読んで得する歯の話

2018年09月01日

読んで得する歯の話2018-9

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院



☆フッ素化合物が効果的☆
フッ素がムシ歯予防に効果があることはよく知られていてフッ素化合物が含まれた歯磨き剤も多く売られています。フッ素は天然の元素で自然界に広く存在し海や川の水、土の中にも含まれています。私たちが口にする飲料水や多くの食べ物にも含まれているので私たちは毎日微量ながらもこれを体に取り込んでいます。さてフッ素によるムシ歯予防効果には歯の質を強化して酸に対する抵抗力を高める歯の再石灰化を促進することなどがあります。もちろん毎日の歯みがきが一番大切ですが口の中に出てきたばかりの歯は未成熟で酸に弱く、この時期にフッ素で歯質を強化することがより効果的です。ムシ歯予防にフッ化物を応用するやり方はいくつかありますが、いま日本では以下の方法が主流です。まずフッ化物の歯面塗布。これは歯科医院や保健所などで歯に直接塗布薬をつける方法で継続的に年に数回行います。次にフッ化物で口を洗うやり方ですがフッ化物溶液でぶくぶくうがいをして一定時間歯に行き渡らせてからはき出します。幼稚園、保育所、学校など集団で行うことが多いです。そして最も一般的なのがフッ化物が配合された歯みがき剤を毎日家で使う方法です。今年から改定されて高い濃度の商品もあります。緑茶にフッ素が多く含まれているからといってたくさん飲んだとしても歯質を強化するほどの濃度ではありません。海外では多くの国で水道水のフッ化物イオン濃度を1.0ppm程度に調整する「水道水フロリデーション」が行われ、ムシ歯予防に効果を上げています。



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2018年08月01日

読んで得する歯の話2018-8

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院


☆口臭があるときのセルフケア☆
「歯科医院でクリーニングをしてもらっているのに口臭がなくならない」と訴える患者サンは少なくありません。口腔由来の主な臭気物質は揮発性硫黄化合物で舌背や歯・歯周組織がおもな発生源となります。そのため口腔由来の口臭はバイオフィルム除去によって解決できます。バイオフィルム除去はセルフケアが基本で、ときに専門的な介入が必要となります。これまでの口腔ケアは歯や歯周が中心でしたが口臭治療では舌清掃が重要だということがあきらかになってきました。セルフケアの指導ならびに専門的口腔清掃は歯科衛生士の業務です。口臭のセルフケアは口臭の発生源を明確にすることから始まります。プラークや舌苔なのか、それとも両方が原因なのか、またどの部位に問題があるのかを明確に診断することは重要です。歯のブラッシングが問題なく行われているにも関らずブラッシングの後に口臭が上昇することが少なくないです。これは上顎口蓋側をブラッシングする際に歯ブラシの柄が舌背に接触し舌の汚れを巻き上げてしまうからです。そのようなケースでは舌清掃に重点が置かれます。口臭対策としての舌清掃の重要性は広く知られているものの舌ブラシや舌スクレイパーを用いた機械的清掃法は熟練を要し指導を受けずに行なうと舌清掃効果は低いです。最近では熟練が不要で効果的な方法として音波舌ブラシもあります。セルフケアによる舌清掃によってあきらかになった磨き残し部分を重点的に清掃するよう指導することが大切です。専門的歯面清掃とは主にプラークの除去です。超音波スケーラーを用いてプラークを除去するだけでも測定値は激減します。口臭除去だけが目的の場合歯石除去はそれほど重要ではありませんが歯周病に繋がるので歯周治療が必要な場合は歯科医師に判断を仰ぎ治療の一端を歯科衛生士が行います。

