2020年09月26日

長袖を引っ張り出す

 『ワトソン力』 大山誠一郎 光文社 読了。

 登場人物たちが、短いページ数(あるいは時間)の中で、推理合戦を繰り広げるためには、今の世の中、このような小説世界外からの定義が必要なのかなと思う。ゲーテルの定理みたいだな。

 しかし、「ワトソン力」とは、そうではなくて、クローズドサークルで人が死んでしまう(あるいは重傷を負う)という能力ではないかと思われる。

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2020年09月23日

半袖ではちょっと寒いかな

 『その裁きは死』 アンソニー・ホロビッツ 創元推理文庫 読了。

 正直に言って期待外れ。全体的に、前作の作りを下回った。
 何がダメだったのかというと、その説明は、ネタを割らないとできないので、ここではしない。 
 強いて言うなら、私の好まないプロットだったということだろうか。

 もう一つ、ミステリも含む文学のテーマもあるのだが、これもメモして書き出してみると、手掛かりが少なくて線が細く、今一つだった。

  ホーソーンとは何者という縦の糸もあるが、実は、それについては、個人的にはさほど興味がない。誰でもいいじゃん、そんなの。ちなみに、うちの奥さんは、チャーリー・ワッツだと言っている。それならそれでかまわない。

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2020年09月20日

秋を告げる雨

 「カモガワGブックス Vol.2」のプリーストレビューを読み、単行本レベルでは、一冊を除いて所有していることが分かり、ほっとする。持っていない一冊は、「プリーストに対して特に思い入れがある読者以外は、読む必要の作品」とのことなので、まあいいかと思ったが、ネットで調べると特に高くはなかったので、注文する。


 『死神の棋譜』 奥泉光 新潮社 読了。

 紹介のされ方がどうみてもミステリなのだが、この作家のことだから、普通のミステリではないよなと思っていたら、期待通りだった。
 普通のミステリのような始まり方をして、だんだん違うところに連れて行かれる。偉そうな言い方を許していただければ、まさに、この作者らしい作品である。

 このところ、地底世界に魅入られているような気がするが、印象の問題かな?

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2020年09月19日

曇りの一日

 「悪魔博士フー・マンチュー』(サックス・ローマー ヒラヤマ文庫)が届き、続いて「カモガワGブックス Vol.2」もやってくる。
 
 「カモガワGブックス」は、好きな作家、プリーストの紹介だったので、買いました。

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2020年09月18日

蒸し暑い一日

 少し前に 『殺人七不思議』(ポール・アルテ 行舟文化)が届く。
 一昨日『ワトソン力』(大山誠一郎 光文社)を買う。
 今日『数学者と哲学者の密室』(飯城勇三 南雲堂)と『ソーンダイク博士短篇全集機_里η鮃』(R・オースティン・フリーマン 国書刊行会)を買う。

 『ソーンダイク博士短篇全集』は、『隅の老人』や『思考機械』と同じ大きさだと思ってビビっていたが、そうではなかった。これなら苦労なく通勤電車の中で読める。


 『指差す標識の事例』 イーアン・ペアーズ 創元推理文庫 読了。

 いやあ、時間がかかったけど面白かった。読み応えあり。
 手記が信じられないことはおなじみだが、それが四つ続いて、しかし直線的ではなく、円環状にぐるりと一回りする。果たしてすべての謎が解明されるのかと心配していたのだが、お見事、うまく閉じました。

 帯に、『薔薇の名前』✖アガサ・クリスティと書かれていたが、これは、歴史ミステリということで、本書と『薔薇の名前』がつながり、信用のおけない手記という点で、本書とクリスティの有名作がつながるということか。それともクリスティの登場人物は見かけ通りではないという点で、本書が共通するのか。

 しかし、読んだ感じでは、『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』✖ロレンス・ダレル(アレクサンドリア四重奏)のように思えるが。もっとも、こんなキャッチコピー、誰も読みたいと思わないだろうけど。

 しかし、上に書いたけど、『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』を読んどいてよかったよ。これ読んでないと、本書の事件的背景が、さっぱり分からなかっただろう。

 奇書だなあと思って読んでいたのだが、この作家の各作品は、軒並み奇書なのね。他も読めることなら読んでみたい。

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2020年09月14日

洗濯機が甦る

 排水フィルターが詰まっているのではと、本体を移動させた結果、排水管に残っていたやつが一気に流れ込み二度詰まりしていたのと、エアーセンサーが詰まっていたという、原因は二つ。部品交換はなかった。
 その後、今まで通り洗濯ができましたとさ。

