めたー
死なない人の話は「ゼラニウムの庭」とか「永遠者」とか、
まわりは死ぬのに自分だけというパターンが多かったけど
これはみんなが不老不死の手術を受けられるようになった世界の話。
いろんな要素を織り込みながら長い時間を描いている感じがおもしろかった。
やっぱり終わりがあるから、今を大切にしようと思えるのかもなぁ。
結末はなんだかどたばたしたような感じがして残念。

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楽園のカンヴァス
原田 マハ
新潮社
2012-01-20


もとはキュレーターだったマハさんならではの作品!
はじまりは??という感じだったけど、すごくおもしろかったー!
絵のことは全然わからないけど、ここ最近興味が出てきた。
美術館で絵を見たり、時代背景なんかを勉強してみたいなぁと思った。

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これも好きな感じのマハさん。
「ジヴェルニーの食卓」にちょっと雰囲気が似ているような。

まちがい
辻 仁成
集英社
2012-01-05

すごく、好きな感じの辻さん。
わーってどっぷり恋愛にはまってしまって、破滅する感じの物語が
ものすごく読みたくなる時が、ある。

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結婚
井上 荒野
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-03-27

結婚詐欺師のお話。
でもなんだか爽やかというか、詐欺師でなくても恋愛ってそういうところがあるなぁと思ってしまった。
だまされてもいいや、と思ってしまうのもわかるような。
いや、そう思ったことなんて一度もないのだけれど。

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でーれーガールズ
原田マハ
祥伝社
2011-08-31

好きじゃないほうの、マハさん。
でもやっぱり最後は泣いてしまった。
ずるい、こういう手は。

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キュア cure
田口 ランディ
朝日新聞社
2008-01-11

田口さんの小説はいつも頭の中を素手でぐるぐるとかきまぜられるような感じがして
読み進めずにはいられないのだけど、読み進めるにしたがって頭痛もひどくなる。
なんていうか、こんなことってあるような感じがするけど
それを認めてしまったらいろんなことが根底からくつがえされてしまうような気持ちになる。

ちょうちんそで
江國 香織
新潮社
2013-01-31

江國さんの本に出てくる女の人は、いつも不真面目だ、とおもう。
まじめであることばかりがいいことではないこともよくわかっているけれど。
ひなちゃんもあめちゃんもあんまりだ、とおもう。
昔は憧れたりもしたけれど、今はもうこんなふうには生きられない気がする。

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ゼラニウムの庭
大島 真寿美
ポプラ社
2012-09-15

「ピエタ」がとても素敵だったので別の本を。
これまたすごく不思議な世界観で、一気に読んでしまった。
長生きすることばかりが幸せなことではない、と改めて。
だからと言ってこの物語はまた極端だけれど、終わりがあるからこその幸せもあるのかなと
ぼんやりおもった。

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夕子ちゃんの近道
長嶋 有
新潮社
2006-04-27

絶対に読んだことがあるはずなのだけど、全然物語を覚えていなかった。
断片的にいくつかのエピソードは覚えていて、朝子さんが箱を作っているところとか
瑞枝さんが長い長い別居中であるということとか、なんか知ってる!と思ったけれど
夕子ちゃんのことは少しも思い出せなかった。
最後のパリのお話はなんだかちょっといらない感じがした。

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もうね、相変わらずわかんない。
わからなすぎて笑えてくる。
文字を追いかけながら、ちっとも頭がついていかない感じがした。
でもなんとなく、言いたいことはわかったような気もしないでもなくて
眼を閉じたら何もなくなって、これは全部長い長い夢でした、なんて言われても
それはそれで不思議でもなんでもないんだよなぁと思った。
そうしたら急に外の音も聞こえなくなって、異空間に紛れ込んだような気分になった。
知らないことはたくさんある、きっと。

道化師の蝶
円城 塔
講談社
2012-01-27

わからなすぎてびっくり。
でも一応最後まで読んだ。

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ことり
小川 洋子
朝日新聞出版
2012-11-07

「ことりの小父さん」のお話。
猫を抱いて象と泳ぐに雰囲気が似ているなぁと思った。
小川さんの小説に出てくる人はみんな、いつだって思慮深くて遠慮深い。
たぶん現実の世界にいたら、ふっと見落としてしまうとおもう。
そのくらい、自分の存在を消すのがうまい感じがする。

