2010年10月15日

月刊タウンはりま2010年11月号

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院


☆部分床義歯について☆
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しばらく脇道(大好きですが)にそれていましたが今月あなたにお話しするのは最新の「部分床義歯」についてです。「部分床義歯」とは何本か歯が残っている患者サンの為の入れ歯の事です。大きく分類して四種類です。一番目は従来の保険で作るレジン(プラスチックの一種)と金属を使った入れ歯です。これは噛むという機能は他の三つの義歯と変わりませんが壊れないようになるべく分厚く大きく作るので口の中の感触や熱の伝わり方、味わいなどは劣ります。
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二番目は薄くて強い金属(主にニッケル・クロム予算が許せばゴールド)を使った「金属床」です。これは食べ物を口にした時の熱の伝わりが良いし大変丈夫で薄く小さく作れるので口の中に入れてもかさばらず快適です。大抵の場合、修理も可能です。ただ外から歯に引っ掛ける金属のクラスプが見えるのと重いのが欠点です。
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三番目は「ナチュラルデンチャー(商品名)」と云います。これは透明で弾力のある(指で曲がります)樹脂で出来ていて部分床義歯にはかかせない金属の引っ掛け(クラスプ)がありません。金属を使っていないので金属アレルギーのある患者サンにピッタリですしアレルギーがなくても見た目が気になる前歯の義歯でも自分の歯茎となじんだ自然な口元になります。ただ非常に柔らかい樹脂なので食べ物に擦れると表面がザラつき易く、裂けやすいですし修理も出来ません。
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四番目の「アイキャスト(商品名))は三番目の「ナチュラルデンチャー」の欠点を補う義歯で同じ様に弾力のある樹脂で出来ていて歯を追加したり修理も可能です。見えない部分には金属も使えるので「ナチュラルデンチャー」より小さく作れておススメです。
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柔らかい義歯はアメリカで二十年前に開発されて一部では「パーティー・デンチャー」と云って「見た目だけで普段食事の時には使えない」と批判する歯科医も存在しますが当院では患者サンに非常に喜ばれている義歯です。これからも色々な種類の柔らかい義歯(一般的には「ノンクラスプデンチャー」と云われています)が開発されていくので紹介していきます。


fujiwarasika at 12:12コメント(0)トラックバック(0)タウンはりま  

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