2021年03月01日

読んで得する歯の話2021-3

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院

唾液の力
唾液は三つの大唾液腺や粘膜面に多数存在する小唾液腺から出る分泌液で水分だけでなく電解質や酵素やたんぱく質などを含みます。健康な成人は一日あたり平均1〜1.5リットルの唾液を分泌しています。唾液にはいろいろな力があることが解っています。まず消化作用。でんぷんを分解するβアミラーゼという消化時の胃腸の負担を軽減します。次に口の粘膜の保護。唾液は舌や頬、唇などの軟らかい部分(軟組織)の動きを滑らかにしこすれて傷つくのを防ぎます。また歯や歯間に付着した食べかすや歯垢を洗い流したり、リゾチームやラクトフェリンなどの抗菌作用を持つ成分が細菌の増殖を抑えたりもします。ほかにも飲食で酸性になりがちな口内のpHを中和させムシ歯を防ぐ。ムシ歯の前段階になるとカルシウムやリン酸といったさまざまな無機物成分が元の状態に戻そうとする。食べ物の味物質をとして舌の味を感じる器官(味蕾)の働きを助ける。食べ物が唾液と混ざることで噛み砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする。毒素や異物が口に入ってきたとき唾液がまとわりついて排出しやすくするなどがあります。唾液が減ると唾液がこのような力を発揮出来なくなるとムシ歯になりやすくなったり口内炎が出来やすくなったりするなどさまざまな問題が出てきます。唾液は加齢の影響により減少し三〇代がピークとされています。健康な生活が送れるように食べ物をしっかりと噛んで食べたり唾液腺をマッサージしたりするなどして唾液がしっかりでるようにしましょう。



コロナムシ歯
 コロナ禍での生活が原因で大人も子供もムシ歯が増えているといいます。ある歯科医院が2020年に行ったアンケートによるとコロナ禍での歯科医院への通院を不安に思う人が八割近くいることが明らかになりました。いわゆる受診控えで悪化するムシ歯、歯周病。コロナ前は定期的に検診を受けていたものの緊急事態宣言をきっかけに受診を控えるようになりムシ歯や歯周病の発見が遅れてきています。初期のタイミングで治療できないとムシ歯が進行してしまいます。ムシ歯が進むと治療が複雑になり治療期間、回数が増えるということはどこの医院でも実際に多く起きています。そしておうち時間の長さもむし歯の要因になっています。家にずっといることで、いつでもご飯やおやつを食べられることから、だらだらお菓子を食べ過ぎたてしまったり歯磨きをしなくてムシ歯になってしまったということもよくあります。また、マスクを長時間付けて活動していることで口の中の乾燥を理由にムシ歯の悪化、歯周病の進行が多いなど口腔内環境の悪化が例年に比べて多いことが判っています。口呼吸によって口の中が乾燥し唾液が減少するとウイルスが増殖しやすくなりリスクが高まります。口の中の乾燥を防ぐために「水をこまめに飲む」。さらに、マスクをしている時も「鼻で呼吸する」ことを心がけることが大切になってきます。歯に違和感があったらすぐに受診するようにしてください。さらに影響はムシ歯だけではありません。口をあまり動かさなくなると口周りの筋肉・舌の動きにも影響がでます。口周りの筋肉が衰えると口元が緩くなったりします。舌の動きが悪くなると歯並びにも影響が出ます。特にお子さんはマスク生活で口の運動がなまりがちです。三食の食事で口をよく動かすことが大切です。


fujiwarasika at 00:00コメント(0)読んで得する歯の話  

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