やっぱり最後は、泣いてしまった。
どうしてだろう、小父さんはきっと少しも不幸なんかじゃなかったのに。
でも少し冷静になったらわかった。
きっと、おじさんが死んでしまったことが悲しかったんだと思う。
おじさんがいなくなったら、おじさんのお話はおしまい。
そのことが、とても悲しかった。

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吉祥寺の朝日奈くん
中田 永一
祥伝社
2009-12-11

とってもよかった。
なんていうか、この人の本はいつも同じように心地よい。
「三角形はこわさないでおく」と「吉祥寺の朝比奈くん」が好きだなぁ。

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ジヴェルニーの食卓
原田 マハ
集英社
2013-03-26

#9を思い起こす感じのお話だった。
マティス、ドガ、セザンヌ、そしてモネ。この4人の画家たちを描いた短編集。
どのお話も、絵が頭の中に浮かんでくるような描写で素敵だった。
特にモネの睡蓮のお庭のくだりなんかは、地中美術館で見たあの素晴らしい風景が
自然と浮かんできた。
また行きたいなぁ。

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神様が殺してくれる
森 博嗣
幻冬舎
2013-06-27

この先どうなるの?!と気になって一気に読んでしまった。
ちっとも予想していなかった結末でびっくり。
でもきっとそのつもりで読んだら最初から伏線だらけなのだと思う。
時間をおいてもう一度読むつもり。

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往復書簡
湊 かなえ
幻冬舎
2010-09-21

手紙のやり取りだけで、ここまで物語を書けるってすごいことだと思う。
しかしこの人の書くお話はどれもこれも暗いところがある。
なんというか、人間の持っているどろどろした汚いところをさらっと書こうとしているような。
その感じが読み終わった後に何とも言えない気持ち悪さを残してる感じがする。

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よだかの片想い
島本 理生
集英社
2013-04-26

いつもの島本さん。
久しぶりにいつもの島本さんだなぁと思った。

彼らも彼らなりに思いや考えがあるようで。
頭ごなしに叱りつけてはいけない、とわかっていながら
売り言葉に買い言葉で勢いづいてしまうときがある。
大人げないなぁ、と反省しながら
立場が違えば一発ぶん殴ってるよな、とため息がでる。

もういっそのことめんどくさいから放っておきたい。
でも、立場上そういうわけないもいかない。
というわけで一応話してはみるのだけど、やっぱり通じない。

そんな日々が続くと、やっぱり疲弊してくる。
昨日は意味もなく泣けてきてしまった。
でも、言い続けるしかないのだ。
むかついて、涙して、自分のふがいなさに落ち込んでも
また、明日は来る。



王国〈その3〉ひみつの花園
よしもと ばなな
新潮社
2005-11


ずっと気になっていたけど、手を付けていなかったシリーズ。
4冊にわかれているのも読むのをためらっていた理由なんだけど、
読み始めたら意外とするすると読めたし、長さも気にならなかった。
なんだかな、いつもの通りばななさん。
ばななさんの本に出てくる人たちは、みんないつだって多くを求めない。
自分の感覚を研ぎ澄ませて生きていくことを大事にしている。
実際はそんなに繊細ではいられないけれど、そういう姿勢はもっていたいなぁとおもう。

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生まれる森
島本 理生
講談社
2004-01-29

以前読んだような、読んでないような。
でもたぶん、最後まで読んだ記憶がないので、読んでないのだと思う。
いつだったか、もうずいぶん昔にわたしにも似たようなことがあったなと思った。
あの時にあんなにもつらく苦しかったのはどうしてなんだろう。
今となってはちっともわからないし、馬鹿馬鹿しいとさえ思ってしまう。
その時にしかわからないことって確かにあるけど、時間が経つと忘れてしまう。
それが悪いことだとは思わないけれど、少し淋しいような気もする。

