2014年02月

2014年02月23日

佐久市長とツイッター

 長野県佐久市長が大雪の除雪にツイッターを活用して、迅速に進めたことが報道されています。
 今回の大雪では、机上では現場の状況把握が難しく、判断が遅れがちでした。一方、災害時にはSNSでの情報が有効だとはよく言われています。実際、佐久市長はツイッターで現場の状況把握をし、対策を講じていきました。災害時は、想定されないことが起こり得るものです。その場合、ツイッターを通して現場を把握するか否かで、行政の対応が大きく異なります。私は昨年の総合防災訓練の際に、この日刊りゅうすけで、防災訓練とツイッターと題して記事を書きましたが、今回の佐久市の事例は、そうした考えを確信するものとなりました。富士宮でのこれからの防災訓練・今秋に予定されている富士山の噴火想定の訓練でもツイッターを使った訓練を行うべきだと思います。それが「いざ!」という時に大いに役立つと思います。

2014年02月21日

スポーツの力 森さんの発言

 ソチ五輪見ていて、人間の力のすごさ、可能性、競技に臨む姿勢。4年間の思いや様々な人間ドラマ。そして、それらが社会に与える影響はとてつもないものがあります。世間を明るくしたり、暗くしたり、喜びも悲しみも与えてくれます。本当にスポーツの力は、ものすごいな!と思います。五輪のみならず、中学生の中体連、高校生のインターハイに向けての戦いでも、多くの力を得ています。
 さて、そんな中、森 元総理(東京五輪組織委員会 会長の発言)全くもって残念です。どこまで、スポーツの力を理解しているのか?笑われてしまいますね。
 これで、元総理にして五輪の組織委員会会長ですからね。森さんは、ソチでの記者会見でも「英語は「敵国語だった」と話していて、立場をわきまえて発言してほしいです。
 

2014年02月18日

静岡県全国ワースト2

 2013年の人口移動調査(総務省)によると、静岡県は転出者が転入者を上回る転出超過が6892人で北海道に次いでワースト2でした。これは相当ショッキングな数字です。全国的に見ても、産業力があり、それなりの力があると思われるわが県が、ワースト2とは驚きでした。この調査は出生・死亡ではなく、人間の異動の数字ですので、
その地域の力の動きがわかります。
 静岡県は、
・産業構造の転換が上手くっていないこと
・東京と名古屋の間にあって、人口が流出していること
この二つが大きな理由だと考えられ、大きな減少(県外への転出)となっていると思われます。

県内の市では転出超過は沼津市(−1239人)焼津市(−858人)静岡市(−775人)とこの3市がワースト3で、転入超過は藤枝市(+828人)富士宮市(+170人)菊川市(+120人)となっています。
ワースト3は津波リスクが高いといわれている市で、焼津市のマイナスがそのまま藤枝市に行っているような感じです。富士宮はプラスですが、いわゆる生産年齢と言われる15歳から64歳は-20人で増えているのは0歳から14歳(77人)と65歳以上(113人)です。子育て世代が比較的地価が安い富士宮市に移ってきたことと、高齢者が環境の良い富士宮市に移動してきたものだと考えられます。65歳以上の増加数は県内では、熱海市伊東市に次ぐ3位です。熱海伊東は別荘地に、高齢者が移住してくる事例が多々ありますが、富士宮の場合も、第二の人生を環境の良い富士山麓の富士宮市で過ごしたいと、引っ越してきた方が多いと予想できます。
 しかし、生産年齢の減少(流出)が起きていることは、一つの危機だと思います。人口も、表面の増減だけでなく、こうした分析を見ながら、地域の方向性を考えていくことが必要だと思います。

2014年02月17日

食卓と畑をつなぐ人

 土曜日、富士山有機農業推進協議会主催の「よみがえりのレシピ」上映会に行ってきました。
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 これは、山形県でその地域独自の昔からの在来野菜を守っている人々のドキュメンタリー映画です。
 中心となるのは、「アルケッチャーノ」というレストランのシェフの奥田さん。奥田さんの料理(それと荘内地方の食材)を食べるために月に一回、飛行機でやってくる方がいるという程の素晴らしい方です。食材の良さを引き出す天才です。
 実は、3年前に東北に行った際に、「アルケッチャーノ」に寄って、食事をしてきましたので、映画の内容は十分に理解できました。
 見ていて、奥田さんが食卓と畑をつなぐ人となっているということがよくわかりました。良い野菜だけがあってもダメで、それを食卓へつなぐ人がいて、その野菜は輝きます。料理に限らずどの世界でもそうですが、つなぐ人の存在が大きいです。そういう人材がまちづくりには必要です。

2014年02月16日

空地の必要性

 二週続けての雪、ものすごいことになっています。日本は自然災害のリスクがとても大きいことを痛感せざるを得ません。
 先週の雪の際に思ったのですが、雪をどこに持っていくのか?これが、一つの課題でした。雪かきしても、自分の家の前から隣の家の前に持っていったんでは、何の解決にもなりません。空地(雪捨て場)が必要だと感じました。富士宮では、今回のような雪は極めて稀で、数十年に一度だと思います。しかし、空地があれば雪以外にも様々な災害に対応できます。水害の時には、濡れた家財道具等のごみを出すところ、地震の時は避難できるところ、場所に余裕がないと、その後何もできません。ぎちぎちで余裕がないとどうしようもないのです。
 整備した広場でなくとも、ちょっとした空き地でいいのです。そうした空間がいろいろなところにある必要を感じました。普段は子供の遊び場で、昔あった空き地のイメージです。

