ゆうこのゆるゆる通信

おとぼけ天然キャラ(*^_^*)箏奏者・福田優子の周りで起こる、日々諸々のこと

お道具のこと

10年ほど前、演奏に使うのでコントラバスの弓を買いに行ったら、最低20万円からと言われ、取り敢えず4000円の稽古用のバイオリンの弓を買って帰りました。

バイオリン・ビオラ・チェロ等の弓の相場は最低価格が10万円くらいからで、プロは100〜200万円くらいの物を使うとか。

三味線の撥なら100万円と聞いても驚かないのに、他の楽器の10万円に驚くなんておかしいですよね。

さて、その4000円の弓を長らく愛用しておりましたが、所詮練習用のせいか大量に松ヤニを付けた上に張力を限界まで強めて弾かないと音が鳴らず、いつのまにか木が歪んできました。
ちょうど「時の虹彩」でも使うので、この際もうちょっとマシな物を買うことにしました。
という事でamazonで14,000円のチェロ用のカーボン弓を購入。
カーボン弓はスティック部分が木ではなくカーボンファイバーでできています。
木の弓に比べると頑丈で壊れにくい上に、廉価な弓の場合は同じ値段ならカーボン弓の方が良いと言う評価もあったので選びました。

届いた弓を使ってみたら良く鳴り、やたらと締めたり松ヤニを付ける必要がありません。
滅多に使わない道具にどの程度お金をかけるのかはいつも悩むところですが、今回は大成功でした!

そうそう!即興でステンレス製調理用ボウルを使う場合も、できる範囲で高い値段の物を買った方が良いです。
100円ショップで買ったボウルは音が悪かったです。

それにしても、合奏では割と変わった物を担当することが多い私。
レインスティックもあるし、マリンバのマレットもあるし、チェロとバイオリンの弓もあるし、箏以外の道具が増えていくな〜

時の虹彩

順番が前後しましたが、7月9日(土)国立劇場7月邦楽公演日本音楽の光彩2〜時代を映す作品選」が無事に終了いたしました。

西村朗先生の「時の虹彩 箏群のためのヘテロフォニー」は、実に繊細に緻密に設計され、フリーに思える二章ですら綿密に設計され、まるで建築物のような作品です。
私はこういう緻密な構造の曲が大好きです。

でも実際に演奏するのは本当に大変でした。
そして残念ながら、今回の私はあまりに何も知りませんでした。
西村先生のレッスンを受けた時、
「せっかくのチャンスに、私は自分が何も知らないことも知らずに、ただただ練習だけしてリハーサルに臨んでいたのだ」
と痛感しました。

一番の問題は、時間感覚だったと思います。
西洋音楽の人と私達邦楽の人は音楽における時間感覚が違います。
パルス(周期性)のある音楽に親しみ現代邦楽を演奏する私達は、比較的時間感覚が西洋音楽の人に近いと思っていたのですが、最近は、そうでもない、何かが根本的に違う、と感じるようになりました。
今回の練習では作曲家の方がアドバイスのために来て下さっていたので、その辺りを掘り下げて確認できたら、「時」を主題にした曲だっただけにもっと理解が違っていたのではないかと思います。

それにしても西村先生はすごいです。
「時の虹彩」はまさに時空を現す音楽です。
どうしてももう一度弾きたい…
あの、冒頭の箏のヘテロフォニーが完璧に組み合った時に出現する宇宙の輝きをもう一度見たいです。
そして、西村先生がこの作品を作曲した時に頭の中に広がっていたであろう大宇宙を、なんとしてももう一度現実の空間に出現させたいです。

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楽屋にて、一恵先生・福永先生他、大先輩と共に

箏衛門28th concert 無事に終わりました

季節はこれからが夏本番ですが、私の怒涛の夏は終わろうとしております。
先日、箏衛門28thコンサートが無事終わりました。
ご来場下さいました皆様、ありがとうございました。

