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 Predestination_00
タイムパラドックスをテーマにしたSF作品…なのだが、SFというより
ドラマ、サスペンス分野に軸足が置かれています。


原題 Predestination
制作 2014年・豪 97分
監督 ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ
出演 イーサン・ホーク、サラ・スヌーク、ノア・テイラー、クリストファー
    ・カービイ

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解説
「ロバート・A・ハインラインによる「輪廻の蛇」を基にしたSFサスペンス。
時空を往来する犯罪者を取り締まるエージェントと出会い、その仲間に
なった青年が繰り広げる戦いと彼が抱える宿命を活写する。メガホンを
取るのは、『アンデッド』『デイブレイカー』の双子監督マイケル・
スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ。主演は『ビフォア』シリーズ
などのイーサン・ホーク。さまざまな時代を股に掛ける壮大な物語や
息詰まるタッチに加え、スタイリッシュな映像にも引き込まれる」


あらすじ
「1970年、ニューヨーク。とあるバーを訪れた青年ジョン(セーラ・
スヌーク)は、バーテンダー(イーサン・ホーク)に自身が歩んだ人生を
語る。それは女性として生まれて孤児院で育ち、付き合っていた流れ者
との子を宿すも彼に去られ、さらに赤ん坊を何者かに誘拐されたという
壮絶なものだった。それを機に男性として生きることを選んだジョンに、
バーテンダーは未来からやって来た時空警察のエージェントだと明かす。
驚く彼を自分の後継者に選んだバーテンダーは、装備を託すとともに
宿敵である爆弾魔との対決に臨んでいく」
(シネマトゥデイ)


上記あらすじは、触りの部分というか導入部というかプロットというか
でして、この後物語は二転三転していきます。んで、そのほぼ全てが
ネタになってまして、バレるのを避けて説明するのが非常に難しいん
ですなあ…。かつ、タイムパラドックスものでお話し自体も簡単では
ないので余計ですわ。

バーの客ジョンは以前は女性でして…というか両性具有の人だったの
ですな。孤児院育ちでちょいと変わったお人柄…ということもあって、
里親に恵まれることなく大きくなる。が、頭脳明晰・体力抜群の文武
両道でして、憧れの宇宙関係の仕事に就いたりするんですが、諸般の
事情で夢破れ、あらすじ言うところの流れ者と出会いご懐妊&女児を
ご出産。父親は去ったが、子供と二人生きていく決意を固めたところ
が、赤ちゃんが誘拐されてしまう…という流れなんですけど、これの
一部始終にネタが絡んでまして、流れ者というのが実は…、生まれた
女児というのが実は…、誘拐犯というのが実は…ってな次第でして、
ホンマもうねえ、説明のしようがありませんよ。いや、多少ネタバレ
したところで支障はないとは思うんですが、私のようなボンクラには
そのわきまえどころが難しいので、このままボヤ~ッとさせときます。
 Predestination_01 Predestination_02
イーサン・ホークさんが持ってるヴァイオリンケースみたいなやつが
タイムマシン。非常にコンパクトです。ダイヤルキーを操作して時を
駆け巡ります。


さて、キャスト。
激動の運命を辿ってきた元女性現男性のジョン役のサラ・スヌーク、
私は知りませんでしたが、本作ではよかったですよー。冒頭のバー
のシーンなんか、女性とは思わんかったですし。
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一人で男女二役をやってるという点を抜きにしても、業を背負ってる
感や、絶望的な人生を歩みながらそれでも生きていく、悲壮ながらも
前向きな姿勢とか上手く表現されてたかと思います。ある意味本作
での主役という感じでしたね。


で、イーサン・ホークもまた渋い。バーテンダーとしてのごく自然な
振る舞い、エージェントの身分を明かしてからのプロフェッショナル
的なかつ、抑制の効いた言動等々お見事でした。
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この方もいつの間にやら重みを有する俳優さんになられましたなあ。


映像は非常にクールで静謐なムードも漂ってまして、往年の名作
ガタカ』を思い出しましたよ。最近で言えば『オブリビオン』とか
トランセンデンス』とか。中味でなくて雰囲気が似てるかなーと。
あ、でも本作の切ないところなどは、いずれも共通項でしょうかね。
あと、全編通じてのピーンと張り詰めたような緊張感とかも。

時代設定が1970年ということもあってか、出演者がやたらタバコ
を吸うてて喫煙天国の様相を呈してたとこや、出てくるクルマが昔
の無駄にデカいボクシーな車種、とかいう諸点が当時を表現する
手法として効果的に使われてたというのも印象的でしたなあ。


とまあ、B級主食者の私なんぞにとっては極めて難解な設定・筋書き
でありまして、観るのは観たがちゃんと理解したのかとなると、かなり
怪しいですな。特に中盤以降。ネタバレのリスク云々以前に、内容の
説明が出来ないという感じですわ。

けど、こんな私でも最後までダレることなく、実に興味深く鑑賞でき
ました。冒頭から続くジョンの語りなど相当に長く、かつ、重苦しいん
ですが、それが故に告解みたいな感じで…、あー、この辺は以前に
ご紹介した秀作の『コンフェッション』に似てますかね。あちらは
まさにコンフェッションですが…。
 Predestination_07
いやまあとにかく本作、ちょっと難しいところはあるものの、映画と
しての出来栄えよろしく、かなり味わい深い作品であろうと思います。
原作というかモチーフとなっている『輪廻の蛇』というのも、作中で
意味深に使われてました。

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