このたび、友人の遠藤まめた氏の連載「二歩先はゾンビ」にて
私の入院体験記を記事にしてもらいました♪
→ http://synodos.jp/society/15324

にも関わらず、本チャンのブログではまだ私手術してないという遅筆ぶりを遺憾なく発揮。
今や傷跡も結構肌になじんできて、日暮れも遅くなってきて、確実に月日の経過を感じている。


…というか、手術から1年経ったね!笑


そんな中、優しき読者の友人からソフトな催促を受けたため、ぼちぼちと更新してみます。

いよいよ入院当日。相方と母の対面を済ませた後、待っていたものとは…?
病院へ提出する問診票は、血液型等の基本情報やアレルギーの有無などに加え、
「入院や手術にあたりにあたり、不安なことや特筆したいこと」なども
記載して伝えられるというものでした。

入院前日に父への手紙を書き上げた後、私は問診票にそれはもうびっしりと、

・自分はトランスジェンダーであり、女性の体やジェンダーに違和感がある
・そのため、下の名前(私の戸籍名は一発で女性とわかる)ではなく、苗字で呼んでほしい
・術着や備え付けのタオル等があるならピンクは嫌←
・両親だけでなく、パートナーも家族として扱ってほしい
(術前術後や緊急時の説明に同席すること、手術直後の病室に入ることなどを叶えてほしい)

という旨を書き散らしておりました。多分フォントサイズ4くらいの細かさ。

書いてる時は、看護師さんと対面で読み上げながら内容を確認していくなんて知らないもんだから、ものすごく小さい字で書いてしまった。後で後悔。


さて、ひとしきり入院準備が終わり、対面での内容確認と相成りました。

その際に看護師さんは、母と相方にも、「ご家族の方も一緒に確認しますか?」と声をかけてくれたので、何気なく同席をお願い。
それが後の氷のひと時を招くことになろうとは…。

病室の隣の談話室のような場所で、看護師さんと向かい合って確認を進めていきます。
血液型、アレルギー、病歴等スムーズに進み、一瞬間があって、「入院や手術にあたりにあたり、不安なことや特筆したいこと」に差し掛かりました。

フォント4の私の切実な想いが、相方と出会って数十分の母の前で読み上げられていきます。


あの時確実に、母周りの空気凍った。


予想ですが、母はこの時、
「性別のことなんてプライベートなことなのに、この子は公的な書類にこんなことを書いたのか」と、戸惑ったというか、たしなめたい気持ちになったのではないかと思います。

しかし私にとっては、病院宛の正式な文書できちんと伝えなければならないほど、呼び名や、服装や持ち物、パートナーの扱いというのは大変に重要なこと。
決して個人的なことではないのだという意思表示の意味も込めて書いたものだったので、氷のひと時に冷や汗をかいたものの、あの時あの場で、母と相方に同席してもらってよかったなと思っています。

そしてなにより、読み上げた後の看護師さんの対応にとても救われました。

対応してくださった看護師さんは、真剣に、かつ穏やかな表情で、

「こちらの内容について承知いたしました。患者さんの意思や希望にできる限りお答えして、安心して治療にあたっていただくようにするのが私たちの仕事です。大丈夫ですよ。」

と言ってくださった。ほっ、と肩の力が抜けました。

自覚は女性ではないのに婦人科病棟に入院、初めての手術、家族へのカミングアウト、相方のこと。いろんな不安を抱えての入院初日に、看護師さんからもらった温かい言葉がどれだけ心強かったか。
本当に感謝しきりです。

こうして病院へのカミングアウトを無事終えることができました。やれやれ。


次は入院にあたっての第二の関門・父へのカミングアウトについて。
運命や、いかに。


続く。



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