今回は練習が間に合うのだろうか?と本当に不安でした。
5月に、参加しないだろうと思っていたイタリア公演に行く事になったのが計算違いの始まりで、
6月は心配したとおり時差ボケと疲労で体調を崩してほぼ練習せず、
それなのに7月の2回の本番はどれもこれも大曲ばかり。
こんな筈ではなかった…と焦る日々でした。
結果的にはなんとかなってホッとしております。

最も苦労したのは三木稔作曲の「三つのフェスタルバラード」です。
楽譜の拍子と実際の演奏の拍子が違い(表記は4/4なのに、5/4+3/4+4/4的に弾くなど)混乱したり、緩急の激しい場所があまりに多くて合奏の呼吸が直前まで合わなかったり、本当に苦労しました。
人気のある曲なのですが、こう言う感性の曲が苦手な私としては、作曲家の意図が読めないまま終わってしまった感があるのが残念です。

それから「赤の彩り」の三絃も苦労しました。
平均律が前提になっている曲なので、一部のツボの位置が普段弾いている古典のツボより若干ずれます。全部のツボが均等に違う訳ではないところが厄介です。
おまけに和音構成がしっかりしているので、ちょっと狂うと非常に目立ちます。
本番は必死になり過ぎて我が道を行った感があったのが反省点です。

開場前に集合写真
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真面目に撮っている合間のリラックスした表情の時の方が箏衛門らしいです。
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お約束のポーズ。私、ベビメタちゃんのキツネのポーズやってみました。比河流先生に「メタルじゃない!」と怒られそうです(笑)。

今回は後輩が雑用をほぼ全部引き受けてくれまして、お大尽様のように自分のペースで自分の事をしておりました。
実に楽でした!
皆様ありがとうm(_ _)m




箏衛門28thコンサート

7月のもう一つの本番は箏衛門28thコンサートです。
私は今回お箏を弾きません!
17弦2曲に三絃1曲。
7月9日本番の「時の虹彩」も17弦なので、さすがに練習がしんどいです。
首が痛い。

コンサートの詳細は箏衛門公式サイトでもご覧になれます。
皆様是非お越しください。

【箏衛門 28th concert】
◆日時:2016年7月15日(金)
19:00開場、19:30開演

◆会場:すみだトリフォニーホール小ホール
〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-3
Tel.03-5608-5400

〈交通〉
JR総武線「錦糸町駅」北口より徒歩5分
東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」3番出口より徒歩5分
都営バス「錦糸町駅」下車 徒歩5分

◆入場料
前売券 3,000円/当日券 3,500円

◆プログラム 
三つのフェスタルバラード(三木稔)
Night Procession of the Hundred Demons(Hyo-shin Na)
赤の彩り(沢井比河流)
VORTEX(吉村弘)
二つの群の為に(沢井忠夫)

◆お問合せ/ご予約
こちらのフォームからお願いします。

箏衛門が終わったら、沢井箏曲院の年に一度の大イベント、講師・教師試験です!
それが終わったらお休み欲しいなぁ〜

国立劇場7月公演「日本音楽の光彩2」

ご無沙汰しております。
しばらく更新していなかったのは、もう切羽詰まり過ぎて更新どころではなかったからでありまして…

6月に入ってから体調を崩してしまい、練習のために確保していた空き時間を全て休養で消化する羽目になり練習が全く追いついておりません。
人生何度目かの崖っぷち…
今年に入ってすでに二度目の崖っぷち…

という事で7月9日(土)、一恵先生や大先輩方と共に国立劇場小劇場の7月邦楽公演日本音楽の光彩2〜時代を映す作品選」に出演いたします。

14:00開演と18:00開演の2回公演で、私達は2公演目の一曲目で西村朗先生作曲の「時の虹彩」を演奏します。

この曲は「箏群のためのヘテロフォニー」と言う副題が付いており、第一楽章冒頭の箏のヘテロフォニーは、神聖な大空間で幾つもの光がキラキラと瞬いているようで、非常に美しいです。
第二楽章は演奏者が自分固有の時間で夫々のパートを演奏するのですが、あたかも複数の次元が存在する宇宙のように混沌としています。
とても心地良い混沌です。

