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富久長の杜氏日記

酒造りと営業の日々

2008年04月

24 4月

春の課題ー価格

珍しく電卓やパソコンと格闘している問題があります。
お酒の価格の問題です。
富久長は6月から一部製品の値上げを考えています。

理由は様々な原材料の値上がり。
古紙の不足によってダンボールが上がり、瓶、重油などが値上がりしました。
富久長にはこの重油の値上がりが痛い。
瓶火入れというのは、通常正味1〜2時間で終わる火入れ作業に3日以上かかります。
その間熱源であるボイラーの重油代がかさむ。これが重い負担になります。
どうすれば値上がり分を吸収できるか、いろいろ考えています。

でも、コストを抑えることばかり考えて、品質向上に投資できなければすぐに行き詰ってしまいます。もっと八反草も増やしたい。
またうちは現在、蔵はほぼ土蔵。
未来に思いをはせれば、これから食品の安全性の問題からも改善していかなくてはならない設備投資もあります。

そのためにも会社が疲弊するばかりでは夢を描くことができません。
守りたい大切なものにお金を使いたい。
そのための価格改定です。

製品の一つづつを見直し、省くべき無駄は省きます。
ですから一律の値上げではなく、製品によって維持できるものは維持します。

どうぞご理解をいただければと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。

22 4月

SAKAYA

399c00eb.JPGせっかくNYに行って来たので、そのときの写真を1枚。
これは昨年秋にオープンした日本酒専門店。
SAKAYAってお店の名前が可愛いっス。
ここで夕方3時間ほど小さな利き酒会をしました。

店内は白木でシンプルな作り。
大吟醸などは空瓶サンプルがあって、実物は冷蔵庫に入っています。
壁には日本の白地図。
どこのお酒で、どういう味わいか説明してもらえるようになっています。
お酒を売る酒屋さんは増えたけど、日本酒専門店はニューヨークでも初めてです。
レストランだけでなく、お家で酒を味わってもらえるようになるのが嬉しいです。



22 4月

東急東横店バイヤーさん。

781be9f0.JPG東京近辺にお住まいのかたであれば、渋谷駅に直結した東急百貨店東横店はご存知ですよね。
その地下食品売り場にあるお酒売り場は、日本酒、特に720ミリの有数の売り場です。
生酒の季節には、なんと80種類をそろえるとか。
贈り物をえらぶことの多いデパートのお酒売り場で、自分用に買うお客さんを増やしたいからだそうです。
なるほど。なるほど。

先日その東急百貨店のバイヤーさんたち3名が久しぶりに蔵にお見えになりました。
今、富久長は純米吟醸「中汲み槽しぼり」だけの品揃えなんですが、近いうちにもう1〜2種類並びそうです。

こうして丁寧に相談できるのは嬉しいです。
ありがとうございました。



12 4月

10年目のニューヨーク

2cf252bc.JPGエイプリルフールから8日まで、ボストンとNYへ行ってきました。
SEAというグループで毎年行うきき酒会のためです。
今年は輸出を始めてから10年目の年。
一緒に輸出を始めた蔵元さんや当時お世話になった現地スタッフの方と、NYの思い出のお店で一献しました。

この間憧ればかりだった気持ちから、そうは言っていられない場面に出合ってきました。
次の10年は私にとって、これまでより貴重な時間になることは確実です。
何しろ残り時間が少なくなってくるのですから。


「自分を信じて努力を惜しまない」。
小学生のころから言われ続けていることこそ、真実味をもってくるのがたまりませんね。




「美味しいのに日本に入って来ないな〜」と思っているのはアメリカで人気のポテトチップス。
ジャガイモの食感がジャリジャリするくらい厚くて堅いやつ。
おやつっぽくなくて、ビールにぴったり。
「SALT&VINEGAR」っていうのも珍しいでしょ?
かなりすっぱいですが、大人の味です。
日本でも受けると思うんだけどな〜。
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