不条理なる日本共産党

もはや風前の灯ともいえる日本共産党の不条理な部分を指摘していきます。調べれば調べるほど、不条理な政党。この不条理に目をつむる限り、そう遅くない時期に消滅することは間違いありません。

2012年03月

京都府議会が「がれき受け入れ」を全会一致で決議。つまり共産党も賛成。

23日の京都府議会では震災がれきの受け入れを求める決議が全会一致で可決されました。

全会一致ということは共産党府議団が賛成したということです。

これについては、共産党京都府会議員団が賛成理由を言い訳する声明を発表しています。いろいろと書いていますが、長いだけで、管理者としては結局何が言いたいのかさっぱり分かりませんでした。

いろいろと分析するのは面倒なので、興味のある方はぜひ決議と声明の原文をそれぞれ参照していただきたいと思います。

面白いのは、2月の京都市長選挙で共産党の推薦を受けて出馬した弁護士の中村和雄氏のツイート。広域処理の必要性自体に疑問を呈しています。

京都府議会のがれき受入決議を読みました。安全性を充分に担保しろと強調されているのは評価できるのですが、そもそもなぜ広域処理が必要となるのかについての議論がなされた形跡が見えません。この点の議論をしっかりやって欲しかったですね。わたしはいまでも必要性について大いに疑問です。

ブログを拝見すると、以前からがれき受け入れには反対していたようです。

ぜひ、与党だけでなく、共産党を追及してほしいものです。

ついでながら、「しんぶん赤旗」について一言。

これまで当ブログで、北九州市、苫小牧市、京都府の各議会で共産党ががれき受け入れに賛成した事実を示してきました。

ところが、管見のかぎり、「赤旗」にはそれら賛成した事実すら載っていないのです。 

そうした事実を意図的に隠そうとする姿勢を露骨に示しています。

「真実を伝える」というキャッチフレーズで売り出している「しんぶん赤旗」は、実は自分にとって都合の悪いことは報道しないのです。読者の方には早くそのことに気づいてほしいものです。

「初めに広域処理ありき」の立場を打ち出した共産党

がれきの広域処理問題に関する日本共産党の見解が発表されました。「しんぶん赤旗」に「主張」として掲載されたのです。

「何か見解を出さないとまずい」と思ったのかも知れません。

ぼう大ながれき処理を被災地だけで行うことは困難です。政府が被災地での処理能力を強化することはもちろん、被災県以外の協力を得て、「広域処理」をすすめることが必要です。政府は、その方策を責任をもってすすめていくべきです。

ということで、基本的には「広域処理」をすすめるべきとの立場ですが、全体として、肝心なことには触れていないというかごまかしている、そんな感じがします。

住民の懸念や不安にこたえるためとして、「放射線防護対策の抜本的見直し、強化」などを主張していますが、その具体的内容は示していません。

北海道苫小牧市や福岡県北九州市での議会での主張が妥当なのかどうかも触れてほしいところですが、沈黙。(まあ、妥当と考えているんでしょうが。そして、仮に不幸なことが何かあったときに与党の責任は追及するが、自らの責任はとらないでしょう。)

そもそも「広域処理」をすすめる必要があるのか。ネット上ではそんなことも含めていろいろ論議になっているわけですが、共産党の主張はそういった論点はいっさい無視で、「広域処理ありき」の立場。その点で、野田政権と変わるところはないというのが筆者の認識です。

というか、それより重大なことは、この「主張」が「しんぶん赤旗」に掲載されたおかげで、全国の党組織が統一されました。すなわち、今後、あちらこちらの地方議会で、この「主張」に沿って日本共産党が行動することになるでしょう。そして、その際の具体的基準は北九州市議会での対応です。つまり「通常の廃棄物相当と判断されるもの」という、歯止めにもならない文言を滑りこませることで、全国各地でのがれき受け入れに道を開くのです。






すでに苫小牧市でもガレキ受け入れを「先導」していた

前投稿の続報です。

日本共産党によるガレキ受け入れの先導役について。

北九州市議会が初めての事例かと思っていたのですが、ネットで検索してみたところすでに昨年秋に北海道苫小牧市でガレキ受け入れに動いていたことが分かりました。

災害廃棄物(がれき)の議論は始まったばかり! - 渡辺満・日本共産党苫小牧市議団長のブログ
「市長が表明した安全性の確認された災害廃棄物は受入れたい」旨の人道的発言には率直に評価したいと思います。
ということで、日本共産党は、苫小牧市長による「ガレキ受け入れ発言」に対して「人道的」という言葉を旗印にして支持発言をしていたようです。

