2011年08月26日

月刊タウンはりま2011年9月号

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院

taun2011-9-2☆歯周病に「つまようじ法」☆
今月でこのコーナーもしばらくお休みとなりますが、お付き合いありがとう御座いました。少しはお役に立てたでしょうか?最後にあなたに岡山大学の予防歯科学の元教授の渡邊達夫先生の著書「抜くな・削るな・切るな つまようじ法で歯も体も健康」を基に新しいブラシ法「つまようじ法」についてお話ししましょう。抜歯の原因のムシ歯は最近減ってきています。もう1つの原因は歯周病です。これも克服すれば一生自分の歯で食べられる社会に一歩近づきます。歯周病治療で効果がある「つまようじ法」を思いついたのは1人の患者サンが歯ブラシを縦にして毛先を歯と歯の間に突っ込むブラッシングをしているのを見て真似してからです。大学で教員をしながら歯周病の研究をしているうちに歯石と歯垢の除去や歯肉の手術よりもブラシで歯肉マッサージが効果的である事がわかりました。その結果「つまようじ法」と名付けた新しいブラッシング法や特殊な歯ブラシの開発に行きtaunn2011-9-2着きました。この方法を実践すると動揺している歯は改善し歯肉からの出血も口臭もなくなり歯もキレイになります。歯肉から出血するという事は歯の周りの歯肉の溝の上皮が破れて潰瘍になっているんです。歯周病のひどい人では口の中に手の平くらいの大きさの潰瘍があるといわれています。そんなに大きな潰瘍が体の中に出来ているのは異常です。歯肉の溝(ポケット)の中には歯垢が溜まっていて、それが上皮の傷に接しているので化膿しやすい状態になっているのです。適度なブラシの刺激によって歯肉の細胞は2倍近く増殖し炎症性細胞も5週間で半分以下になります。消しゴムで文字を消す時taun2011-9-1の力がおよそ150gなので、それよりちょっと強めの200gが最適です。歯ブラシの毛先が当たっている所しか細胞増殖しないので毛先をつまようじの様に歯と歯の間に入れる必要があるんです。下の歯肉をブラシする時は毛先を上向きに傾けて、やや斜めに押します、そうすると毛先が反対側に突き出ます。突き出たら元の位置に戻すというピストン運動を1箇所10〜15回繰り返します。上の歯肉の場合は毛先が下を向くようにして同じ動作をすればいいんです。最初は膿が出たり出血したりしますが段々改善されてきます。詳しくは「お口の健康ネットワーク」のHPで。
参考文献 「抜くな・削るな・切るな つまようじ法で歯も体も健康」リサイクル文化社  
著 渡邊達夫



fujiwarasika at 16:56コメント(0)トラックバック(0)タウンはりま  

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