2011年04月20日
月刊タウンはりま2011-5月号
自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院
☆ストレスと歯周病の関係☆
今月も歯科衛生士サンの雑誌DH Style4月号を基にして、あなたにストレスと歯周病の関係のお話しをしたいと思います。ストレスとは本来、負荷又は歪みを意味する言葉でして原因としては有害物質・タバコ・感染症・過食・紫外線・過労・アルコール・電磁波等が主なものとしてあります。強いストレスを受け続けていると活性酸素を産生するホルモンや血中のコレステロールが増加して血管の老化が進み心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。人は呼吸する事で酸素を取り入れて効率よくエネルギーにします。この過程で数パーセントの割合で産生されるのが活性酸素なんです。この活性酸素はバランスが崩れると酸化作用が強くなって「酸化ストレス」になります。早期歯周病の重症化は「酸化ストレス」が原因だといわれています。つまり抗酸化システムを強くする生活習慣指導や抗酸化治療が重要になってくるという事なんです。又副腎から分泌される
副腎皮質ホルモンが神経細胞を障害するともいわれています。つまり記憶力が衰退したりする脳の機能低下、脳の老化も促進されるという訳です。更に外部からのストレスが長く続くと免疫機能も正常に働かなくなり、ちょっとした事で風邪を引きやすくなったり癌のような重大な病気を招きかねません。歯科領域ではストレスが原因の「歯ぎしり」や「くいしばり」で噛むと痛んだり歯が折れたり楔状に削れたり咬耗して冷たい物にしみたりするようになります。歯周病を炎症と捉えれば、こうしたストレス由来の機械的刺激が炎症を更に進行させ歯周組織の治癒修復機構を妨げているといえます。歯を失う主な原因として一般的によく知られているのはムシ歯と歯周病ですがもう1つ大きな原因があります。それは「過剰な力」です。「歯ぎしり」や「くいしばり」による「過剰な力」は知らず知らず患者サンの歯を痛め治療後の経過にも悪い影響を与えるのです。過剰な力がかかるとバイ菌ではなくて機械的刺激による炎症が生じて歯の周りの骨がジワジワ溶けていくのです。歯周病治療では歯周病の原因のバイ菌の除菌と過剰な力の制御をして歯の周りの骨の炎症をコントロールすべきです。ストレスによって生じる「歯ぎしり」や「くいしばり」は無意識に起こるので、ほとんどの患者サンは自覚がないので「あなたは歯ぎしりやくいしばりがありますよ」と説明してもなかなか分かってもらえません。
参考文献 武内博朗・林順二
歯周病感染リスクマネジメント DH Style4月号2011

今月も歯科衛生士サンの雑誌DH Style4月号を基にして、あなたにストレスと歯周病の関係のお話しをしたいと思います。ストレスとは本来、負荷又は歪みを意味する言葉でして原因としては有害物質・タバコ・感染症・過食・紫外線・過労・アルコール・電磁波等が主なものとしてあります。強いストレスを受け続けていると活性酸素を産生するホルモンや血中のコレステロールが増加して血管の老化が進み心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。人は呼吸する事で酸素を取り入れて効率よくエネルギーにします。この過程で数パーセントの割合で産生されるのが活性酸素なんです。この活性酸素はバランスが崩れると酸化作用が強くなって「酸化ストレス」になります。早期歯周病の重症化は「酸化ストレス」が原因だといわれています。つまり抗酸化システムを強くする生活習慣指導や抗酸化治療が重要になってくるという事なんです。又副腎から分泌される

参考文献 武内博朗・林順二
歯周病感染リスクマネジメント DH Style4月号2011