 『F・W・クロフツ 単行本未収録作品集』(黒仏文庫)が届く。ダメもとでメールしたら在庫があるということで入手できた。ほっとする。

 一年以上をかけたプロジェクトが完成間近。こちらもほっとしている。まだ残っているところはあるが、まあ山頂が見えた感じ。

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2020年09月12日

久しぶりに歯医者へ

 虫歯かなと思ったら知覚過敏とのこと。かむ力が強くて、歯の根元に力がかかり、エナメル質がはがれて云々だそうだ。強くあたっているところを、ちょっと削ってもらう。
 他に悪いところはなさそうとのことで、歯の健康診断をしてもらった感じ。


 『プロジェクト・インソムニア』 結城真一郎 新潮社 読了。

 夢の中での殺人。当然、夢の中での死が、イコール現実の死とはならないわけで、それを成し遂げるためには、特別なルールをクリアする必要があるという、いわゆる特殊設定もの。

 悪くはないのだが、手掛かりが、ロジックを経由することなく、直接的に犯人につながる感じで、途中で、何となくわかってしまい、こうかな〜と思っていたら、その通り進んでいってしまう。
 考えることなく、引き出しの中にあったという感じで、ちょっと残念。

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2020年09月07日

何と戦う?

 洗濯機が壊れる。ドラム式である。排水ができない。

 排水管の掃除をしたが改善せず、ついに前面パネルの下部からぽたぽたじゃあーと。
 雑巾で受けては絞り、絞った雑巾で受けては絞りを、朝7時から8時半まで繰り返す(在宅勤務はその後)。
 右手、親指側面二か所、中指第二関節、掌中指下、人差し指のつけ根、水ぶくれができて千切れる。小学のときの鉄棒か素振り以来である。

 修理が来るのは、14日とのこと。しばらくは風呂で洗うか。

 SRマンスリーが来る。
 全国大会のない寂しい週末であった。
 だがこんなものはへでもない。カーが読めなかった時代に比べれば。
 必ず会えることができる方々がいることを、知った今となっては。
 思いはより強くなるだけだ。

 
 

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2020年09月06日

涼しい朝

 『悲しい毒』 ベルトン・コッブ 論創社 読了。

 初期の作品だからか、プロットが複雑で面白かった。明らかに人違いに見える毒殺。しかし・・・。
 
 刑事コロンボにぴったりのネタ。なぜそう思ったのかというと、その理由は、限りなくネタばらしに接近するので、やめておきます。

 個人的には、今のところ、今年のベスト5候補。

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2020年09月03日

残暑続く

 『立待岬の鷗が見ていた』 平石貴樹 光文社 読了。

 うまいもんだなあと思う。
 平凡に見えて難しい謎を、少ない登場人物の中で、それでも読者に見当をつけさせず、しかし鮮やかな解決を提供している。その腕には舌を巻く。

 前作ほどの強烈さはないが、印象に残る。

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2020年09月02日

ま、本屋に行く

 『死神の棋譜』(奥泉光 新潮社)と『指さす標識の事例(上下)』(イーアン・ペアーズ 創元推理文庫)を買う。

 「このミステリーがすごい!」などの「本年」の期間がひと月繰り上がったためか、ここにきて話題作が次々に。

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2020年09月01日

秋の入り口

 『これはミステリではない』 竹本健治 講談社 読了。

 と言われても、半分はミステリだしなあ。どうしてもミステリとして考えてしまう。でもそれは「これはミステリではない」ということになるので、ウロボロスなんだよなあ。

 だいたいからして、こっちが小説世界の現実、で、こっちが作中作と思って読んでいたけど、実は逆なんじゃないかな。ま、いっか。これはミステリではないんだから。


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2020年08月29日

暑さ、最後の力を振り絞る

 『勤王捕物 丸を書く女』 大阪圭吉 盛林堂ミステリアス文庫 読了。

 発端の意外性が素晴らしい。この作家らしさ全開。そして読みやすい。稀有な作家だと思う。
 
 発掘が続けられるのが楽しみ。大いに期待。

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2020年08月27日

ものすごく蒸し暑い

 久しぶりに本屋へ。

 『現想と幻実』(アーシュラ・K・ル=グウィン 青土社)
 これが最後の作品集かな
    と
 『絶景本棚』(本の雑誌社)
 とうとう、実際にこの目で見たことのある本棚が登場
    を買う。

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2020年08月25日

残暑が来る

 『量子魔術師』  デレク・クンスケン ハヤカワ文庫 読了。

 とんがった才能を持った人物を集めて、大きな権力に挑戦する。エンターテイメントの王道のような話だが、今一つ盛り上がらないというか、なんというか。

 頻出するSF用語の理解も難しいのだが、主人公側の人間像が、書き分けられていないというか、平板というか、物語がメリハリなくだらだら続くので、600ページが正直つらかった。

 まあ、自分がSF者でないので、単に合わなかっただけかもしれない。

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2020年08月22日

酷暑も今日まで?