「安全性の確認」など、現実にはできるはずはなく、受け入れのための「口実」にすぎないと思うのですが。市長にまんまと乗せられた格好です。政治がほんとうにやらなければならないのは、ガレキ処理による健康リスクの説明であり、そのうえで市民の判断をあおぐことと考えますが、共産党の対応は市民への説明・市民の論議を軽視しています。

共産党のこうした対応に対し、どなたかが苫小牧地区委員会に問い合わせをした記録もネット上にアップされていました。



地区委員会のおじさんがしどろもどろになっています。実際のところ単なる留守番のおじさんで政策決定過程にはいっさい関与していないようにも感じられるため、少し気の毒な気がしますが。

いずれにしても、苫小牧市でも十分な市民的論議がされないまま、「ガレキ受け入れ」が進んでおり、共産党もその一翼を担っていることだけははっきりしています。

ちなみに、共産党の場合、こうした全国的性質の問題については一地方の議員団だけで可否を判断することはまれであり、たいてい中央委員会の政策委員会等に先にお伺いをたててから対応を決めることになります。なので、苫小牧市や前投稿の北九州市での対応も、中央委員会のゴーサインのもとおこなわれている可能性が高いのです。前投稿で書き忘れていたので追加しておきます。

日本共産党が「ガレキ受け入れ」に動き出した・・・北九州市議会

日本共産党が、震災によるガレキの広域処理の受け入れに動き出したようです。

12日、北九州市議会で日本共産党を含めた「全会一致」で、「ガレキ受け入れ」の決議があがったのです。

NHK・・・北九州市議会 がれき受け入れの決議

こうした決議があがるのは北九州市議会が初めてのようです。

別の報道によれば、傍聴席には子連れの女性など40人が参加し、異論が噴出していたと言います。

ネットアイビーニュース・・・北九州瓦礫受け入れ問題、全会一致で可決も傍聴席は大荒れ

決議案は自民党などを中心にまとめられたようですが、当ブログとしては、日本共産党が決議案に堂々と賛成していたことに注目です。

声明が、日本共産党北九州市議団のホームページに掲載されています。
「通常の廃棄物相当と判断されるもの」との文言の挿入が実現したたことは、市民のなかに「被災地の復興のためにがれきを受け入れるべきではないか」との思いと、「放射能による健康被害」への懸念とが交錯するなか、市議会としてそうした市民の思いを決議に反映したという点で重要であると考えます。
賛成した理由を説明している部分ですが、うさんくさい。

今回のような放射能汚染の心配のあるガレキの受け入れ問題というのは、日本の歴史上初めてのことですし、どういう解決方法が正しいのかについて市民的議論はまだほとんどなされていないというのが現状だと思います。健康被害が絶対にでないという保証はないのです。

にもかかわらず、ほとんど何の専門的知見ももちあわせていない「政治家たち」が形だけの議論でこういうことを決議してしまうというのは、民主主義の軽視であるといわざるをえません。日本共産党がその一翼を担っていたということを事実として確認しておきたいと思います。

筋道から言えば、まず大事故をおこした東京電力や政府の責任をはっきりさせる必要があると思います。いまだ誰ひとりとして刑事責任をとっていないのは異常です(江戸時代なら切腹だと思うのですが)。ガレキについては、「東京電力本社、首相官邸に保管する」など、事故の責任者たちが最低限の責任を早急に明確化しなければなりません。そして、それでも処理のできないガレキは、各地の住民相互でよく議論して、究極的には、選挙や住民投票などをして決する。そのようなプロセスが必要ではないでしょうか。

原発を推進してきた人間たちの責任をあいまいにしたまま、そして市民の健康に関わる重大な問題を市民の間で議論することをほとんどしないまま、ガレキ受け入れという結論だけを急ぐ。北九州市議会は「政治家の面子」のために、やってはいけないことをやってしまいました。こうした動きの中に日本共産党北九州市議団も入っていたという事実は、日本共産党の不条理性を端的に示しているという点で重要です。(ガレキの処理で「ひともうけしよう」という政治家や企業の論理も働いていたかもしれません)

