ゆうこのゆるゆる通信

おとぼけ天然キャラ(*^_^*)箏奏者・福田優子の周りで起こる、日々諸々のこと

あまりに暑いので

4月だと言うのに25℃を越える日が続いてうんざりです。
あまりに暑いのでとても袷を着る気にならず、単衣にしました。
最近は温暖化で暑いので5月に前倒しする事はよくあるのですが、流石に4月は初めて。
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単衣は6月や9月など暑い時期に着るせいか涼しげな柄が多いのですが、ふんわり春っぽい感じのがあったのでこれを選びました。

ホテルの演奏では略礼装が多いので小紋はいささか気が引けますが、
ここはリゾートホテルだし…
フロントの人もカジュアルな着物だし…
柄が華やかだし…
良いかなぁ…

それよりも帯が問題です。
若い頃よりウエストが7〜8cm増えたせいで、帯の柄が正面に出なくなってしまいました。
もうギュウギュウに締め上げましたよ。
痩せなくちゃ。

変なお天気です

更新をサボっていたら、いつの間にか半月過ぎてしまいました。

皆様春は満喫されましたか?
今年の東京の桜は、暑くなったり寒くなったりと激しく乱高下する天候の中いつの間にか満開になり、私が仙台にいる間に見頃を過ぎて、あっという間に散ってしまいました。
残念です。

10日ほど前でしょうか。頂いたメールの冒頭に
「ようやく春になったと思ったら変な天気ですね」
と書いてあり、おや?と思いました。
「春になった」と「桜が咲いた」が同義の人は多いのでしょうね。
しかし私にとっては、何と言っても梅の開花が春の始まりです。
2月に入れば日差しがだんだん強くなってきて、気温の割に寒さを感じなくなるともう大分春も進んだ気分になります。
そう言う意味では普通の人より長く「春」を感じているかもしれません。

しかし流石に今年は…
梅は去年の暮れに咲いてしまいました。
サンタさんと一緒に春到来…

乱高下する気温に、一種類毎に順番に咲いてた花々も、各自の裁量に任せててんでんばらばらに開花。
あっちの木蓮は咲いたけどこっちは蕾も出ない。
咲き方自体も奇妙で、満開になる前に何の備えか葉っぱも出始める桜があったりする始末。

そう言えば!
毎年2月中旬くらいまでは非常に乾燥しているので着物の虫干しをするのですが、
今年は2月の初旬を過ぎたら雨が多くなり、着物を干し損ねました。

明日は28℃だそうで、私の中で春は終わった…
もう夏です。
腐敗と害虫と感染症の夏…

前にも書きましたが、私、夏が大嫌いです。
人でもないのに憎しみを感じるほど嫌いです。

でもこんなに暑くなったのも、天候が安定しないのも、全部私達人類の不始末なんですよね…

頭を使いたくないばかりに苦労した話

今日の午後、渋滞に巻き込まれて予定より1時間半ほど遅く、疲労困憊で帰宅しました。
郵便受けを見たら大きい封筒が見えました。
A4判の…

思わずため息が出ました。
我が家は築35年。建設当時の印刷物と言えばB5判が普通ですから、郵便受けの幅もそれに合わせあります。
そして受け側の容器には両脇に取り出し用の窓が開いているのですが、曲げずにスッと取り出せるのはせいぜいA6判の封筒まで。
容器自体はそこそこの大きさがあるのに差込口も取出し口も小さいのです。

封筒がA4判の場合、配達の人は大抵二つ折りにして無理に押し込んで行きます。
いつもなら、無残に折られて3分の1くらいはみ出ている封筒を、ブツブツ文句言いながら差込口側から引き抜きます。

が、今日の封筒は見事に郵便受けの中にピッタリ収まっていました。
二つ折りにして差し込んだものが、どういう訳か綺麗に容器に収まり、入りきった瞬間に復元力で開いたようです。
さぁ大変。ピッタリはまったA4の封筒、厚みもあるので取出し口から取り出せません。
少し格闘してみましたが、疲れている時は「知恵の輪」系の作業は面倒です。
そこでドライバーを持ってきてドアから容器を外しました。

思ったより短時間で目出度く回収!

