2018年07月02日

Wカップ 日本代表 GL

当たり前のことだけどもう一回やったら絶対こんなに運に恵まれたグループリーグにはならないだろうと思うぐらいここまではラッキーな大会ではあるけれど。


基本的には完全に急ごしらえ感を持ったまま大会に入ったし、いまだに攻撃は想像以上に個々が頑張れているために点が取れているだけという形。
4年前のチームが行っていたような高い位置で複数人が同じイメージを共有した連動した動きみたいなものは全然できていない。
ただ、マニアックまでの連動性がないと個人ではまったく勝負できなかった時代を知っている身としては感動的なまでの個々の能力の高さ。

大迫のポストプレーは屈強なDFに負けないし香川の間の狭いスペースで受けて反転できるプレーは相変わらずのキレがあり、乾はドリブルが注目されるが僕が最も好きなのはあのピタッと止まるトラップ。
ロングボールをスッと足元に置いてしまう美しいトラップにはため息が出てしまう。
ジダンがあんなタッチをしてたなぁなんて回顧も。

そしてDFラインの前でボールを集めて散らしていく柴崎のプレー。
真中でボールを奪われるリスクに怯えて最終的にボランチの位置でパスを受けるのすら禁止しているのではないかと思えるほどこの位置でパスをさせなくなってしまったハリルホジッチのせいでずいぶん遠回りをしてしまったがやっとあのパスセンスが生かされる時が来た。
(余談だが、大島の国際舞台での経験不足も山口蛍のパスの視野の無さもこの2年くらいの弊害だと思っている)

また、対世界になった時の日本サッカーのよりどころはハードワークであるべきだし、その点ではハリルホジッチが妥協のないタイプだった事はこの短期間でそこそこ機能する要因かなとは思う。

元来パスをつなぎたい日本サッカーだが、パスをつなぐという事はポゼッションするという事とは別の問題でこのチームはそこを勘違いしていない。
ハードワークし攻めるときは攻めるし守る時は守る、持てるときは持つし、持てなくてはサッカーにならないという感じでもない。

それでも、グループリーグ突破は本当に運に恵まれたなと思っている。
代表チームはクラブチームほど戦術を突きつめられないとはいえ、ここまで完全に大枠のみでグループリーグ突破を成し遂げるとは思っていなかった。

そもそも日本が勝ち点3を上げるとしたら相手はポーランドだと思っていたfujimaluなのだからその予想の当てにならなさはそれこそ「半端ないって」という話だが。


そのポーランド戦だが、うん、引き分けでもいいこの試合でフレッシュな選手を並べてなんとかプレッシングと速攻で勝負して勝ち抜きと主力の温存を成し遂げたかったのだろうけれど、やはり今の日本にはそれはまだ難しい。

足が動いている前半はなんとかなったが猛暑の中足が止まった後半はほとんど何もできなくなった。
4−4−2は2トップでボランチとセンターバックににらみを効かせる事で相手のはっきりいってたいしたことのないポゼッションを潰すことは出来たが攻撃にますます連動性がなく個人頼み。
宇佐美はスタメンとしては苦しいだろうなと。
そもそもサイドプレーヤーとも思っていないんだけど。
FWかトップ下の選手だと思うんだけどなぁ。
いずれにしろもっとボールを引き出してプレーに関与する習慣をつけないと、とは何年言われ続けている課題か。
宇佐美と高徳がパスを呼び込めないため柴崎がパスの出しどころがない。

この二人は武藤、岡崎にボールが入った時、サイドバックが上がってきてボールを持った時にもサポートの入り方が悪くちょっとこの布陣は難しいかなと思った。

まあ、ポーランドもFIFAランキング8位とか言っても明らかに16位にも入らないレベルのチームであり慎重に戦えばセットプレーとアーリークロスぐらいだろとか思っていたわけだが、そのセットプレーにやられた。

最終的にはコロンビアに救われる形でグループリーグ突破を成し遂げたがコロンビアとセネガルならどう転んでもおかしくない僅差のチームだったわけで、ポーランド戦単体では明らかに失敗だったことは忘れてはいけない。


