今回の箏衛門でも色々なことを学びましたが、改めて実感したことは
「曲を生かすも殺すも演奏者次第」
ということです。
一ノ瀬さんの「We are stil all connected」
この曲は大変美しく繊細な曲で、かつ現代音楽を知らない人でもイージーリスニングとして聞くことも可能です。
でも耳を澄ますと、箏を糸でつないでいる効果により色々な響きが聞こえてきます。
海面がキラキラ光るように、波によって煌めきが変化するように、
その響きは複雑で一定しません。
初回の合わせで私達の意識は、まずテクニック的に難しいことに向けられました。
次の回には何とかテクニックは克服したものの、手順に追われていて腑に落ちない、あっけにとられているような感じ。
曲が全く掴めていませんでした。
でもその後、一ノ瀬さんとディスカッションをする機会に恵まれたことがきっかけでメンバーの意識が変わり、つなぐ弦を変えてみたり、長さや張力を変えたり、様々な工夫も生まれました。
その結果一ノ瀬さんの考えていることにようやく近づくことができたのです。
そうでなければ
「そんな筈はないよなぁ」
と頭の中は?が一杯のままイージーリスニングに終わらせるところでした。
曲が死ななくて本当に良かった!
作曲家は演奏家に曲を提供すると、実際に音として出てくる世界には関与できません。
もし提供した曲が(それは自分の子供みたいに愛おしい筈です)まったく的外れな演奏をされたら、
自分の着目したポイントや世界観が気が付かれずに無視されたら、
私が作曲家だったら耐えられません。
その曲もかわいそうです。
表現者としての根元的な欲求という点から言っても、
曲の意図するところや本質をもっと大事にし、考えて行きたいと強く思いました。
また演奏したいです。
一ノ瀬さんありがとうございました。
「曲を生かすも殺すも演奏者次第」
ということです。
一ノ瀬さんの「We are stil all connected」
この曲は大変美しく繊細な曲で、かつ現代音楽を知らない人でもイージーリスニングとして聞くことも可能です。
でも耳を澄ますと、箏を糸でつないでいる効果により色々な響きが聞こえてきます。
海面がキラキラ光るように、波によって煌めきが変化するように、
その響きは複雑で一定しません。
初回の合わせで私達の意識は、まずテクニック的に難しいことに向けられました。
次の回には何とかテクニックは克服したものの、手順に追われていて腑に落ちない、あっけにとられているような感じ。
曲が全く掴めていませんでした。
でもその後、一ノ瀬さんとディスカッションをする機会に恵まれたことがきっかけでメンバーの意識が変わり、つなぐ弦を変えてみたり、長さや張力を変えたり、様々な工夫も生まれました。
その結果一ノ瀬さんの考えていることにようやく近づくことができたのです。
そうでなければ
「そんな筈はないよなぁ」
と頭の中は?が一杯のままイージーリスニングに終わらせるところでした。
曲が死ななくて本当に良かった!
作曲家は演奏家に曲を提供すると、実際に音として出てくる世界には関与できません。
もし提供した曲が(それは自分の子供みたいに愛おしい筈です)まったく的外れな演奏をされたら、
自分の着目したポイントや世界観が気が付かれずに無視されたら、
私が作曲家だったら耐えられません。
その曲もかわいそうです。
表現者としての根元的な欲求という点から言っても、
曲の意図するところや本質をもっと大事にし、考えて行きたいと強く思いました。
また演奏したいです。
一ノ瀬さんありがとうございました。