しかし、ドアの外でカラ〜ンと音がしたので出て見ると、差込口が落ちていました。
容器と差込口はドアを挟んで同じネジで留めてあったのです。
仕方なく容器と差込口のネジ穴を揃えて同時に押さえてネジを締めました。が、外すのは簡単でも、取付は案外大変でした。

頭を使いたくないばっかりに、労力を使ってしまいました。

春先の虫のいない時期で良かった。
もうやりません。

上橋菜穂子のファンタジー

NHKで上橋菜穂子の「守り人シリーズ」がドラマ化されて放送されていますね。
テレビとは内容がまるで異なるのでびっくりされるかもしれませんが、素晴らしい作品なので、原作を知らない方は是非読んでみて下さい。

上橋菜穂子の作品が好きな理由は沢山あります。そのうちの最も大きな理由は、人間の業が深く描かれていることです。
架空の動物や精霊は出てきますが、話自体は人間同士のぶつかり合いなので、子供より大人の方が楽しめるかもしれません。深い洞察と細やかな設定・描写により、物語のリアリティが増し、現実に起こった出来事を想起させる事もあります。

その一つは「獣の奏者」の王獣編と探求編です。
最初は動物への愛や探究心から、禁忌に拘らず熱心に真理を追求していくエリンが、気が付けば王獣と闘蛇の軍事利用に手を染めざるを得なくっていく姿は、マンハッタン計画の研究者を思い起こさせます。
第二次世界大戦が起こるまで、物理学の成果は純粋な探究心の賜物で、軍事利用と結び付けて考えた人は少なかったでしょう。計画に関わった研究者はどのように感じていたのでしょうか?
最初は無邪気に、そして次第に望まない状況に追い込まれながら、能力の高さ故に真実を解明してしまうエリンと、研究者達の立場が重なって見えます。
真理を知りたいと言う探究心や知的好奇心は、食欲・性欲と並ぶ人間の根本の欲ではないかと思います。

最初に「獣の奏者」を読んだ時、「施身聞偈(せしんもんげ)」と言う仏教説話が思い浮かびました。
(詳しい内容はこちらの「涅槃経にちなむ説話・成語」をどうぞ)。
もっとも私はこの説話を誤解して覚えていて、雪山童子は自分の探究心のために命を捨てたと記憶していたのですが、そうでないと分かっても、なんだか「獣の奏者」は「施身聞偈」とゆるやかにふわふわと結び付きます。何故かは分かりません。基層の部分に何か共通するものがあるのかもしれません。

もう一つ現実とリンクするのは、「神の守り人」の、時代と共に恐怖の記憶が失われ、災厄を回避する仕組みを破壊する動きがおこる、と言うストーリーです。
今の日本の雰囲気を思い浮かべました。
ほとんどの人が戦争を知らない状況で、戦争の悲劇を自分の事として感じるのは難しい事です。
ふつうは、将来のリスクより目の前の現実の方が大事です。

自分の能力を否定し人生を制限する伝承に不満を持ち、伝承を読み替える信仰に飛び付いてしまうラマウ(異能者)達。
力で一気に現状を変えようとするシハナと仕組みを守ろうとするスファルの親子関係。
今の日本社会が丸ごと重なるように感じます。

シハナは、上手くやればタルハマヤ神の力は制御できると考えています。
「上手くやれば制御できる」
と言う考え方には既視感があります。
傲慢ですが、強力な道具を手にした人間とはそんなものですよね。

タルハマヤの召喚に失敗した彼女は潜伏し、「天と地の守り人」にバルサの協力者として再登場します。
子供向けファンタジーなら、一度制裁を受けながら味方として再登場する人物は、大抵改心しているでしょう。
ところがシハナの場合、仕事として割り切ってバルサに協力はしますが、タルハマヤの力を使えたら問題は一気に解決できた筈だ、と言う考えは捨てていません。
この歳になると、人間はそうそう自分を変えられない、信念を曲げられないから争いが起こる、そう感じるせいか、シハナの人物描写はとてもリアルに感じます。

……………

あぁまったく!!

書こうと思えばいくらでも書けますが、そろそろこの辺で…

言葉の力

先月末、新幹線で仙台から東京に戻る際、いつもは最終に乗るところを、早く帰るために18時台の便に乗りました。

東北新幹線の自由席はいつも空いているので、仙台駅に行ってからチケットを買い、適当な便にふらっと乗って帰ります。

この日乗ったのは仙台始発のやまびこ156号。福島で山形新幹線つばさ156号と連結する列車です。
車内に入ったら、夕方の帰宅時間帯にぶつかっているせいか思ったより乗客が多く、やや期待外れでした。
さらに、福島駅に到着したものの、時間が過ぎても発車しません。

間もなく車掌さんから、山形新幹線つばさ156号が到着していない事、現在状況を確認中である事がアナウンスされました。
そうこうしているうちに上りのはやぶさ30号が追越し線を通過していき、後続のやまびこ54号が福島駅に着いてしまいました。
そしてやまびこ54号の方が先に福島駅を発車するとアナウンスがあったので、半分以上のお客さんが乗換のために降りていきました。
私は混んだ列車が苦手なので残りました。

