ホン
March 19, 2007
December 21, 2006
■最近、２冊の雑誌を購入した。今まで立ち読みこそしてきたが購入はしたことがない２冊である。１冊はブルータス。そしてもう１冊はクイックジャパン。どちらもいわゆるサブカル誌だが、決定的に違う。というわけで、いつも通り雑感を少々。
■ブルータスの購入に踏み切ったのは、特別付録に大友克洋の漫画が収録されていて、さらに年表なんかもついていてお手軽な一冊に感じられたから。でも、やはりそこはブルータス。内容がカルイ。事実を確認できる年表などを並べておきながら、編集者の軽いのりのインタービューが掲載されていて、大友さんにノラリクラリと答えられていて、本人が一番つまらなそう。こんなインタなら受けなければいいのに。基本的にはこういうインタの場合にはサービス精神でハキハキ答える人が多いのだろうが、大友氏がそうでなくてよかった、と妙に安心する。
■一方、クイックジャパンは、徹底特集として浅野いにおにフォーカスを当てている。２００００字インタビューが掲載で彼もやはり脱力系なのだが、この短い間の作品をしっかりと捕らえた内容になっているような気はする。本人は自分の漫画に対して持つ社会の中の位置づけを相当意識し、苦悩しているようで、言っていることに多少の混乱をきたしているようには感じるが、むしろそれが直に伝わってきてなかなか読み応えがあった。ちなみに浅野氏の出身高校は僕が受けなかったつくばの公立高校。高３にしてすでに書き下ろしている。しかも虹ヶ原の舞台は石岡市。
■そのインタビューのなかで「呼吸するように漫画は読みたくない」という。ああ、なるほどなと思った。そういう姿勢はまんがに限らず、音楽でもテレビでも映画でも一緒だ。ただちょっと新鮮な空気を吸うように、ちょっとおしゃれだったり、ちょっと「癒し」だったりするものばかり追いかけて、それを自慢げに話してくる友人がいるのだが、そいつは空気を自慢しているから、なんとなく空っぽなのだな。
わけわからん。
■最近、若者よろしくいろいろ世間に対してむかっ腹が立つことがあるのだが（笑）最近、世の中がクリスマスづいてきて、非常にイラっとする。ってことをごちゃごちゃ考えていたんだけど、クイックジャパンのピエール瀧と板尾創路の対談に同調してしまった。ふたりのクリスマスに対する考えが妙に納得。
この二人に同調する自分もどうかと思うが、いや、敬愛してます。
■追伸
とうとう今号のPen。茶室特集をやってますな。あんなにみんな緊張して行く孤篷庵 忘筌とかがさらっと紹介されていて、なんだかなぁ。と思うしだい。a+uが茶室特集をやったらどうなるのかね？専門誌が古建築を現代の建築と同等の視点で切り込めるのか？
■ブルータスの購入に踏み切ったのは、特別付録に大友克洋の漫画が収録されていて、さらに年表なんかもついていてお手軽な一冊に感じられたから。でも、やはりそこはブルータス。内容がカルイ。事実を確認できる年表などを並べておきながら、編集者の軽いのりのインタービューが掲載されていて、大友さんにノラリクラリと答えられていて、本人が一番つまらなそう。こんなインタなら受けなければいいのに。基本的にはこういうインタの場合にはサービス精神でハキハキ答える人が多いのだろうが、大友氏がそうでなくてよかった、と妙に安心する。
■一方、クイックジャパンは、徹底特集として浅野いにおにフォーカスを当てている。２００００字インタビューが掲載で彼もやはり脱力系なのだが、この短い間の作品をしっかりと捕らえた内容になっているような気はする。本人は自分の漫画に対して持つ社会の中の位置づけを相当意識し、苦悩しているようで、言っていることに多少の混乱をきたしているようには感じるが、むしろそれが直に伝わってきてなかなか読み応えがあった。ちなみに浅野氏の出身高校は僕が受けなかったつくばの公立高校。高３にしてすでに書き下ろしている。しかも虹ヶ原の舞台は石岡市。
■そのインタビューのなかで「呼吸するように漫画は読みたくない」という。ああ、なるほどなと思った。そういう姿勢はまんがに限らず、音楽でもテレビでも映画でも一緒だ。ただちょっと新鮮な空気を吸うように、ちょっとおしゃれだったり、ちょっと「癒し」だったりするものばかり追いかけて、それを自慢げに話してくる友人がいるのだが、そいつは空気を自慢しているから、なんとなく空っぽなのだな。
わけわからん。
■最近、若者よろしくいろいろ世間に対してむかっ腹が立つことがあるのだが（笑）最近、世の中がクリスマスづいてきて、非常にイラっとする。ってことをごちゃごちゃ考えていたんだけど、クイックジャパンのピエール瀧と板尾創路の対談に同調してしまった。ふたりのクリスマスに対する考えが妙に納得。
この二人に同調する自分もどうかと思うが、いや、敬愛してます。
■追伸
とうとう今号のPen。茶室特集をやってますな。あんなにみんな緊張して行く孤篷庵 忘筌とかがさらっと紹介されていて、なんだかなぁ。と思うしだい。a+uが茶室特集をやったらどうなるのかね？専門誌が古建築を現代の建築と同等の視点で切り込めるのか？
(13:49)
November 20, 2006
■さいきん、といっても時間としてはずいぶん前のような気がしますが、ブクログをはじめました。
>>>http://booklog.jp/
■実は少し前から、このブログのリンクにはっていました。
