第155回 自然に活かされ、自然を生かす第157回 食飲有節、起居有常(しょくいんにせつあり、ききょにじょうあり)

November 12, 2010

第156回 一本鍼の由 ・その5

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27、8歳のころの患者さんがつい最近、またまた訪れてきた。



凡そ40年前の方。



数日前、脳梗塞で倒れたが、軽くすんだとのこと。



どうか再発を防いでくれと懇願してきた。



当時の鍼治療を回顧して、「一本鍼」がよく効いたという。

  





この頃、大阪市立大学医学部解剖学教室に毎週水曜日通っていた。



付いてくれたのは解剖学専門の学者だったが、この医学に大変興味を抱いていた人で、鍼灸師を「医者」と認める人だった。

 

西洋医学の一部を垣間見るとともに「ロジック」の必要性を大いに学んだ。



「ロジック」を鋭利にするため論文を書くことを勧められ大いに励んだ。



後年、学問と一本鍼開発のためこれが優れて有効に働いた。



当時のこの業界の書物、論文をみるに「ロジック」に関して確かに希薄だとの印象が未だに残っている。

 






さらに一本鍼を極めるにあたって重要な出来事がある。



それは息子達がよく病気をし、殊に高熱を発することが多かった。



〔己の医療として家族を守れなければ、・・・・どうして他人さまに対して医療行為ができるのかという〕医者魂があった。



まさに真剣勝負だった。



真剣勝負は鍼一本の重みを深く教えてくれた。

  






そこから、日本古来の「打鍼術」と「舌診学」へと目が開いていった。




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fujimoto1005 at 06:00│Comments(4) 一本鍼の由 

この記事へのコメント

4. Posted by まぁめ まま   November 12, 2010 22:42
今日は本とにありがとうございました。先生にお会いして、お話聞いてもらえるだけで、治ったというか、治る気がしました。不思議漢祥院です。先生にお会いじゃなくて、お愛なんでしょうね。
少しですが、ちゃんと歩いてます。感謝でいっぱいです。
3. Posted by かほ   November 12, 2010 10:13
『信念』を持って鍼と向き合い続けたから、今の蓮風先生がいらっしゃるのですね。揺らがない自分、確固たる自分を持って鍼と向き合うことの大切さがわかりました。
2. Posted by michiyo   November 12, 2010 09:26
5 今日のお写真、何度見ても本当に素晴らしく心が洗われます。
1. Posted by とんびのおじさん   November 12, 2010 09:12
ここ毎日の様に救急車が家の前を通っています。それと共に防災無線で訃報のお知らせが流れる。来ている患者さんは、お陰で治療のかいがあってか、運ばれる事は起きていない。養生を指導をしながら治療することは大切ですね。故人の父が胸部の大動脈溜で長年生きられてからは、気になる患者さんには念入りに指導するように心がけています。

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