ゆうこのゆるゆる通信

おとぼけ天然キャラ(*^_^*)箏奏者・福田優子の周りで起こる、日々諸々のこと

2010年09月

現代音楽と現代の音楽、同時代の音楽

先日、箏仲間に
「最近どんな音楽を聴いているの?」
と聞かれました。

お箏が大好きで演奏活動までしているのに、実はメディアを通した演奏で箏を聞くことはあまりありません。
CDやインターネットで聞くのはもっぱらエレクトロニカ。
箏を聞くとしたら、生演奏です。
その場合は、自分の勉強のために古典や歌物、感覚を磨くために即興や面白そうな変わった企画、等を好んで聞きに行きます。
私が箏を意識して聞く時は勉強の要素が強いので、嗜好として聞くジャンルに箏が入ることはそうありません。

で、私の音楽上の嗜好エレクトロニカですが、残念ながら箏仲間で趣味が合う人はほとんどいません。
合うとしたらなぜか外国人。それも男性のことが多いのは不思議です。
電子音楽というだけで、拒否反応示す人も多いし、コンピューターで加工された音楽になじめないという人もいるようです。

ミニマルミュージックが好きで、その流れでテクノが好きになって今はエレクトロニカ。
昔はコンピュータの無機質な音が好きだったのですが、最近は表現の面白さとしてエレクトロニカに注目しています。
というのも、生楽器とは全く次元の違う表現が可能だからです。
それは錯覚を利用していたり、人間が生理的に持っている聴覚上の特性を利用していたり。または自律生成のプログラムだったり、センサーだったり、
その結果、たとえば、音がステレオの左右だけでなく上下にも動いたり、うねったり、今までの常識では考えられない表現が可能なのです。
そこからさらに新しい発想が生まれ、生楽器の曲にも還元される。
エレクトロニカは、パソコンが普及し、ラップトップさえあればどこでもデータを引き出せる今の時代が生み出した音楽だと思います。

まさに、同時代の音楽、現代の音楽。
クラシカルでアカデミックな「現代音楽」も好きですが、表現の可能性が無限に広がっていく(印象としては増殖していくに近い)エレクトロニカが、今は本当に面白いと思っています。

完売御礼:輪王寺演奏会

いきなり寒くなりましたね。
秋物をすっ飛ばして冬物を着ないといけない勢いです。
おかげで、私の周りも風邪だらけ。高熱を出した人もいるみたい。
私も喉が少し炎症を起こしたのですぐに耳鼻科に行きました。今は調子良いです。
皆様お気を付け下さいませ。

さて、10月2日(土)に予定しております、仙台の輪王寺での演奏会は、
おかげさまで沢山のご予約を頂くことができました。
会場の定員をオーバーしてしまうため、まことに勝手ながら、予約受付は本日29日をもちまして締め切らせて頂きます。
皆様ありがとうございました。

なお、予約・問合せをされた方でまだチケットをお持ちでない方は、当日受付でその旨をお伝えください。
よろしくお願いいたします。

仲秋の名月

昨日は仲秋の名月でしたね。
帰りが予定より1時間も遅くなってしまったのですが、お陰で思いがけなく良い月が見られました。

まずは先生のお宅から祐天寺駅に至る道すがら、快晴の夜空に輝く名月を満喫。

荏原町から歩いて帰る途中は雲が出て来て、見えなくなったりまた顔を出したり。
雲の流れが随分早かったので、色々な表情が見られました。
雲の隙間から光だけが漏れていたり、
黒い薄い雲がサラサラと月の表面を流れていたり(これは妖艶な感じ)、
比較的厚い雲がかかった時は、一番下の雲と月の間に立体的に展開する雲が、真珠みたいな色に光っているのが垣間見れたり(これは幻想的な感じ)、
そして、「あー見えなくなっちゃった」とがっかりして諦めたあと、また姿を現した時の嬉しさは格別。
快晴の空の月も良いけど、いつ見えなくなるんだろうとハラハラしながら見る月も、なかなか良いものでした。

椿さん

ちょっと嬉しいことがありましたよ(^-^)
去年初めて花を咲かせた椿さん。今日見たら、蕾らしきものがチラホラ。
去年は肥料のやり方が悪かったらしく、花の形が今ひとつ。きちんと花弁が開き切らなかったのですが、今年はちゃんとケアしてあげて、綺麗な花を咲かせたいです。
…なんて言ったら、一つクリアすると欲張ってさらに上を求める親みたいですね。やっぱり、形は悪くても咲いてくれたらそれで良いかなf^_^;)

加齢と演奏

まだ30代だし、70越えて現役でバリバリ演奏なさっている先生もいるので、あまり大きな声で言えませんが、
最近「年だな」と感じることがあります。
それは、新しい曲をすぐに弾けなくなってきたことです。
まず、弾いても弾いても頭に入らなくなってきました。
楽譜を入手してざっと譜読みすると、難易度からこれはどのぐらい練習が必要というのを見積もります。
この数年、弾けるようになるまでに明らかに時間がかかるようになっているのに、見積もる感覚は修正できていないので、切羽詰まってしまうこともあります。
そして、合奏練習では自分の練習で普通に弾いていた曲が出てきません。
「ほら、あれよあれ!」となかなか言葉が出てこない感覚に似ています。
会話は代名詞を連発してれば何とかなりますが、演奏はそう言う訳にいきません

音楽を把握し表現する能力は確実に成長させることが出来ますが、加齢による技術的な能力の衰えはしっかり把握して対策をとらないと、長く演奏を続けることは難しいと思うこの頃です。
年を取れば取る程、沢山の練習が必要。
ただし、体力には限界があるので、できるだけ効率の良い練習方法も確立しないといけないですね。
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ゆうこ

福田優子箏(琴)教室
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