開業20周年
福岡司法書士・行政書士事務所は平成25年2月8日で開業20周年を迎え
ました。行政書士が平成3年、司法書士が平成4年に合格、すぐ開業準備に
取り掛かり、平成5年2月8日の大安吉日、八日の末広がりの日に開業しまし
た。私は、受験時代には開業のことばかりを夢見ていましたので、合格の日
から開業するまでの間、すばらしい未来が待っているものと意気揚々でした。
しかし、開業して間もなくこの期待は裏切られ、意気消沈してしまったのです。
銀行や不動産会社等に挨拶に行ってもまったく相手にされないで、次第に焦
りが出てきてたのです。3ヶ月過ぎるころには目の下にはくまができるほど精
神的に追い込まれていました。それまでは勉強だけに一生懸命であって仕事
を軌道に乗せる勉強はまったくしていなっかったことにようやく気付きました。
それからは異業種の会などに積極的に出席して自分自身をアピールすること
で少しずつ事務所の認知度を上げていきました。桃栗3年柿8年と言われる
ように最初3年間はほとんど収入が無く、廃業を考えたこともありましたが、3
年目辺りから希望の光が見え始め、ほんとうに頑張ってきてよかったと思えた
のです。
福岡事務所の仕事の大半は登記です。登記は正確・迅速にしなければなら
いない仕事で、あまり変化のない面白味の少ない仕事のように思われますが、
意外に遣り甲斐のある仕事なのです。相続人の中に認知症の人や行方不明
の人がいたり、相続人が誰もいない場合や、遺留分減殺請求事件、死亡して
いる人が戸籍上存在する事件など、また自分の土地だと信じていた土地が他
人の土地であったり、戸籍が勝手に書き換えられる事件、その他に小さな裁
判事件も取り扱っているので緊張感をもって仕事をすることができると思いま
す。
今後も正確迅速は当然、懇切丁寧であり、今までの経験を生かしてより難し
い案件にも対処できるよう頑張っていきたいと開業20周年に当たって新たに
決意しました。