最後にあの10分の時間稼ぎ。
はっきり言って何が悪いの?と。
過去の大会でも見たことがあるような光景だし、そのたびに批判は出るが胸を張ってい良い。
セネガルが点を取ったらどうするんだというリスクの話ならわかるが、フェアじゃないとか意味がわからない。
残り時間このままで行きたいという場面で相手がボールを取りに来ないならまわし続けて終えるなんて当たり前のことだろう。
実際には相手が取りに来ないなんてふつうはあり得ないだけの話で。

ポーランド戦の唯一の目的はグループリーグを突破すること。
それ以上でもそれ以下でもない。
そしてそれを遂行する作戦になんら問題は感じない。

責めるべきはこの大事な試合に勝ち目の薄い戦い方で臨まざるを得なかった日本の弱さであってあの最後の時間稼ぎではない。

まして、美しく負けたほうがよかったなんて人は2006、2014の屈辱的な敗退を知らないかもしくは何とも思わなかった平和な心の持ち主なのだろう。
僕には屈辱で泣き明かした夜を忘れることなんてできない。
ワールドカップ以上に結果が全ての場所なんてそうそうありはしない。

2018年06月19日

Wカップ2018 フランス×オーストラリア

見る暇がなくてどんどん周回遅れ


フランス 2−1 オーストラリア

あと少しというところで逃した勝ち点1。
このあと少しこそがアジアの課題であり続ける。

オーストラリアは監督が代わっているという事もあるかもしれないがアジア予選とはまったく違うサッカーを遂行した。
守備的にしっかりブロックを作って堅守速攻。
べた引きになりすぎないようにラインを上げて中盤を下げてブロックを圧縮。
外を突かれても真中で跳ね返せるから縦だけは切っていく。
通させないようにしていた縦を通された事が崩壊につながった。
ポグバのスキルを褒めるしかないか。

1点目はカウンターからポグバのスルーパスからのPK。
2点目は縦のワンツーで上がっていったポグバの見事なゴール。

フランスのタレントの質と量は世界一だと思っているがそれにしてもやっぱりポグバとカンテ化け物じみている。
運動量とパワーと技術と。
カンテを守備の人とする意見は多いが、この選手はパスもけっこうなレベルにある。

今のフランスと日本がやるとしたら、どう戦えば勝ち点3を取れるか、ちょっとイメージがわかない。
たぶん、ジダンを擁したワールドカップ王者フランスの方がまだ付け入る隙があった気がする。

fujimalu at 20:45|PermalinkComments(0)clip!ワールドカップ 

2018年06月16日

Wカップ2018 モロッコ 0−1 イラン

モロッコ 0−1 イラン

スペイン、ポルトガル、モロッコ、イラン。
グループを見回した時に、グループリーグ突破のためにはここでの勝ち点3を絶対のものと考えてきたであろう両チーム。
本当に気持ちのこもった戦いぶり。

アフリカとアジアに分かれているもののアラブ系の両チーム。
モロッコは言ってみれば中東の個人能力で欧州のサッカーをするといった印象で、予想としてはイランも個では戦えるものの全体的にはモロッコペースで進むだろう、結果は読めないが、と。
しかし、さすがはケイロスの長期政権に鍛えられたチームということか。
組織でも劣っていない。

序盤こそモロッコのサイド深くに早く入り込むサッカーに苦戦したイランだが、徐々に対応していくとむしろボールは持たせても崩させずカウンターでチャンスを狙う展開に。
後半に至ってはむしろ押し気味だったか。