 『伯母の死』 C・H・B・キッチン HPB 読了。

 積読崩し。昭和58年に出た再版。37年間もほったらかし。まあ、このくらいは別に珍しくもない(自慢することか)。活版印刷による文字の凸凹感が指先に心地よい。

 一族の中でただ一人財産を持つ伯母が毒殺される。となると、容疑者は、まずは、彼女の死によって得をする人物であり、その中で、毒を入手して、それを盛る機会のあったのは誰か、ということになる。

 基本的には甥の一人称で話が進み、すべてを見抜くような探偵(刑事)は登場しない。裏表紙の梗概には、「イギリス新本格の先駆的作品ともいうべき」と書かれている。これは、舞台設定は従来通りなのに、名探偵が出てこない、犯罪小説に近いという意味であろうか。
 しかし、イギリス新本格と言われた、N・ブレイク、M・イネス、C・ブランド、E・クリスピンらの作品に、名探偵と呼ばれるような人物が登場しないのかというと、決してそうではないのだが。

 本作が出版されたのは1929年。同じ年にアメリカでは『ローマ帽子の謎』が出ている。
 かたや館の中で生じた大一族の中の死、かたや都会の開かれた空間での死。アメリカはアメリカで、異なる道を進むのだなあと思う。

 昔の小さい字ではあるが、わずか190ページ。多分抄訳なんだろうな。

 

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2020年08月16日

東京の暑さに驚く

 合間を見て書庫の整理をして、やっぱり読まないなという本を持ち出す。あんまり持ち出すと、本棚が痩せるなあとは思うが、ただ持っているだけでは、何の役にも立たないしなあとも思うし。
 目下の心配事は、論創海外ミステリを並べていた棚がいっぱいになったこと。今後も陸続と出るし、さてどこに置くか。


 『蝉かえる』 櫻田智也 東京創元社 読了。

 「ブラウン神父、亜愛一郎に続く」と書かれていたので期待しすぎたか。さほどではなかった。いや、歳を取って鈍感になったのではないか。多分そうだろう。

 巻末の「サブサハラの蠅」などは、こういう話なのかなと思ったら、まさにその通りだった。意外性があればよいという訳ではないが、いやはや何と言えばよいのか。「はあ」という感じ。

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2020年08月14日

帰省中

 帰って来なくていいと連絡があったのだが、その後「郵便局の保険が満期になるので、来てもらったのだが、その後、どうしたのか思い出せない。私はボケてしまった、これでは施設にはいっても怒られる」と、泣きながら電話してきたので、自分だけ帰る。

 帰ってみると、大したことはなかった。満期後に入金する口座を指定する手続きをしていたのである。私が手出ししなければならない事項はなかった。
 その時そのときは、正しいことをしているが、記憶がまだらになっている。まあそんな感じ。

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2020年08月08日

戸車交換

 戸車ってなんだか知ってます? ケータイで撮った写真を見せて、お店の方に「これありますか?」と聞いたら、「戸車ですね」と教えてもらいました。
 答えは、引き戸の下についている車輪のことです。レールの上を走るやつと、溝の中を転がるやつの二種類ありますが、大きさは規格化されていて、迷うことはありませんでしたというか、それしかなかったというか。
  
 戸車をはめ込む穴の深さが左右で異なり、そのまま取り付けたのでは、一方の車輪の表面が顔を出さず、片方の車輪のみ破損した原因が分かりました。ちょっと苦労したけど、何とかなりました。快適とは言えないかもしれませんが、普通に動作するようになりました。

 積読が増える一方。何とかしなければ。

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2020年08月06日

やっぱりマラソンは無理か―

 戸車と木ねじと釘抜を買い、サンダルを買い、ズボンを買い、(定年が近いが)鞄を買い、とんかつ弁当を買う。今日は本以外で日本経済を回す。


 『特捜部Q アサドの祈り』 ユッシ・エーズラ・オールスン HPB 読了。

 アサドの過去が見えてくる興味で読ませるが、ミステリとしては今一つか。
 
 え、これだけ? あんなにぶ厚いのに?

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