最近福井市内の色々な地域から、飼い主のいない猫(野良猫)の相談が毎日のように入ってきます。

中には、福井健康福祉センター(旧福井保健所)の委託業者が以前に相談で対応された地域から、当会へ相談が入ることが増えてきています。大変迷惑しています。

 

所で、何故、野良猫が無くならないのでしょうか?

理由は、残念ながら、捨て猫が後を絶たないことです。



image



それでは猫を捨てる人が、何故、後を絶たないのでしょうか?

理由は、野良猫に不妊・去勢手術をしないで餌を与えていること、又、飼い主さんも猫に不妊・去勢手術をせずに、室内外を自由にさせて、子猫が生まれると困って、簡単に捨てる人がいるからです。

更に、年を召された方が飼われて、亡くなる、病気で入院、施設に入所等により、飼えなくなり、猫を捨てる人がいるためです。

 

これらの問題を解決するには、野良猫に餌を与えている人が、不妊・去勢手術を徹底して行ってもらうことは当然ですが、猫の飼い主さんも室内飼いの徹底と不妊・去勢手術を徹底していただく必要があります。

同時に、お年寄りに猫を販売(動物取扱業者)或いは譲渡(保健所の委託業者)する場合には、病気などで飼えない場合、娘さん等家族の方が世話できることを十分に確認した上で、販売或いは譲渡することが求められます。



image




所が、実情はどうでしょうか。野良猫に餌を与えて猫を増やしている人は、お年寄りの人(特に一人暮らしの人が多い)が非常に多く、大半の人が不妊・去勢手術費を負担できない人たちです。


 今や、高齢者の大きな社会問題の一つとなってきています。

猫の飼い主さんに対する啓発は、行政、ボランティアがバラバラで行っているにすぎません。

一方、ペットショップの65歳以上の高齢者への販売ですが、時々飼えなくなったということで、当会へ引き取りの相談がきています。

又、県からの委託業者が行っている保健所での譲渡会では、事前講習さえ受講すればお年寄りの人にも犬猫を譲渡しています。

 

 これらの問題を本気で解決しない限り、野良猫問題はエンドレスです。



仮名ミミちゃんの昔と今0827



具体的には、行政が本気で地域(自治会)を巻き込んで、獣医師会、動物愛護推進員、ボランティアなどと協議会を設け、解決策について定期的に打合せを行うなど、地域に根付いた活動を展開していかねばならないと考えます。