強度の強い守備と縦に早い攻撃、要所でアグレッシブに仕掛ける個の強さ。
あれ?
なんかデジャブ?
いや、デジャブにすらならない絵に描いた餅だったけど。

ともあれ、両チームともに攻守にわたってアグレッシブで好ゲームだった。

オウンゴールはあまりに美しく・・・

ワールドカップともなればファウルには気を付けないとという事か。
熱戦の幕切れとしては切ないものだった。

fujimalu at 09:09|PermalinkComments(0)clip!ワールドカップ 

Wカップ2018 ポルトガル×スペイン

ポルトガル 3−3 スペイン

渡る世間は鬼ばかり。

ショートパスでリズムを作るスペインだが、イニエスタ、ダビド・シルバが時折個人技で相手を引きはがす事で守備陣を混乱させた。
引かされて守備的になるのはポルトガルも想定していたし、パスだけでは崩される気配はそれほどなかった。
ディエゴ・コスタの1点目もスペースがあったとはいえ3対1を決めきる個人技は見事。
パスサッカーといえども、どこかで仕掛けていかないと何も起きないというのを見せつけられた。

そして、CR7はやはり怪物だなと。
スペインの3人の異能に匹敵する仕事を一人でやってのけてしまった。

この試合だけ見るとユーロを制した時よりクリスチアーノ・ロナウドのコンディションは良いように見えた。
あの時は調子はひどいものだけど精神的支柱として機能していたように思う。

それにしても2点目のあのオフサイドエリアに孤立してプレーに関与しない事でフリーになる何気ないポジションの取り方は日本人FWではなかなか見ない駆け引きのうまさだなぁと。
自分が欲しい場所に入り込むうまさを持つ選手はいる。
最近少し少ない気もするが、味方のためにスペースを空けられる選手も居ないことはない。
だが、自分が使うスペースを作るためにフラフラと関与をやめるあの感覚はプレーに関与する事を求める日本サッカーではなかなかに難しいかもしれない。


それにしてもイニエスタ。
本当にあのレベルの選手がJリーグ
いまだ信じられない。

fujimalu at 07:50|PermalinkComments(0)clip!ワールドカップ 

Wカップ2018 開幕戦

ロシア 5−0 サウジアラビア

開催国の恐ろしさ。

ロシアの前からのプレスが完全にはまった前半戦。
サウジはボールを出すところ出すところプレスの餌食なりどうしていいかわからないといった流れの中であれよあれよの2失点。
開催国相手に2点ビハインドはその時点で絶望的だったか。

3バックと思われたロシアが4バックで相手と陣形を合わせてボール狩りに来たのがサウジ対策だったのか、今大会はこれで行くのかは次戦以降を見ないと何とも言えないわけだが、ただ、ロシアサッカーというのは守備がちょっと緩い印象なのをずいぶんとタイトに仕上げてきたなと思った。
食いついたら奪いきる前方向の守備でショートカウンターの嵐を浴びせた。

ただ、サウジがつなごうとするわりには、はがす動きは多くない感じはした。
10番サハラウィがDFとMFの間で受けようとすることはあるものの、ロシアはこの選手には徹底的につぶしに来ていたし、それ以外は自分のポジションからの動きが乏しく布陣を合わせてハメて来たロシアの思うつぼという形。
前方向のプレスは強烈の一言であれこそ開催国というものだろうけれど、リトリートした時のロシアは要所は抑えるが常にタイトではない。
そのバランスの良さに騙されないで積極的に間で受けてはたいて動きなおすのを繰り返せばガチガチに固いという程のものではなかったと思うのだが。
まあ、個人技で相手を上回ってアジアを勝ち抜くサウジとしては、そのままワールドカップに持ち込んでも1対1を抑えこまれて良さが出ないということだろうか。
過去のように世界では徹底したカウンタサッカー、というわけにはいかないだろうけれど、弱小アジアが世界で「良いサッカーをしよう」なんて呑気な姿勢ではボッコボコにされるという良い見本にはなっただろう。

さて、日本も2006、2014と二度に渡って嫌という程思い知らされたはずのこの現実。
今大会はどう戦うだろうか。

あ、4点目、5点目は完全に余計で話にならない。
集中が足りなかった。
あのムラッ気がアラブの弱点か。

fujimalu at 03:30|PermalinkComments(0)clip!ワールドカップ