2018-8-15


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2018年07月01日

読んで得する歯の話2018-7

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院

 
☆歯科常識のウソ☆
 疑問不溶性グルカンの合成を抑えると歯垢の形成が抑制できる?「ミュータンス菌がスクロース(砂糖)から不溶性グルカンをつくり歯の表面に付着して歯垢をつくる」という話しを耳にします。ネズミの口にミュータンス菌だけを感染させ56%もの砂糖を含む餌を毎日食べさせるとミュータンス菌のつくる不溶性グルカンで歯が覆われてしまうほどになります。しかし毎日五十六%も砂糖を含むものだけを食べているのではないヒトの場合歯垢中の不溶性グルカンの量は10%以下です。不溶性グルカンはスクロースだけからつくられグルコースやフルクトースからはつくられません。しかし不溶性グルカンをつくれない乳酸桿菌も減っています。この菌はミュータンス菌以上に酸に強い(耐酸性)菌です。HFI患者でミュータンス菌が減ったのは不溶性グルカンがつくれなかったためではなく砂糖などを食べて歯垢のPHが低下し酸にされる機会が減り酸に弱い菌が優勢となったためと理解されます。よく「不溶性グルカンの生成を阻害する物質を発見した。これは、ムシ歯の原因となる歯垢の形成を阻害する。それ故このものはムシ歯の発生を阻害しムシ歯予防に使える」と言うような新聞記事を見かけますが、歯垢の量が半分になったからと言ってムシ歯の発生が半分になるわけではないことは数え切れないほど多くの研究結果が示している科学的な常識です。今回チョット難しかったですね。


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2018年06月01日

読んで得する歯の話2018-6

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院



☆歯科常識のウソ☆ 
疑問イ梁海 ムシ歯を起こす能力のある、すなわち歯垢中で酸に変えられるものは、このほかに、グルコース(ぶどう糖)、フルクトース(果糖)、マルトース(麦芽糖)、乳糖など多くのものがあります。ことに最近では加工食品の中にグルコースとフルクトースの混合物である異性化糖が多く使われています。砂糖が含まれていないから歯に安全とは限りません。砂糖を0にするとムシ歯が0になるわけではありません。最近ではソルビトール、キシリトール、マルチトール、アスパルテームなど歯垢で酸をつくる材料とならない甘味料が多く開発されています。また歯垢のphを5.7より低下させない歯に安全なお菓子が「歯に信頼マーク」をつけて市販されています。間食には、このようなものを食べるようにすればよいのです。
疑問Ε潺紂璽織鵐攻櫃魯爛兄菌?新聞やテレビの報道で、ときどきミュータンス菌のことをムシ歯菌と言っています。このように言われると、ミュータンス菌を退治すればいくら砂糖を食べてもムシ歯にならないと誤解する人がでてきます。口の中で酸をつくる細菌がミュータンス菌しかないような動物では、ミュータンス菌を退治すれば砂糖を食べさせてもムシ歯になりません。ただ口の中にミュータンス菌以外にも酸をつくる細菌がたくさんいるヒトの場合は違います。最近ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなどのムシ歯の発生率と口の中のミュータンス菌の数を詳細に検討した結果が論文として発表されました。英国グラスゴーでの国際会議でも、ムシ歯をおこす能力の強い細菌は少なくとも次の三つであることが承認されました。それはミュータンス・レンサ球菌(ミュータンス菌)、乳酸桿菌、低PHレンサ球菌で、これら一つの菌の数よりも歯垢中のバランスが重要であると結論されました。ミュータンス菌の数を減らすとムシ歯が減ると言う「お話し」は風が吹けば桶屋が儲かる話と同じようなことです。結核やエイズは、それぞれ結核菌、エイズウィルスという特定の微生物に感染しなければ病気にならず、これらの微生物が絶滅すれば病気も絶滅します。しかしミュータンス菌が絶滅しても、ムシ歯菌は絶滅しません。歯の表面を覆うエナメル質という細菌が全くないところで発生するムシ歯という病気の大きな特徴なのです。

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2018年05月01日

読んで得する歯の話2018-5

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院


☆歯科常識のウソ☆
 疑問せ垢中で酸をつくる細菌はミュータンス菌だけ?
さて、このような話をすると「歯垢中でミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス:ミュータンス・レンサ球菌)が砂糖から酸をつくり」と説明する人がいます。しかし歯垢中に棲んで酸をつくる細菌はミュータンス菌を含むレンサ球菌、アクチノミセスなど数多くいます。むしろ、ほとんどの細菌が糖から酸をつくると言っても良いでしょう。ミュータンス菌の数は一般にきわめて少ないのですが、ほとんどこの菌がいなくても歯垢のPHは歯を溶かす(ムシ歯をつくることができる)値である5.5以下に低下していることがわかります。歯垢でつくられる酸の大部分はミュータンス菌以外のレンサ球菌やアクチノミセスでつくられているのです。よくミュータンス菌を駆除すれば歯垢で酸がつくられなくなるように考えている人がいますが、これは間違いです。
疑問ゴ鼎い發里鮨べなければムシ歯にならない?
食事の時に砂糖の入った甘いものを食べなければ歯垢のPHは低下しないのではないかと考える人がいるのではないでしょうか。実は、ご飯やパンうどんなどの主成分であるでんぷんを食べても歯垢の中で酸がつくられ歯垢のPHは5まで下がってしまいます。これは唾液の中のアミラーゼという酵素がでんぷんの一部を分解しマルトースやグルコースなどの歯垢中の細菌で分解される糖に変えてしまうためです。すなわち、ほとんどの人は食事の度に歯を溶かしていると考えられます。でんぷんを主成分として砂糖を含まない食品にはムシ歯をおこす能力があるかどうかは永い間議論されてきました。しかし最近の研究結果により砂糖ほど強くないにしても、でんぷん製品にもムシ歯をおこす能力あるとの結論に達しました。ですから夜寝る前にポテトチップスを食べるようなことをするとムシ歯をおこす危険が多くなります。


