2008年03月

2008年03月31日

チョコレートがたびたい

 LIBROに寄る。
 『モンスターズ』(山口雅也 講談社)を買う。
 買ってしまったが『ナポレオンの剃刀の冒険』も平積みになっていた。

fukurou8937 at 21:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年03月29日

想いを込めて

 『EEPROM』 ROM130号付録 読了。

 中身を詳細に書くと差しさわりがありそうなので、ぼんやりと書く。

 冒頭の一編。
 有名なシリーズの最後に書かれた前日譚。
 このシリーズは正直に言って苦手で、昔読んで、どういう意味なのか、何が面白いのか、さっぱり分からなかった記憶がある。
 しかし、こうして今読んでみると、そんなことはないので、読み返した方がいいかも。

 巻末の中編。
 これも有名なシリーズの一編。
 月面での不可能犯罪=足跡のない殺人である。
 このシリーズは、短編集を読んでいて、冒頭の謎の提示は良いのだが、全体として面白く読めるかというと、ちょっと。まあ、私が、あまり良いSFの読み手ではないので、そう感じてしまうだけかもしれない。

 間に挟まった三つの短編。
 この作家らしい作品で面白かった。

 小説以外に、エッセイ等もあるのだが、もしかしたら、こちらの方が貴重かもしれないと思う。

 裏表紙が泣ける(僕はね)。

 紫外線をあてると消えるEPROMでなくて良かった。
 

fukurou8937 at 08:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読んだ本の感想 

2008年03月28日

ゆっくりと歩く

 LIBROに寄るがなかったのでジュンク堂に足を延ばす。
 『ナポレオンの剃刀の冒険』(E・クイーン 論創社)を買う。
 LIBROには『灰色の女』がたくさん積まれていたけど、大丈夫かな。
 次の刊行作品は、ヘンリー・セシルか。

fukurou8937 at 23:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年03月27日

やっぱり鞄の中は軽いほうがいい

 『言壺』 神林長平 中央公論社 読了。

 この作家の代表作として取り上げられるのもむべなるかな。

 最初、文章作成支援機能のあるワープロにまつわる話かな、もうすでに古い気がするな、などと思ったのだが大間違い。
 小説という手段を使って、言葉とは何かを、いろいろな側面から追い求めた作品だった。

 ただ、もしかしたら、これだけではなく、もっと本質に迫った、別の何かがあるのではないかという感じもする。

 やっぱりうまくいえない。

fukurou8937 at 06:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読んだ本の感想 

2008年03月26日

あと何回の桜

 単身赴任先に向かう途中、ふと思い立って古本屋に立ち寄る。
 独身時代、しばしば行った店であるが、今は場所が変わっていた。しかし、整理されているのだかいないのだか分からない感じは変わらない。
 本棚にはさまれて、古い本の匂いを嗅いでいると、それまでなんと感じていた身体のだるさが取れていく。笑ってやってください。

 とはいえ、そんなに簡単に掘り出し物にぶつかるわけはないよな、と思っていたら、ミステリマガジンの古いところがあり、あわててメモを取り出して、4冊より分けた。
 おやおや、これから出かけるのに、ご苦労なこって。
 残りは二十数冊。そろそろ、最後に残るのは何かなと考えるようになってきた。
 やはり噂の「ナポレオン・ソロ特集」でしょうか、「ホームズ特集」あたりも厳しいような気もするのですが。

 あと、それから『ABC殺人事件』(A・クリスティ 創元推理文庫)も買う。
 何と持っていなかったのです。あかね書房版で読んだのでいらないやと思ったので。その後、深町眞理子さん全訳の少年少女版も買ったし、これ以上何を望むことがあるのだ! と言い聞かせていたのですが、懐かしいカバーだったのでつい。

fukurou8937 at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年03月25日

過去の遺産

 単身赴任先からの帰り道、LIBROによる。

 『ランドルフ・メイスンと7つの罪』(M・D・ポースト 長崎出版)、『時代伝奇小説』(山本周五郎 作品社)、『ライノクス殺人事件』(P・マクドナルド 創元推理文庫)を買う。
 