■読んだ本のすべてを書いているわけではありませんが、一応、一言批評をしなくちゃな、と思う本を書いています。
■と、言ってもそれほど真剣には書いていないという、なんとも中途半端なものですが、みなさまの日々の本屋徘徊の多少の足しになればと、思います。
■と、言うわけでよろしく
>>>http://booklog.jp/users/mety2504
>>>http://booklog.jp/
■実は少し前から、このブログのリンクにはっていました。
■読んだ本のすべてを書いているわけではありませんが、一応、一言批評をしなくちゃな、と思う本を書いています。
■と、言ってもそれほど真剣には書いていないという、なんとも中途半端なものですが、みなさまの日々の本屋徘徊の多少の足しになればと、思います。
■と、言うわけでよろしく
>>>http://booklog.jp/users/mety2504
(11:53)
May 13, 2006
そうそう今号の10＋1．なかなか面白い感じ。
何かを刺激してくれます。
１０＋１ (No.42（200)
高校時代にある地理の先生が「東京は坂道が多いところ。」としきりに言っていて、まあ、建築学科にいるとそんなことはある程度常識として議論が交わされたりすることもあるんですが、当たり前なのに突きつけられるとやはり感覚的にぐっとくるものがありますから。建築という人工物で覆い隠されている東京ですが、やはり起伏と表情に富んだグラウンディングをしているわけです。
ちなみに、僕が東京で一番地形の変化を眺められる場所は、わが研究室の師の邸宅の屋上テラスだと思っています。
何かを刺激してくれます。
１０＋１ (No.42（200)
高校時代にある地理の先生が「東京は坂道が多いところ。」としきりに言っていて、まあ、建築学科にいるとそんなことはある程度常識として議論が交わされたりすることもあるんですが、当たり前なのに突きつけられるとやはり感覚的にぐっとくるものがありますから。建築という人工物で覆い隠されている東京ですが、やはり起伏と表情に富んだグラウンディングをしているわけです。
ちなみに、僕が東京で一番地形の変化を眺められる場所は、わが研究室の師の邸宅の屋上テラスだと思っています。
(16:16)
May 03, 2005
ART iT (アートイット) 04月号 [雑誌]
かなり以前にこの雑誌の話をしました。
こんかいも、たいした事はいいませんが。
5月14日にこの雑誌の編集長小崎哲哉氏、雑誌「A」の編集長で今回の企画で建築家10人を選出した馬場正尊氏、そして、建築家のヨコミゾマコト氏のトークセッションが行われます。＞＞＞
正直言って、このトークセッションがどのような方向性に行くのかは、現時点で正直全く検討がつかない。建築の話になるのか？アートと称されるもの全体におよぶのか・・・
こんかいの雑誌では、もちろんいろいろな人が、いろいろな事を書いているのだが、一貫して愛知万博に対して辛い。辛いと言っても感想を言うまでもなく、「あれはどうしよもない」の勢いで書いて、そしてあっという間に別な話題へと移っている。いわゆる「アートっぽいもの」が横行する世の中で、万博はその極みだ、と言うかのように。
果たして、愛知万博は何を残すのか？見限ってしまうのもいいけど、その経過に付いて興味がある。
セントレアもたてちゃったしね。
(13:46)
April 09, 2005
ドミノ久々に、ミステリ（？）を読みました。中学校いらいのミステリのような気もします。中学時代は、綾辻行人なんかを読んでた気がします。
今回のこの本は、中学時代からの友人からの紹介。彼女の言葉を借りるならば『疾走感』溢れる小説だった。
様々な登場人物がたくさん出てきて、それぞれの日常を送っているのだが、どこかで係わり合いを持って、物語が二転三転していく。
ちょっと安易に感じられるところもあったが、しかし、このモノの書き方で、最後まで、一つの小説として完結させてしまうのが凄いなあ、と。一般的なミステリ小説としたら、ちょっと微妙かもしれないがしかし、エンターテイメントとしては十分に楽しめるものでした。
(23:22)
March 11, 2005
海辺のカフカ (上)
海辺のカフカ (下)
とうとう、文庫版が出版され、即買い即読です。読み終わりました。
村上春樹の文章は実は久しく読んでいないのですがひさしぶりに読んでも、やはり読みやすかったように思われます。
いくつかの登場人物がばらばらに登場しては、どこか不思議な関係を持っている。そのような状況を独自な世界観を持つ言葉や言い回しを使い、作り上げていく力は、やはり凄いものなのだと思います。
黒でもなく、白でもない。明るくもなく暗くもない。
パブリックでもプライベートでもない。うちでもなくそとでもない。
そんな、曖昧模糊な状態を建築をやっていると、設計として空間で示したくなります。と、同時にその曖昧でありながら、それを言い当てるクリティカルないいかたをできずに、いつも頭を抱える事はしばしばであると思います。
それを、村上春樹はやってのけているような気がしました。
それにしたって、こういう力のある文章を読んでいる時には、言い方などが似てしまうことがしばしばあるのが、困ったことです。
本を読んでいるとそういう事が、たびたびあって、
「はあ、なんて単純なんだろう」
って思いますね
(01:15)