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2018年04月01日

読んで得する歯の話2018-4

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院


☆歯科常識のウソ☆
 疑問△覆質瓦討了垢の下にムシ歯が発生するのか?
普通の食事をしても歯垢のPHは5.5より低くなります。デンプンを食べても歯垢のPHは低下するので日に3回の食事のたびに歯垢のPHは5.5以下になり歯が溶かされます。しかし食事のときには唾液が多く分泌され歯垢中の酸は唾液の成分(重炭酸塩など)で中和され歯垢のPHは上昇します。そこで歯から溶けだして歯垢の中にあったリン酸とカルシウムは歯の表面に再び沈着し歯が修復されます。唾液の中にもリン酸とカルシウムが多く含まれていますから、これらも歯に沈着して歯を修復します。それゆえ1日に3回の食事をしている限り簡単にムシ歯にはなりません。
 疑問なぜおやつを食べるとムシ歯になり易いか?
ところが食事の間に間食をすると歯が修復される間もなく歯垢の中で再び酸がつくられ、歯垢のPHが低下して歯が溶け続けます。ついには歯の修復が追いつかなくなって初期のムシ歯が発生することになります。ことに眠る前に甘いものを食べると歯垢のPHは低下したまま回復せずPH低下が少なくとも数時間以上続きます。これは眠っている間は唾液がほとんど分泌されないためです。「歴史は夜つくられる」などと言われますが「ムシ歯は夜つくられる」ことが多いと考えられます。


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2018年03月01日

読んで得する歯の話2018-3

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☆歯科常識のウソ☆
 新聞やテレビ、インターネットなどは人々に多くの情報をもたらします。しかし誤った情報も氾濫しています。人々を驚かせるような刺激的な、しかし間違った情報はよくマスコミで取り上げられます。「ムシ歯はストレスによって起こる」というような科学的根拠のない、刺激的な説にマスコミが飛びつき報道されてきました。歯科・口腔保険に関しても、このような間違った情報が常識として定着してしまったものもあります。ここにあげたいくつかの例はこれらの中のほんの一部にすぎません。日本の12歳児の子どものムシ歯(齲蝕)の数が欧米諸国に比べて2〜4倍も多いのも実はこの誤った情報にも大きな原因があるのです。情報化時代には正しい情報と誤った情報を見分けることがきわめて重要となります。これらのことが間違っていると理解するためにはムシ歯の発生する原理について知っておく必要があります。
疑問〆重を食べるとなぜムシ歯になるか?
砂糖の摂取がムシ歯の大きな原因になっていることはよく知られています。砂糖を食べると歯垢(プラーク)の中に棲む細菌は砂糖(グルコース、フルクトースなどでも同様)を分解して酸に変えその結果、歯垢のPHが低下します。(酸が増えるとPHは低下し、酸が減ると上昇します)歯垢のPHは砂糖を食べると5以下になります。一方歯の表面を覆うエナメル質はヒドロキシアパタイトと呼ばれるリン酸カルシウムでできています。これはPHが約5,5以下になると急激に溶け出します。このようにして歯が酸で溶かされることがムシ歯の直接の原因となります。     次号に続く


