39  宇治と云えば「茶」。

数あるお菓子の中で、抹茶茶碗の中に干菓子が入っており、しかもこの茶碗が食べられるという風変わりなお菓子がある。

京都市東山区・甘春堂の「茶壽器
(ちゃじゅのうつわ)だ。

甘春堂は慶応元年(1865)創業のれっきとした格式高い老舗。

 茶碗は寒梅粉や砂糖を原料にしてつくられていると云い、見た目はまさに陶磁器そのもの。
茶器としても3,4回は使用できるとのこと。

近くには、「国家安康」、「君臣豊楽」と刻んだ梵鐘の文字が徳川家康の怒りをかった方広寺がある。

50 秀吉は羊かんが好きだったと。
当時は、まだ砂糖や寒天が普及しておらず、「ういろう」のような「蒸し羊かん」だった。

京都・伏見の「鶴屋」は秀吉のお墨付きを得るほどに繁昌していたが、江戸時代に和歌山城主となった徳川頼宣
(家康の十男)の御用足として和歌山に移転した。

その後、五代将軍・綱吉の娘・鶴姫が紀州家に輿入れしてきたため、同名をはばかって「駿河屋」に変更したと。

後に、京都・大坂にも暖簾分けし、京都伏見稲荷の近くで営業しているのが「稲荷駿河屋」。
そして稲荷駿河屋の名物が「でっち羊かん」
(写真下)

丁稚として修行中につくり上げたもので、秀吉の愛した伏見羊かんにルーツがあると。
 (中尾隆之著「日本百銘菓」、「時空旅人 大坂冬の陣・夏の陣~秀吉とようかん:上永哲矢」参照)