2011年01月29日
月刊タウンはりま2011-2月号
自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院
☆第三の歯インプラント その参☆先月はインプラントの歴史についてお話ししました。今月は手
術法を具体的にお話ししましょう。先ずインプラント本体ですが現在一番多く使われているのはゴルフクラブや眼鏡に使われている金属 チタンです。この金属が現在、骨とのなじみが最も良い材料です。さらに骨と接触する表面は各メーカーがそれぞれ工夫をこらしています。色々な材料や方法でインプラント体の表面処理がされて増々骨とのなじみが良くなって以前は植えてから三〜六ヶ月もの長期間、骨と接着するのを待ってもらっていましたが条件が良ければ一ヵ月で型を採って被せる事も出来ます。「こんなに早く噛めるようになって嬉しい」と喜びの声をいただいています。もう少しインプラント本体についてお話ししましょう。メーカーによって少しずつ違っていますが大体直径が三ミリ・四ミリ・五ミリの三種類の太さの円柱型です。そして本体は骨の中に埋め込む部分と歯肉の上に出ている部分と二つの部品で出来ていて後でこの二つの部品をネジでとめる「ツーピース」のタイプと最初から一体になっている「ワンピース」タイプがあります。初期は「ツーピース」が主流でしたが二回も手術をするのと、せっかくネジ止めした上と下の部分がゆるんで来たりするので、そうした欠点をカバーするために「ワンピース」が開発されました。それぞれの長所、短所を考え症例に応じて選択しますが当院の主流は構造のシンプルな「ワンピース」です。手術法は基本的には骨にそれぞれの太さ
に応じた穴をドリルで掘って(初期の頃は出来るだけ深くしていましたが深すぎると神経や血管を傷つける危険性があるので表面処理の効果もあって段々浅くなっています。)その穴にインプラントねじ込みます。「ツーピース」の場合には骨の中に埋めた後、歯肉を縫い合わせて骨と接着するのを待ってから歯肉を丸くカットして上下の部品を繋ぐ二回の手術が必要な二回法と、なるべく一回で済まそうという一回法があります。最近ではドリルを使わず超音波や千枚通しの様な物で穴を少しずつ拡大していく方法もあります。いずれの材料・方法で行うとしてもCT撮影等の十分な検査が必要です。決して万能で安全な治療法ではありませんが、なくした歯を補う方法としては高額ですが優れた治療法です。でもその前に歯を喪わないように定期点検を!
☆第三の歯インプラント その参☆先月はインプラントの歴史についてお話ししました。今月は手

