2017年05月

宇良と温羅

Kinojo 今場所11勝挙げて活躍した大相撲力士の宇良

おとぎ話「桃太郎」の原形とされる、吉備津彦が退治した鬼ノ城(写真)の鬼・”温羅(うら)”に関係するのかと思ったら、大阪府寝屋川市生まれの本名だった。

 『日本書紀』によると、第十代崇神天皇のとき、国土平定のため四道将軍が各地に遣わされ、吉備津彦は山陽道に遣わされた。

吉備津彦は第七代孝霊天皇の皇子・彦五十狭芹彦命(ひこいさせりのみこと)と同一人物とされ、第十一代垂仁天皇の時代に、百済から鬼神・温羅が吉備に住みつき、瀬戸内海で海賊行為や婦女略奪をするなど乱暴狼藉をして人々を恐怖に陥れていたので、これを成敗して弟の稚武彦命(わかたけひこのみこと)が吉備臣の始祖となったと。(『古事記』にも同様の記事が)

 しかし、吉備津彦や稚武彦命が吉備の地にとどまったことはないとのこと。
吉備や出雲は、三世紀ヤマト建国に際して吉備の立役者であったが、河内・大阪府八尾市に拠点を置いて六世紀末に仏教導入をめぐり蘇我氏と争い没落した物部氏同様闇に葬られたのではと・・。
 (関祐二著「おとぎ話に隠された古代史の謎」参照)

桃と梅のはなし

240 「ヤマモモ」は徳島の県の木。

その漢字はなぜか「楊
(ようばい)」と記す。(その他に山桜桃・山桃とも)

「楊梅は いつも一杯 落ちてくる」
(中野 弘)

房総半島、福井県以西の温暖な地に育つとされ、県西部に位置する山川町ではあまり見かけることはなく、「県の木」といってもあまり馴染みがない。

 一方、「ゆすら
うめ」は我が家にもあって、この時季その実を食べることは子どもの頃の楽しみでもあった。その漢字は、「山桜(ゆすら)」と記す。

「子規庵の ユスラの実お前達も貰うて来た」
(河東碧梧桐)

ゆすらうめは、江戸時代に中国北部から渡って来たのだと。
ヤマ
モモが楊と記し、ゆすらうめは山桜と書く不思議・・。

 ちなみに、「桜桃(おうとう)」と言えばサクランボのこと。
一般に食べられているのは「西洋実桜」で、実はバラ科の落葉高木だと。 山形県の「佐藤錦」が有名だが、高価なのでもっぱらアメリカ産のちょっとキモイ暗紅色の代用品を食べている。

「さくらんぼ 一箱買おか 買うまいか」
(宇多喜代子)

「友と歩むこと」

54 「友と歩むこと」 (谷川俊太郎)

夜、お風呂に浸かりながら
今日あった出来事を思い出すこと

仲間と一緒にご飯を食べたこと
街を歩きながら声を合わせて歌ったこと

なんてことないことで
仲間とお腹がよじれるくらい笑いあったこと

そんなことを思い出して
また一人で笑っちゃうこと

「またみんなとご飯たべたいな」
って思えること


たいせつな本に
ジュースをこぼした友達の「ごめん」に

複雑な気持ちて
「大丈夫だよ」って笑うこと

涙目の彼女を見て
こころから「大丈夫だよ」って
笑うこと


いきる事

痛みがこころしめつける事
なんとかそこから這い上がる事

君をみている誰かがいるという事
同じ傷を負った誰かがいるという事

命が共鳴する事

いきる事

いきて ひとを想う事
下を向いて歩いたからこそ
気付けた、道端に咲く花。

私がいないところで
誰かが私を思ってくれたこと。

顔をあげて見渡せば
たくさんの人に見守られていたこと。

いろいろあったけど
私は、元気です。


谷川俊太郎 「生きる」わたしたちの思い~第2章~(株式会社角川SSコミュニケーションズ)
 

”Respect yourself”

081 ピーター・バラカン氏の『ロックの英詞を読むー世界を変える歌』(2016)の中で、ステイプル・シンガーズの「Respect yourself」を取り上げている。

「If you walking 'round thinkin' that the world owers you something 'cause you're here
You go'in out the world backwards like you did when you first come here,yeah ・・・ 」
 
「この世に存在しているからって、何かをみんなから与えてもらう権利があると思っているなら
生まれるときに頭からこの世に出てきたように、また逆さにあの世に行ってしまうよ

 大気汚染を止めもしないと、大統領の文句ばかりを言っているけど、
あんたはまず咳払いするときに、口に手をやれば、とりあえず問題を解決する第一歩になるはずだ
名前すら知らない女性の前で、汚い言葉を使ってイキがっている
そんなこといっぱしの男になると思っていたらバカにもほどがある・・・ 」

 ステイプル・シンガーズは、父・息子と娘のグスペル・グループ。 
1971年のこの曲は「メッセージ・ソウル」といわれ、長い間二級市民とされ自己イメージが否定的となっていた黒人たち同胞へ訴えた。

バラカン氏は、この”Respect yourself”(自分を尊敬する)ということは、「他人が自分を尊敬できるように身を慎む」と訳している。

自分を卑下する人間が犯罪に走ったり、薬物依存に陥ったりしやすいので、平等な社会を実現するには基本的にお互いのアイデンティティを尊重する必要がある。
それとともに、「他人が自分を尊敬できるように身を慎む」にと。

 

「ひとりぼっちのあいつ」

DSCN0653 我が家のツバメが無事巣立ちました。

ただ、一羽だけが躊躇し、ひとり母親を待つのか淋しげに外を眺めていた。

He’s a real nowhere man
 あいつは本当にあてもなく
Sitting in his nowhere land
 自分の世界に閉じこもり
Making all his nowhere planes for nobody
 ひとりぼっちの空しい夢を描いている

Nowhere man, please listen
 ひとりぼっちの男よ聞いとくれ
You do'nt kow what your missing
 あんたは何に失望したのかも分かっていない
Nowhere man, the world is at your command
 ひとりぼっちの男よ、世界はあんたの思うままなんだぜ

 ビートルズの「ひとりぼっちのあいつ」の一節を思い出した。
若い頃、この歌詞に勇気づけられたことを思い出す・・。

非正規職員・格差・年金など、夢を持てない時代とみる風潮が蔓延しているが、
「不満」を持つのはいいが、「不平」を言っても仕方ない。
大きな夢でなくとも、雀には雀の夢があるように(あると思う)、自分の小さな夢を実現して欲しいと願うものです。


 ※ 写真のツバメもこの後無事に巣立ち、兄弟たちの元に羽ばたいて行きました。 そして、夕暮れには巣のそばでみんな一緒に夜を過ごしています。

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