翻って。

北九州市議会の決議の前日3月11日、ガレキ広域処理に関して、野田首相が記者会見しつぎのように言いました。
がれき広域処理は、国は一歩も二歩も前に出ていかなければなりません。震災時に助け合った日本人の気高い精神を世界が称賛をいたしました。日本人の国民性が再び試されていると思います。

「日本人の国民性が試される」という言葉を持ち出すことにより、原発事故を起こし拡大させた政府自らの責任を不問に付して、事故の尻拭いを全国民に押し付ける宣言です。こんなことを言われたら、ガレキの広域処理に反対する人は「非国民」になってしまいます。このように、権力により国民の思想を無理やり統一しようとすることこそ、「ファシズム」ではないでしょうか。

今回の北九州市議会の決議、そして日本共産党北九州市議団の対応は、この無責任政権の宣言と軌を一にしたものということができると思います。

最後に。

日本共産党北九州市議団が今回のような対応をとったことを単なる一地方・一都市の問題とみてはいけないことを強調したいと思います。

当ブログですでに指摘していますが、日本共産党は、原発事故後の昨年7月、「放射能ガレキは福島県外で最終処分すべき」という主張をして、政府に「助け舟」を出していました。

つまりそもそも党の体質として、放射能ガレキを全国に広げることにあまり抵抗感がないのです。高濃度放射能ガレキを対象とした「最終処分」でさえ「県外」を求めるわけですから、今回問題となっている「通常の廃棄物相当と判断されるもの」についての「処理」はいうまでもなく「全国でやるべき」となります。

そのような党中央委員会の「指導」のもと、今回の北九州市議会での対応を皮切りとして、日本共産党が全国でガレキ受け入れの先導役を果たす可能性があるということを指摘したいと思います。

志位委員長のいい加減さが露呈した

たまには投稿します。

志位委員長がかなりいい加減な姿勢で「綱領教室」に臨んでいたことが明らかになりました。自分で内容を理解していないくせに、さも理解しているようなフリをして党員たちに話をしていたのです。

先日最終回となった綱領教室の報道記事の初めの部分です。

最初に志位さんは、「新しい綱領の未来社会論の意義と構成について話したい」とのべ、綱領を改定した第23回党大会(2004年)で第5章は「一番大きな書き換えをし、国際的な“定説”を大胆に見直して、つくりあげました」と切り出しました。

 改定前の61年綱領は、未来社会を生産物の分配という角度から、「第1段階」を社会主義、「高い段階」を共産主義社会と、2段階に区分する“定説”に立っていました。

 志位さんは、「率直にいって学生時代から、どうにも分からないところでした」とのべ、書記局長時代の人民大学の講義でも「解説ができなかった」ことを明かしました。

書記局長時代、綱領について十分理解していなかったことがはからずも「告白」されています。つまり、人民大学の講義では理解しているフリをしていたのです。

そして、ここから考えられる仮説は、「もしかしたら今回の綱領教室でも、志位委員長は自分では腑に落ちないまま語っているのかもしれない」 ということです。

記事で報道されているかぎり講義の内容には目新しさはありませんから、この仮説もあながち間違っているとは言えないと思います。過去を反省して、「今回は完全に理解したうえで話している」という保証もしていません。

記事ではすぐ続けて、
深く理解するために、『マルクス未来社会論』(不破哲三著)の学習を勧め、「これは国際的にも重要な意義をもつ成果だと思います。未来社会が豊かで壮大な内容をもって現代によみがえりました」とのべました。

とありますが、この部分にしても不破氏の著作に自分の講義内容の責任を押しつけているようにも読めます。 (逆に不破氏から首根っこをつかまれて、仕方なくこんな講義をしているのかも)

結局、今回の綱領教室にしても話している内容に全責任をもっているかは分からないのです。 

ということで、一年間続けてきた連続教室の最後で、こんな情けない告白をしてしまう志位委員長。いったいどういう神経をしているのでしょうか。

これまで真剣に教室に耳を傾けてきた党員たちを裏切る行為といわざるをえません。(もしそういう党員たちが存在すればの話ですが・・・。) 

こんな講義で「確信をもってがんばりましょう」と言われても・・・。
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