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ベーコン
井上 荒野
集英社
2007-10-26

わからないし、あんまりおもしろくなかったけど
料理についての描写はよかったとおもう。
おなかすいた。

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第五番
久坂部 羊
幻冬舎
2012-02-10

「無痛」のその後を描いた作品。
相変わらず物語の運び方に無駄がないなぁと。
まるで別の場所での物語が3つ、順番に語られて
その線がだんだんと近づいて最後にきゅっと1本になる。
きっといずれ1本になるんだろうな、と思いつつも
どうやってまとまるのか?とか
どうやってオチがつくのか?とか
いろいろ気になって一気に読んでしまった。
物語としてはおもしろかったけど、なんだかやりきれない感じの結末だった。
彼らはきっともっと幸せに暮らすこともできただろうになぁ。
そして描写がうますぎて、ノンフィクションのような気がして怖くなった。

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生きるぼくら
原田マハ
徳間書店
2012-09-13

最近の原田マハさんはこういう感じの話が多いように思う。
人生ちょっと行き詰っている感じの主人公が、新しい世界や人に触れて
また前を向いて生きていこうと思うような物語。
いいんだけど、爽やかすぎてなんだかこそばゆい。
後味が良すぎるのもなんだかな。
でも稲作やってみたい!とおもった。

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リボン (一般書)
小川糸
ポプラ社
2013-04-11

ひさびさ小川糸さん。
偶然、こないだ親戚のおばさんからオカメインコのかわいさについて
ずいぶんと聞かされたので、ますます鳥を飼ってみたくなった。
すみれさんとひばりさんがとっても素敵で、小川糸さんだなぁと思った。
最後のすみれさんとハンスさんのあたりは急な展開で驚いたけど
全体に流れるゆるりとした空気がなんともよかった。

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スカル・ブレーカ - The Skull Breaker
森 博嗣
中央公論新社
2013-04-24

待ってましたの森さん。
ヴォイドシェイパシリーズの続編。
ゼンの考えることが、また一段と哲学的だなぁとおもった。
彼は剣の道を究めようとしているわけだけれど、
人生そのものにもいろいろと当てはまる部分がある。
スカイクロラシリーズより親近感が持てる感じがする。
もう少し設定がしっかり描かれているからかもしれない。
相変わらず装丁もきれいだし、手元において、何度も読み返したい本。

昨日はあんなに食べ過ぎたのに、身体は思ったよりも軽くて
なんだかどこまでも走っていけそうな気がした。
わたしはランニングに見放されていない、とぼんやりおもった。

人は人、と思えないところが
わたしのよいところでもあり、よくないところでもある。

走ることはいつも裏切らない。
いろんな理由を付けて、裏切ったり見放したりしているのはわたしのほうで
わたしさえきちんと向き合う覚悟を持てば
またいつでも仲良くしてくれる。

太陽はまだぎらぎらと輝いていて、だらだら流れる汗も夏そのものだけど
虫の声とか田んぼの上を通る風とか
少しずつ、秋の予感。

真夏の昼間に、大掃除をしています。
当時はものすごく大切に思っていたし、わたしにとっては宝物だったものたちが
山のようにでてきた。
ひとつひとつ、ちゃんと覚えていて
10年も15年も前の記憶までよみがえってきた。

でも、不思議なのは
物自体にそれほど魅力を感じないこと。
確かに思い出深いものだし、大切に思っていた気持ちも覚えているのだけど
それを手元に置いておくことに価値を見いだせない。

誰かが「今現在の自分に必要なものかどうか」が大切だと言っていた。
なるほどなぁ、と改めて。

くちびるに歌を
中田 永一
小学館
2011-11-24



いつだったか、本屋大賞の候補になっていて気になっていた本。
作家さんの名前に聞き覚えがあるなぁと思っていたら、
「百瀬、こっちを向いて」の作家さんだった。
期待を裏切らない、さわやかな話だった。
青春物語だけど、あの時期特有のリアルな苦しさなんかは表現されてなくて
懐かしい気持ちで気持ちよく読めた。

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さきちゃんたちの夜
よしもと ばなな
新潮社
2013-03-29



いつもの通り、ばななさんだった。
ばななさんらしい短編集だった。
「さきちゃん」て名前はわたしも好き。
なんだろう、響きがいいのかなぁ。

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