2015年は2月「我が行路」に続いて、10月にも公演を行います。
伏兵コードvol.8「遠浅」です。
劇場でお待ちしております。

imageimage


















伏兵コードvol.8「遠浅」

夕陽が徐々に沈む時間。
大阪湾を眼前に、真理と裕が堤防に座る。
この海は、故郷・愛媛県宇和島に繋がる海。
真理は、裕に話す。
故郷の思い出。暗く寂しい父の思い出。
海の底流に、父親が見えてくるようだ。
堤防に歩く蟹。
裕は黙って話を聞き、ふたりは夕陽を見続ける。


【作・演出】
稲田真理


【出演】
蟷螂襲(PM/飛ぶ教室)
筒井加寿子(ルドルフ)
筒井潤(dracom)
安元美帆子(sunday)


【日程】
2015年10月
9日(金)19:30
10日(土)14:00/18:00★
11日(日)14:00
12日(月)14:00/18:00★
13日(火) 19:00
   
※受付開始は開演の45分前。開場は開演の30分前。
※上演時間は約1時間30分を予定しています。
定時に開演いたします。開演いたしますと、一切ご入場していただけません。
  開演時間に遅れないようにお越しください。


★アフタートークを実施します。
10日(土)18:00・・・松田正隆(マレビトの会)
12日(月)18:00・・・長塚圭史(阿佐ヶ谷スパイダース)

☆8月30日(日)10時より、チケット予約受付開始☆
コチラからご予約できます→★
【会場】
シアトリカル應典院

【料金】
日時指定・自由席
前売:3000円⋆当日3500円⋆U-23:2000円⋆中・高校生:1000円
※U-23料金は23歳以下の方が対象です。
※U-23、中・高校生の方は年齢の確認できるものを受付にてご提示ください。
※小学生以下の方のご入場はご遠慮ください。

【チケット取扱い】
ライトアイ 
http://righteye.jp/
 06-6647-8243

伏兵コード http://blog.livedoor.jp/fukuhei1/

【お問い合わせ】
ライトアイ 06-6647-8243(11時〜19時)

【スタッフ】
舞台監督:青野守浩
照明:吉本有輝子(真昼)
音響:近松祐貴(オリジナルテンポ)
舞台美術:柴田隆弘
演出助手:鎌江文子
宣伝美術:橋本匡(万博設計)
制作:笠原希(ライトアイ)
企画・製作:伏兵コード      


マレビトの会・松田正隆さんより、チラシコメントを頂きました。

卑屈さについて 松田正隆
 


 「遠浅」という稲田さんの戯曲を読んだ。
主人公も真理というらしい。この極めて私的な設定が、もうすでにどうかしている。
父のキャラクターがどうしようもない。設定が極私的ゆえ、こう書くのも憚られるのだけれど、
どうしようもなく弱くみすぼらしい。
 「私が棄てた女」の河原崎長一郎のように、「夫が見た」の川崎敬三のように、
「沈黙」のキチジローのように、ただただ弱く卑屈であること。
 この戯曲は卑屈を描いて、卑劣にはなっていない。
人間の悲惨を描いて崇高さを目指すのは、なんと卑劣なことだろう。
「遠浅」の父は卑屈さに徹底している。
たとえば、ここでは土下座の身振りは目的への手段ではない。
飯を食ったり、排便したりするように、下がる眼鏡を上げる仕草のように、
土下座が骨身に染みきっている。
巨大地震や戦争に怯えながらも、ひたすらに卑屈な生をまっとうすること。
それが、この作品の倫理であり美しさである。



受け入れ難いが、受け入れる  稲田真理


「遠浅」は、父・清幸と、私・真理を描いた作品です。
松田さんが言われたように、極めて私的な設定は、どうかしているのかもしれない。
いや、極々普通のことなのかもしれない。弱くみずぼらしい、
時には人間的なおかしさを湛えた父は、父という概念がない。
想像するという部分が欠落している。
…これが、紛れもなく私の父です。逃れられない事実なのです。
 はぁ、それで。と、お思いになる方もいると思います。
あなたの父は、こんな父ではないでしょう。
でも、こういった人間、こういった人間から形成された人間と、
どこかで関わり、何かに巻き込まれる可能性があるのではないでしょうか。
地震、戦争、時事問題。日常、生きていると否応なしに、足を掴まれます。
それなのに、自分に置き換えて考えることは、とても難しい。
受け入れ難いが、受け入れながら。それでも生きることをやめたくありません。