2014年02月12日

地域における潤滑油の必要性

 「地域医療の崩壊と再生について考える」と題したセミナーに行ってきました。富士宮市立病院は4月から整形外科医が4名から1名体制になります。1名では手術もできない、緊急の事故等にも対応できない状況となります。何か手立てはないかと思っていたところ、このセミナーが目に飛び込んできました。
 地域医療再生では、兵庫県の柏原病院の小児科の事例(あまりの激務に、医師がいなくなり、小児科が廃止の危機でしたが、お母さんたちが「小児科を守る会」を立ち上げ、医師が来るようになり、危機を脱した事例)が有名ですが、その会を実質的に立ち上げた足立智和さん(地元の丹波新聞の記者)の話がありました。
 足立記者、単なる一地方新聞の記者を超えております!全国の地域医療の事情については、一番詳しい方かもしれません。表も裏もわかっております。とても身になる話が多々ありました。
 写真は「柏原病院小児科を守る会」で使っている「ありがとうポスト」(お医者さんへお礼の手紙を入れる)とステッカーです。
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 もう一人の講師は、これたま、地域医療の専門家の伊関友伸先生(城西大学教授)。伊関先生は、地方の公立病院の崩壊の背景には、
医療現場に対する国民(患者)の不理解、間違った思い込み、
地方議員や首長の思いやりのない身勝手な発言、
これらに起因するものが多い。そして、現場とのコミュニケーションをよくすることで、改善できることが多い。と述べておられました。
 医師看護師などの医療現場と、行政と、患者(市民)の間をつなぐ、地域における潤滑油の必要性を感じました。

2014年02月11日

富士山世界遺産センター設計コンペ始まっています

 静岡県の富士山世界遺産センターは富士宮市に立地しますが、土地は富士宮市で用意をし、建物は県で建設をします。その設計コンペがはじまっています。
富士山世界遺産センター(仮称)建築工事設計業務
 この資料を見ると、世界産センターの概要がわかります。興味のある方は目を通して見てください。世界遺産センター鮮血のその後の維持管理は、富士宮市の仕事になります。何でもそうですが、作ることよりも、その後の維持管理の方が重要です。 

2014年02月10日

雪かき 地域力

 土曜日の雪には驚きました。平日でなかったため、大きな混乱がなかったことが幸いでした。また、昨日 気温が上昇して、溶けたことも良かったです。
 昨日市内を見て回ると、地域の方が雪かきに道路に出ているところ、そうでないところ様々でした。地域力があるところは、互いに力を出し合って、雪かきをしていて、そうでないところはそのままの状態で、今日になっても結構雪が載っていたりと、その差が如実に出ていました。
 今回の雪はある面 一つの災害とも言えますが、周囲を思いやる気持ちがある人が多い地域と、自分のことだけで周囲へ関心がないる地域と、差が出てきました。地域力というと、大上段で大げさかもしれませんが、回りを思いやれる力があるか否かという単純なことかもしれません。わかりやすかったです。
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2014年02月06日

富士山火山防災シンポジウム

 富士山火山防災シンポジウムが富士山メッセで行われていってきました。
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 火山学者の方々の話はいろいろな発見がありました。とてもいい機会でした。特に、融雪型火山泥流については今回知りました。

・富士山はいろいろな種類の火山活動があるため、その点が学者としては興味深いが、一方防災上はいろいろなことを想定する必要がある。火山活動の種類によっては、家の中にいた方がいいものもあるし、すぐに逃げるもの様々だ。
・富士山は最近3200年間に約100回噴火している。平均して30年に一回の噴火である。ところが宝永噴火以降300年間噴火していない。いつ噴火してもおかしくない根拠はそこにある。
・富士山のマグマは粘性が低い(サラサラしている)そのため流れるスピードが速い
・地震津波の災害は、比較的多いが、火山の大災害は稀であるため対応が難しい。
・溶岩流の流れるスピードは人間が歩くくらいの速さのため、対応しやすい。
・融雪型火山泥流(富士山の雪が火山活動で溶けて、土砂と一緒に流れてくる)は自動車くらいのスピードで一気に富士山麓に押し寄せてくるので、むしろこれに注意する必要がある。
・火山灰以外にも数kgの石が降ってくる可能性もあるため、相当危険である。

いずれにしても、過剰に反応するのではなく、正しく怖がる。ことが必要です。

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2014年02月05日

選挙ポスター

 都知事選挙のポスターです。
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 ご覧の通り、全候補者が掲示されていません。都知事選のポスター掲示板は1万4千か所以上だそうです。今回は16人が立候補していますが、全ての掲示板に全候補者のポスターが貼られることはないでしょう(もっとも、ポスターを作らない候補者もいるそうですが)1万4千か所以上にポスターを掲示するには、それなりの組織の支援を頼まなければできません。各候補が同じようにポスター掲示に労力を割くことは大きなロスですし、1万4千か所にポスターを張るだけの体制をつくれないと選挙にならないということです。
 私は、ポスターは各候補者が貼るのではなく、選挙管理委員会で事前に取りまとめて一括で掲示する。そうすべきだと考えます。その他選挙制度にはいろいろと問題がありますが、簡単にてっとり早くポスターについては改革できると思います。
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