宇宙・星座・地球

「夏の夜の女王」

1748 今月23日には「こと座流星群」が極大となり、多ければ1時間あたりに10個ほどの流星が見られると。

こと座のベガは七夕の「織姫」として知られ、「夏の夜の女王」と例えられ琴を飾る宝石と云われる。

こと座の星座伝説にも「見るなの禁」が潜む。
 
 音楽の盟主オルフェウスは、美しいニンフのエウリディケを妻として迎えることになったが、ある日エウリディケは散歩中に毒蛇にかまれて亡くなってしまった。

オルフェウスは悲しみに暮れ、なんとかして妻を生き返らせたいと地下のあの世の国へと降りて行った。

そこには渡し守のカロンがいて引き渡しを拒んだ。
オルフェウスが悲しみに満ちた琴を弾くと、
カロンは黙って舟に招き入れてくれ、オルフェウスは冥府の王プルトーンに会うことができた。
プルトーンも
オルフェウスの弾く琴の音にうたれて、願いを叶えてくれた。

 しかし、「ただし、地上に出るまで妻の方を振り返ってはならぬぞ」と言われたのだが、
オルフェウスは天にも昇る心地で、洞穴の入り口から差し込む光が見えると、なつかしさのあまり思わず振り返ってしまった。

すると、とたんに妻エウリディケの姿はあの世に引き戻されるように消えてしまった・・。

オルフェウスはいそいで来た道を引き返し懇願したが、もう誰も取り合ってくれない。
オルフェウスは悲しい琴の音を奏でながらあてどなく山野をさまよい、ついには酒神ディオニュソスの祭りで酒に酔ったトラキアの女たちに琴を弾くよう頼まれたのを断ったために、石で八つ裂きにされてしまいまった・・。

あわれに思った大神ゼウスは、琴を星座にしたのだと。

 (藤井旭著「星座と星座神話 夏」参照)




「南斗六星」

13 「北斗の拳」は「漢の聖書(バイブル)」、「漢たちの伝説」とされ、ユリアは「南斗最後の将」と。

中国で天の川は「銀漢」と呼ばれ、天の川の南の中天低いあたりにある”いて座”の中には「南斗六星」がある。
「北斗の拳」では、「漢」は「男の中の男」として用いられているようだ。

「南斗六星」は、その形状から天の川の”ティー・スプーン”とも呼ばれている。
一方日本では、古くはその小さな四辺形の部分を、農具として用いられた「箕
(み)」に見立てて「箕星」と呼ばれていたとも。

 「北斗七星」と「南斗六星」については、中国に次のような伝説がある。
ある昼下がり、ある農夫と子どもが畑仕事に精を出しているところに、人相見の男が通りすがり、
「気の毒だが、この子は20才まで生きられないだろう」と予言。
どうしたらよいか農夫が尋ねると、「この先の桑畑で碁を打っている老人に黙って酒と肉を差し上げよ」と。

言われるままに、子どもが肉と酒を持って畑に向かうと、二人の老人は黙々と碁を打っている。
子どもに気を止めることもなく、差し出した肉を食べ酒を飲むばかりだった・・。

やがて碁を打ち終わり、子どもに気が付くと、
北側の老人は怒りだし、「お前はなぜここにいるのだ!」と、
南側の老人が、「まあまあ、ごちそうになったことだし・・」となだめ、懐から帳面を取り出した。

そして、「これでどうじゃな」といって”十九歳”とあった子どもの寿命の数字を、ひっくり返し”九十歳”と直して子どもにくれた。

子どもが大喜びして帰ってくると、
人相見の男は「北側の老人は死を司る仙人、南側の老人は生を司る仙人で、人の寿命を二人が相談して決めるのじゃ」と・・。
 
(藤井旭著「星座と星座神話 夏」参照)

”ツングースカ・ミステリー”