山形新幹線つばさ156号についての追加情報は、異音がしたため福島駅の手前で安全確認のために停車中とのこと。
そして安全確認にはかなりの時間がかかるとのこと。

その後も何度か同じような案内の放送がありました。

自分の選択とは言え、停車も30分を超えると居残ったお客さんもちょっとイライラしてきます。
そんな時、車掌さんからまたアナウンスがありました。
どうも司令部と通信しながら喋っているようで、話し方が上の空です。

ただいま……
入りました……
情報に……
よりますと……
つばさ156号は…………
イノシシと衝突したため………

「イノシシ!!!」

その瞬間車内の空気が一気に緩み、笑い声さえしました。
車掌さん、できるだけ最新の状況を知らせようと慌ただしく通信しながら放送したので、聞いたままを口にしてしまったようです。

その後さらに後続のやまびこ220号が福島駅に到着し、そちらが先に発車すると放送があったので、ほとんどの人は「イノシシとぶつかったのでは」と諦めたようで乗換えました。
極少数はやまびこ156号に残りました。
私も粘る組。
「イノシシ」と聞いたら逆に気が楽になり、せっかくこんなに人気のない快適な環境になったのだから、このまま発車を待とうと言う気になったのです。

結果としては、やまびこ220号の到着数分後につばさ156号も到着したため、時刻表の順番が優先されてやまびこ・つばさ156号が先発しました。
早く東京に着きたいとわざわざやまびこ220号に乗り換えた人は逆に遅くなってしまう事になったようです。

予定より43分遅れで発車したやまびこ・つばさ156号、通常15分程度の遅れなら東京到着までに解消している事が多いのですが、つばさを連結しているせいか遅れを取り戻す事なくそのまま43分遅れで東京に到着しました。
途中停車・発車の度に
「本日はつばさ156号が小動物と衝突した影響で……」
と遅延の理由を放送していたのですが「小動物」と言われると、先ほどと打って変わってなんだか心が動きません。
むしろずっと「イノシシと衝突した」と言ってくれた方が、仕方ないな〜と許せる人が多かったのではないかしら?

それほど、「イノシシ」と言う具体的な動物名の、どこか笑える説得力は抜群でした。

おさらい会の話の続き

前回の記事では、自分の曲の事ばかりを書きましたが、大きな演奏会というものは、大勢の人が裏で動いてます。
その辺りをちょこっと…

よみうり大手町ホールの入っている読売新聞本社ビルは地下鉄「大手町駅」の上にあります。
東京駅からも近く、本当は大変便利なはずのホールです。
しかし、大手町界隈は無機質な四角い高層ビルが立ち並び、スタイリッシュを追求するためか目立つ店舗や看板などの目標物になるものが排除されているので迷いやすい所です。

当日朝、地下鉄のエスカレーターを上ってホール前の地上に出たら、実行委員の小林真由子ちゃんのお弟子さんが「通用口はあちらです」と言うプレートを持って立っていてくれました。着いたはいいけど通用口が分からなかったので、あまりのありがたさに思わず
「ありがとうございます」
と深々とお辞儀をしてしまいました。
そして実行委員さんの細やかな配慮に脱帽。

今回の実行委員は、地方公演に海外公演にと飛び回る山野安珠美ちゃんと市川慎くんに、40人もの生徒を抱えて自分の演奏以外に日々指導にも追われている小林真由子ちゃんと神谷舞ちゃんという、揃いも揃って超多忙な4名で、事務局側も相当サポートするものだと覚悟しておりました。
が、結束の固い4人は美恵子先生と連携を取ってスムーズに準備を進めて行き、
スケジュールをガラ空きにして待ち構えていた最後の一週間は、結局サポートの必要がなかったので全て私の練習日に化けました(ありがたい誤算です)。
でも実行委員のブログを見ると、ほとんどの打合せが21時以降で、隙間を縫うようにして時間を作って作業していたようです。
メンバーの苦労が実って大輪の花を咲かせた感じ。大した事件も起こらず盛況のうちに会を終える事ができ、本当に良かったし、なんだか嬉しかったです。
実行委員の皆様ありがとうございました。お疲れ様でした。

私と言えば相変わらず、笑えたり笑えなかったりの失敗がちらほら。

笑える方の失敗は、ステージに出る前にあまりに緊張していて(こんな事は久々です)、進行係に「はい、出て良いですよ」言われたら反射的にうっかり草履を履いたまま出てしまいました。
今回座奏は毛氈を部分敷きにしたので、本当は袖で草履を脱いで出なければいけませんでした。
途中で気付いたのですが、引返すと見た目が悪いので困り果ててお箏屋さんに舞台上で
「すみません、草履で出ちゃったんですけどどうしたら良いですか?」
と聞き、下げてもらいました。
そんな事を聞かれたお箏屋さん、大変びっくりしていました。
それはそうです。
「どうしたら良いですか?」
って、下げるしかないでしょう!
一言「草履下げて下さい」と言えば済む事なのです。
私の数々の珍伝説にまた一つ加わりそうな予感がします。

