February 24, 2006
今思えば、トリノ五輪の開会式の最後に三大テノールの一人、ルチアーノ・バヴァロッティがプッチーニの歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」を熱唱して最高潮に達したことは記憶に新しい。その時「開会式のときに歌われたオペラで滑ることに運命を感じた」と感想を述べていたのが、フィギュア女子に出場する荒川静香選手でした。
「運命」のいたずらはまさに今日(日本時間)やってきた。まさに「誰も寝てはならぬ」深夜時間帯でのフリー演技。日本時間の5時台に、まず安藤美姫選手、そして6時台に荒川選手と村主章枝選手が登場し、それぞれの持ち味を発揮した。
勿論、ウチもその時間何とか起き、TVで早速応援。(実は千葉にいました)
ミキティは果敢にも4回転ジャンプに挑戦。残念ながら失敗になってしまったが、その心意気やよしであったと思う。今回は15位で終わってしまったが、次回に繋がる良い経験を積んだのではないだろうか。
村主選手は全体的にまとめてきたって感じの演技で、これもまた素晴しかったと思う。惜しくも4位でしたが、ケガからの復帰から間もないと言うのにここまで辿り着いたことに拍手を讃えたいですね。
そして荒川選手。ハッキリ言って、ほぼ完璧な内容。全てが流暢でイヤミのない凄く美しい演技でした。全く点数に関係がないのに、「イナ・バウアー」(←もともとドイツの女子フィギュア選手の名前だったんですね)を披露し、これがまた感動を呼んだりする。こういう試みは大変嬉しい。こうして思うとギリギリになって、フリーの演技で使う曲を2004年の世界女王になったときに使われた「誰も寝てはならぬ」に変えたのは大きな決断で、そして見事にハマった。
コーエン選手やスルツカヤ選手にまさかの転倒があったことも、荒川選手にとって好材料になったのですが、しかし今日の演技を見た限りでは、誰が見ても一番評価が高かったのではないかと思ったりします。
そして日本に待望の「金」が荒川選手によって生まれました。冬季では長野大会モーグルの里谷多英選手以来2人目の日本人女性による金メダルという快挙。勿論、フィギュア女子アジア勢初の金メダルでもあります。
「誰も寝てはならぬ」効果(?)、すなわち金メダルという大変嬉しい結果に日本中が湧きました。
小泉首相も大変お喜びで、荒川選手との電話対談で、とにかく感動しっ放しだったですね。小泉首相と言えば大のクラシック好き。しっかり「トゥーランドット」のことについても触れていました。
これで遅ればせながらですが、日本選手陣に勢いがつければ(あとはアルペンかな?)いいですね。
と言うわけで…
おめでとう、荒川静香選手!!
←やっぱこのイナ・バウアーでしょ?
PS:「トゥーランドット」で思い出したのですが、かつて何かのCMで錦織健がこの曲を歌っていたな〜と記憶が蘇ったのですが、そのCMが思い出せない。ボケたのかな、ウチ(笑)。
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この記事へのコメント
↑確かに首相が一方的にしゃべってましたね。
荒川選手の演技は金メダルにふさわしい素晴らしいもの。感動しました。あるブログに書いてありましたが国民栄誉賞を受賞してもおかしくないです。
スルツカヤの不調は凄く驚きました。本当は、彼女の中にだれか別の人が入っているのではないかと思いました。村主選手はスルツカヤが落ちてきて結果惜しいことになりましたが、彼女なりの演技が出来たと思います。安藤選手はこの経験をバンクーバにつなげて欲しいです。
でも本当にメダルが取れて本当によかったです。
ところでCMは「違いのわかる男」、錦織健さんがブレイクするきっかけになったネスカフェだったような。きのうはおかげで私のブログもあのエントリだけアクセスが激増でしたよ。
ところで、バトンをお願いできませんか?。勝手に指名させて頂いたのでスルーでもかまいません。よろしかったらということでお願い致します。
小泉さん、とにかく国民を代表して喋ったら、マシンガンになっちまったね。普段はワンフレーズ・ポリティシャンなのに(笑)。
●haruさん、
どーもです!国民栄誉賞、確かに授与してもいいかもしれませんね。アレだけの大舞台で素晴しく、かつ魅了する演技を見ることが出来たのですから、ハイ。
●夏季さん、
(>_^)b
●yurikamome122さん、
確かにこちらもその日500以上カウントされてたので、ビックリでしたよ。荒川効果ですね。
バトンは落ち着いたらやってみます。まだ2、3ほど抱えてますので(笑)。