Tunguska_event 「はやぶさ2」が小惑星”りゅうぐう”にピンポイントで着陸し、2年後には岩石のかけらを持ち帰るという離れ業をやってのけた。

隕石を分析すると約46億年前のものであることがわかっており、隕石の供給源である小惑星を探査することにより、地球や太陽系の成り立ちを探ることができる。

 1908年6月30日、ロシア・シベリアのツングースカ川の上流に巨大な火球が出現した。
そのエネルギーは広島型原爆の約300倍とも1000倍とも云われ、衝撃の揺れはヨーロッパ各地でも観測され、その日は夜になっても明るく、ロンドンでは灯りなしで新聞が読めたという。

日露戦争や国内紛争で、調査は13年後に行われたのだが、直径数十キロにわたり樹木がなぎ倒されていたものの、肝心の隕石によるクレーターは存在せず隕石の破片も見つからなかった。
このことから、この怪現象は”ツングースカ・ミステリー”と呼ばれるようになった。

Halebopp 1958年以降、本格的な調査が再開され、爆心地付近の土壌に宇宙空間に存在するイリジウムが含まれていることから、彗星の残骸が上空で額発したか、小惑星が空中爆発したものと。  
(以上「週刊 地球46億年の旅」朝日新聞出版 参照)

ちなみに、彗星は”オールトの雲”や”エッジワース・カイパーベルト”からやって来る。
彗星が太陽に近ずいて表面の氷が昇華して「尾」となり彗星となるのだが、その核も太陽系が誕生した約46億年前のものだと。 


”クリムゾン・スター”

234 最近は屋根にスキー・キャリヤーを付けている車はほとんど見かけない。

最盛期には、週末の夜ともなれば各地のスキー場に向かうバスが何台も並んでいたものだが・・。

中でも雪質の良いと北海道は憧れの地だった。
北海道は上空の気温が低いことから水蒸気が少ないので、雪の結晶が小さくて「サラサラ雪」なのだと後から知った。

 星座観察はもうひとつの冬の愉しみでもある。
冬の星座の主役といえばオリオン座だが、その下のウサギ座の頭近くにあるウサギ座R星には”クリムゾン・スター”というしゃれた名前が付いている。

肉眼ではなかなか見えないので双眼鏡か望遠鏡が必要だが、「暗黒の中に滴り落ちた一滴の血」と称せられ、全天一真っ赤ともいわれるので、機会があれば是非覗いてみたいものだ。

 直径が太陽の400倍もあり、太陽の1万倍の輝きを放っているというが、1350光年も離れている赤色超巨星。
通常よりも炭素を多く含む「炭素星」なので、炭素が青い光を吸収し、より赤く見えるのだそうだ。

なお、”クリムゾンスター”は1年2カ月ほどの周期で5等星から11等星の間で明るさを変える変光星。2018年7月上旬が極大で、今は極小にむけて暗くなりつつあるとのこと。
 (「Newton 2019.2」参照)

星間空間

Voyager2 『ブレード・ランナー』に登場するレプリカントは、人類が地球を脱出する基地を建設するために造られた人造人間だと。 

しかし、2019年という設定だが、現実の科学技術はそこまで達していない。

先日、NASAはボイジャー2号が太陽圏を脱出し、星間空間に達したと発表した。
(2012年にボイジャー1号が先に到達している)
1977年に打ち上げられたボイジャー2号の2018年末における太陽との距離は、178億kmというまさに天文学的数字。

 そこで、天文学的数字ということで、
地球は、秒速464mで自転しながら、太陽の周りを秒速29.8km(平均)という猛スピードで公転している。

驚くのは、太陽系のある銀河系も太陽系のある場所で、秒速240kmというものすごいスピードで回転している。

 もっと大きな数字では、250万光年離れたアンドロメダ銀河とは、時速40万kmのスピードでその距離を縮めており、40億年後には衝突すると。

しかし、ご安心ください。
星と星の間の隙間は広いので、星と星がぶつかることはないのだと。
そして、60億年後には2つの銀河は合体し、一つの銀河になると。 
(荒舩良孝監修「宇宙を知る」宝島社 参照)
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