この曲の初演は1987年。
私が一恵先生に習いはじめて数ヶ月、あと少しで13歳になると言う時でした。
母に連れられて行った国立劇場で、生まれて初めて耳にした「現代音楽」に、私は度肝を抜かれたのでした。
その時は最初から最後までただただ仰天して先生方を眺めていましたが、今思うと私の音楽的指向の原点となる体験だったと思います。
それから約30年。
呆気に取られていた中学生が、初演と同じ舞台でこの曲を弾くと言うのは実に感慨深いものがあります。

感慨深いと言えば、私が内弟子時代に夏休みの子供コンサートに出ていた子供達が3人、成人して立派な演奏家となりこの曲で共演します。
なんとまぁ…私も歳をとったものです。
考えてみれば、初演をした大先輩の先生方は今の私より若かったのです。
全く新しい音楽に取り組むのは今回より遥かに大変だったはず。感慨に耽ってないで、早く弾けるようにならねば(汗)

公演の詳細はこちら
国立劇場7月邦楽公演「日本音楽の光彩2〜時代を映す作品選」

当時は消防法が緩かったので私は立見で聞きましたが、29年たった今回は全席指定でございます。
ご予約はお早目に(もう早くもないか)

幼稚舎と幼稚園

一ヶ月ほど前、大井町線に乗ったら、それぞれ違う小学校の制服を着たピカピカの一年生と思われる男の子2人が乗っていました。お母さん達も一緒。

片方の子が誇らしげに
「僕の所は小学校じゃないんだよ!幼稚舎なんだよ!」
と自慢しました。残念ながらもう1人の男の子はピンと来なかったようです。

「え?幼稚園?」

と目を白黒(そうです!自分は小学校に上がったのにお友達は幼稚園に逆戻りなんてびっくりしますよね!)。
すると自慢した男の子は

「違うの!幼稚園じゃないの!幼稚舎!」
「え?幼稚園?」
「違うの!幼稚舎!」
「え?幼稚園?」

そのやり取りを周りの大人は笑いを噛み殺して聞いておりました。
お母さんの1人は「いやだぁ」と恐縮し、もう1人のお母さんは苦笑。

慶應の幼稚舎に合格するぐらいなら、優秀でお利口な子供なんでしょうけど、なんというか、子供はやっぱり子供なんだなぁと可笑しかったのでした。

おさらい会のお知らせ

毎年恒例の三浦可栄箏教室との合同おさらい会、今年は6月になりました。
このところあまりに忙しく、なんとなく1ヶ月ぐらい先の感覚でおりましたが気がついたら来週!
わわわ!
全然告知していないっ!

という事で今年のおさらい会の詳細です。
【箏おさらい会】
◆場所/扶桑会館(世田谷区松原1-7-20)京王線・京王井の頭線「明大前」徒歩5分
◆日時/6月19日(日)13:30開演(開場13:15)
◆曲目/きらきら星、さらし風手事、ハッピーウインズ、OKOTO他
◆出演/福田優子、三浦可栄、飯田惠華、小川明子、近藤心咲、須賀友梨奈、長谷川紀子、宮平ひなた

休憩中にお茶菓子が出るのもすっかり恒例になりました(今年も期待して良いと思います)。
和気藹々とやっておりますので、皆様是非お越しください。
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去年のおさらい会の集合写真!
livedoor プロフィール
福田優子箏演奏会
〜物語ること6〜

日時:2016年5月8日(日)
開場:14:00/開演:14:30
詳細はこちら

仙台で行っていたコンサートシリーズ「物語ること」を東京でも開催いたします。
是非お越し下さい。

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