 論創海外はなかった。
 
 ランドルフ・メイスンが読めるとはねえ、ライノクスが復刊されるとはねえ。
 P・マクは、着想は良いが腕がなあ。
 Gem Collectionの次作はG・ミッチェルらしい。

fukurou8937 at 21:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年03月24日

JRのダイヤ改正でつなぎが悪くなった

 『不思議なミッキー・フィン』 エリオット・ポール 河出書房新社 読了。

 そうか、『ルーヴルの怪事件』の作者であったか。
 『ルーヴル』は、珍しいことに読んでいて、しかし、何が面白いのかまったく分からず、むしろ苦痛のうちに読み終えた記憶がある。話の筋なんか、まるっきり憶えていない(これはいつものことか)。
 
 今回は、作者のやりたいことも、『ミステリ作家事典』や解説、それに書評も読んで分かっていて読んだのだが、やっぱり、それほど面白いとは思わなかった。
 だいいち長い。そんでもって一ページに字が黒々とみっちり詰まっている。「笑い」には「間」が重要なのだが、息がつけない。

 ミステリとしては悪くない感じもするのだが・・・などと歯切れが悪いのは、単に他国で暇をつぶしている高等遊民が好きではないだけなのかもしれない。

 ところで、「ミッキー」と言えば、世界で一番有名なねずみこのことが頭に浮かぶが、まったく関係がない、というか、彼はまだ生まれていない。

fukurou8937 at 21:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読んだ本の感想 

2008年03月22日

春が来たのでしょうか

 嫁と開店前のデパートの前に並ぶ。
 古書市ではありませんので念のため。

 帰りにLIBROに寄るが、何も買わず。

 買った本も読み終えた本もない一日。

fukurou8937 at 17:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年03月20日

結構強い雨

 『夢野久作全集4』 ちくま文庫 読了。
 
 全巻買っているわけでもなく、また順番に読んでいるわけでもないのですが。今までに、第1,3,5,7巻を読みました(『ドグラ・マグラ』は教養文庫版で読んだ)。

 巻頭の「いな、の、じけん」は、暗くて泥臭くてちょっとつらかったが、その後は比較的すらすらと。中では、語り口の軽い「山羊髯編輯長」が好み。

 どれもこれも、いわゆるミステリ、しかも本格謎解きではなく、一風変ったものになっていて、この作家は、一体、どこでどのようにして、こういう物語の構築の仕方を学んだのか、不思議な気がする。お手本は、そんなに沢山なかったように思うのだが。

 読んでいる途中で、何とはなしに、当時は良く知られていたと思われるのに、今となっては辞書などを引かないと分からない言葉が気になり、メモを取ってみると、けっこうたくさんありました。もちろん私の無知もあるのですが。

 例えば「ゆもじ」これは腰巻のことなのですね。「白ゆもじ」と「赤ゆもじ」が出てきますが、おそらく両者では意味合いが異なるのでしょう。

 「河合又衛門」 鍵屋の辻で仇討ちされた方の人物。「仇討ち」は、私の世代の方でも「忠臣蔵」以外、ほとんど知られていないのではないでしょうか、曽我兄弟、荒木又衛門、それとまあ赤穂浪士関連で高田馬場の堀部安兵衛とまあ、仇を討った方(もしくはその味方)の名前を知っているのがせいぜいで、その詳細や、相手方の名前までは、もう。

 「赤切符」 現在では反則切符の代名詞ですが、中長距離列車の安い席の切符のような感じで書かれています。こういう言葉は、辞書に載っているわけではないので、調べようがないですね。知っている人に聞くしかない。

 「陣笠代議士」 これは私が知らなかっただけでしょう。今回ウィキで引いて初めて知りました。

 「たもと糞」 強烈な語感です。何もそこまで言わなくても。
 「三丁下り」 これは「斜坑」に出てきました。(仕事が)中途半端、手抜き、雑、という意味だと思われますが、調べがつきませんでした。

 言葉の生き死にを痛切に感じます。

fukurou8937 at 09:01|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 読んだ本の感想 

2008年03月16日

寝台車頼む

 おっ、一発変換でこれですか。

 『山本周五郎探偵小説全集 第四巻 海洋冒険譚』 作品社 読了。

 しかし、これだけ外国人がするがしこく卑怯なやつらだと書かれている本を、子供のうちから読んでいれば、そらそう思うわな。他に情報がないのだから。
 その一方、拷問していたりして。

 前にも書いたかも知れませんが、なぜ、山本周五郎が、戦後、国民的な作家になったにもかかわらず、すべての賞を辞退したのか、分かるような気がします。

 最後の「荒城の月」は海洋というにはちょっと無理がありますぜ、だんな。

fukurou8937 at 21:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読んだ本の感想