笑えないのは、深山ちゃんのお弟子さんのTさんを、お箏屋さんが連れてきたバイトさんと間違えました。
大変失礼いたしました。
普段若い男性と接する事がないので、スーツを着られてしまうと個体識別ができません。
いや申し訳ない…

そのお箏屋さんが連れてきたバイトさん3人は、大変気が利いて指示にも的確に動いてくれ、助かりました。
ただ、面数も多いし階段も多かったので、お給料以上に働かせてしまった気がしないでもありません。
若い頃は楽器屋さん達と共に重労働をしながら平気で演奏もしておりましたが、最近はメンバーも徐々に高齢化し、足腰を温存する必要が出てきたので、その分楽器屋さんやバイトさんの負担が重くなってきています。
申し訳ないなぁ。でもだからこそ本当に感謝しております。

皆様お世話になりました!

沢井箏曲院箏演奏会vol.42が終演しました

昨日3月5日、沢井箏曲院箏演奏会vol.42(おさらい会)が無事に終了いたしました。
ご来場下さいました皆様、関係者の皆様、先生方、本当にありがとうございました。

昨日歌った箏組歌の「若菜」は「四季の組」の中の一曲です。
他に夏・秋・冬の曲があり、それぞれ三歌構成になっております。

おさらい会の曲決めの際、一恵先生から組歌を出す事を勧められました。
しかし一般的な組歌は六歌あり制限時間を越えてしまうのと、何より八橋検校以来大切にされてきた格式の高いジャンルなので、
「いくらおさらい会とは言え、こんな実力で人前で弾いて良いのだろうか?」
と正直勇気が出ませんでした。
でも組歌の師匠の岡村慎太郎先生からもせっかくだからと勧められた上、カットせずにすむ三歌の曲があるのを思い出して下さり、最終的に「四季の曲」の「若菜」を演奏することになりました。

「若菜」は、一歌で若菜摘み、二歌で風になびく青柳によせて永えの安寧を言祝ぎ、三歌で満開の桜を穏やかに眺める喜びを歌う、全体にめでたく描写の美しい曲です。

一番難しかったのは大阪の組歌独特のアタリでした。
アタリとは節に付ける装飾的な旋律です。演歌のコブシをイメージして下さい。
地歌のアタリは子供の頃から練習しているので無意識に出るくらい身に付いています。
しかし組歌の方は習い始めて二年経っても苦戦していました。
当初は「練習していればそのうち身につくだろう」とのんびり構えていましたが、人前で弾くとなるとそうも行きません。
とは言うものの二年経っても身に付かないものが三ヶ月でできるようになるわけはなく、本番前の二月には、出来ない自分に腹を立てていささかムキになって練習していました。出来ないものを無理矢理やろうとすると喉に無駄な力が入ります。結果、二月の末に喉を傷めました。
我ながら子供じみています。

前日は喉の負担を軽減するために練習時間を減らしたかったのですが、不安が強くてついつい練習してしまい、あ〜喉がギリギリだなぁと思いながらおさらい会当日を迎えました。

そして本番。
人に聞かせる難しさを痛感しながら歌っておりました。

(1)歌だけに気をとられず、手は手できちんと旋律を奏で
(2)歌のピッチが箏の調弦からズレないよう気をつけ
(3)アタリはとにかく出来るだけ成功するよう頑張り
(4)歌詞として意味が通るよう、出にくい低音部と出しやすい高音部の音量のバランスをとり
(5)同様の理由で発音に気を付け
(6)その上でこの素敵な歌の心をお客様に届ける

こんなに沢山の事、お客様の視線を一身に浴びて緊張で舞い上がっている状態では同時にできません。
手に比べると歌は圧倒的に技術が未熟なので、コントロールが難しいなぁとつくづく思いました。

でも、意外でしたが私の拙い演奏でも何人かの人に
「組歌って素敵ね」
と興味を持ってもらえました。
こんな所にも組歌を選んだ意義はあったんですね。
一恵先生はこれを狙っていたのかなぁ。

私にとっては粘りに粘って練習した事で、習得のきっかけをつかめた気がしました。

次の組歌のお稽古は「桐壷」です。
おさらい会の成果を活かせるように頑張ろう!

livedoor プロフィール
福田優子箏演奏会
〜物語ること6〜

日時:2016年5月8日(日)
開場:14:00/開演:14:30
詳細はこちら

仙台で行っていたコンサートシリーズ「物語ること」を東京でも開催いたします。
是非お越し下さい。

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