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2018年02月01日

読んで得する歯の話2018-2

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☆子どもにお菓子を与えていいのは何歳から?☆ 
 そもそも子供に与えるおやつの本来の目的は栄養とエネルギーの補給です。幼児は消化機能が未熟で1回の食事で食べられる量が少なく1日3回の食事だけでは必要なエネルギー量を満たすことが難しいためです。特に3歳を過ぎると1日の必須エネルギー量が大人のおよそ3分の2にもなるので第4の食事としておやつが欠かせません。また味覚は離乳食が始まる5ヶ月頃から10歳頃までの食経験により育まれていき、この時期に与えられた食べ物によって味覚の好みができます。特に離乳食スタートから3歳頃までは重要な時期と言われています。甘いお菓子ばかりを与えていると甘味への欲求がエスカレートしやすくなり野菜などの素材本来の味を「おいしい」と思えなくなって好き嫌いが多い子になってしまいます。この時期は食生活の基盤をつくる大切な時期でもあります。親がコントロールできる間に正しい食習慣を身につけることが子どもの将来の健康につながることも伝えてあげるとよいのではないでしょうか。市販のお菓子はヾ鼎澆強く、う蝕や味覚形成への影響のほか、エネルギーの過剰摂取や血糖値の急激な上昇を招く、塩分が強く味覚形成への影響だけでなく将来の高血圧につながる、L分が多く肥満の原因となる、ぢ里飽影響を及ぼし発がん性の問題などもある着色料や保存料が含まれる、といった傾向があるため、おやつは手作りが理想です。保護者の負担やおやつの「子どもの休息や楽しみ」「親や兄弟姉妹とのふれあいの時間」という面も考慮すると、_箸砲△襪發里粘蔽韻忘遒譟↓■影3食で摂りきれなかった栄養素を摂れ、次の食事に影響しない量(与える時間も)をポイントに考えるとよいでしょう。おすすめは、おにぎり(しらす、ごま、わかめなど普段の料理に使わない具)、野菜など具沢山のサンドイッチ、手軽に自然の甘みを感じられる季節の果物、血糖値の上昇が緩やかな蒸かしたイモ類・とうもろこし、無糖のヨーグルト(甘みが欲しければ果物・手作りジャム・ドライフルーツと混ぜる)などです。

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2018年01月01日

読んで得する歯の話2018-1

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院


☆歯の健康☆
 これまでの様々な研究で残存歯が多いと死亡率が低くなったり要介護になりにくいことは発表されてきました。しかし要介護でいる期間との関連は不明でした。自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命が長いだけでなく要介護でいる期間が短いとの研究結果が発表されました。全国の24の自治体の要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者を3年間追跡したデータを分析し要介護になる前の歯の本数と寿命、健康寿命(日常生活に制限のない期間)、要介護でいる期間との関連を調査しました。分析の結果最も違いが表れた85歳以上で歯が20本以上ある人は0本の人に比べて寿命が男性でプラス57日、女性でプラス15日、健康寿命が男性でプラス92日、女性で70日、要介護でいる期間が男性でマイナス35日、女性でマイナス55日という結果になりました。厚生労働省が発表した「2016年歯科疾患実態調査」によると80歳で自分の歯が20本以上ある人の割合が推計で51・2%にのぼり初めて2人に1人以上に到達しました。これは「8020運動」の成果だとしています。歯や口腔の健康は欠かすことのできない要素であり歯科の重要性がますます高まっています。

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2017年12月01日

読んで得する歯の話2017-12

自分自身を愛する人を大切にする 兵庫県高砂市 藤原歯科医院

☆糖尿病と歯周病☆
 糖尿病と口腔環境との関連の研究が進んでいますが糖尿病患者は無歯顎の頻度が健常者に比べ4倍以上にのぼるという研究結果が発表されました。糖尿病患者では無歯顎(総義歯)の頻度が高いことが見出されたため、この群がどのような臨床的特徴を有するのかを検討しました。対象は外来通院の糖尿病患者321症例(無歯顎70例、残存歯あり251例)。無歯顎70例の年齢は72・9±8・4歳で無歯顎となった年齢は女性58±11歳、男性58・7±8・9で60歳代までに無歯顎になった患者は20%にも及びました。厚生労働省の「2011年し歯科疾患実態調査」によると国民全体での60代の無歯顎の割合は5%以下と報告されています。単純計算で糖尿病患者は無歯顎の頻度が4倍以上ということになり糖尿病と無歯顎の強い関連性が考えられます。糖尿病・内分泌内科学の医師は「無歯顎の糖尿病患者は高リスク集団であると考えられます。内科医が歯科医と連携するのはもちろんですが歯科医の先生方も比較的若年で重度歯周病もしくは無歯顎患者を診た場合、背後に糖尿病の存在がないかを疑っていただきたい」としています。

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