
市川海老蔵さんの歌舞伎は3回目でしょうか。華のある方だなあとつくづく思ってしまいます。
時折、見せる悲しそうな憂いを帯びた顔は、場面場面に応じたその役どころからの表情なのか、
そうでない、大切な方を思う切ない気持ちが、ふと表情に出るのか。
そう思えてしまうようにも見えて、私も切ない気持ちになるのですが、それは計り知れないところです。
今回の公演は、今までにない心境のなかでの演技であったはずです。
そのなかで、絶景かな絶景かなーーーーーーーと太く、澄んだ特徴のある声で見得をきる姿は
やはりすばらしものでした。本日は千秋楽ですね。海老蔵さんらしい役をしっかり演じきったと思います。
大切な方が快復し、家族仲むつまじく過ごす。その絶景が見られるようになったとき、また海老蔵さんに絶景かなと
見得をきってほしいです。その光景が浮かびます。
私は博多の片隅で、そういう光景を目の当たりにしたく、日々、患者さまの希望に応えているのでが、
大切なことは、患者様の生き方に寄り添うように治療の方針を立てていくことと思います。
日々当たり前のように患者さまと挨拶を交わして
気づいたら3年が過ぎた4年が過ぎたと笑って話せる方々がいる。
命ある限りやはり可能性はあると思えます。
それは、患者さまが教えてくれたことです。




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