きのうは、真っ暗闇のなかの街灯のありがたみを感じた。あれがあったて安心した。
今日は、星が見たい。この100mおきにある街灯が本当に目障りだ。消えて欲しい。もっと星が見たいのに。
岐阜の山に夜、行ったことがある。山の中には街灯もなくて真っ暗闇、友人がいなければ正気を保つことも不可能なほどの暗闇だ。
夜空にはこんなにも星が輝いていたのか、と驚かされた。白い夜空だった。
と、地平線を挟んである街の明かりに目を移す。
「星空と夜景とどっちが好き?」
おれは完全に後者だと言った。
あの灯り一つひとつに人の存在、温かみ、悲しみ、いろんな感情が見えてくるようで。
今、同じ質問をされたら前者だと即答する。
写真に撮ることが困難で、周りの環境。光、空気、雲に大きく左右される、ささやかな美しさ。小さな生き物をそっと両手で抱き上げる時に似た緊張のなかで星空に心をただよわせる。
でも、それに気づけたのは今ひとり、はじめての土地に身をおき、暗闇の恐怖に耐えている自分の寂しさと置き換えているからかもしれない。
「スターになりたい!」
と言うことをおれも好きで使うが、ここの星はけっしてそんなに強く光ってはいない。息を吹きかければ消えそうで、飛んでいってしまいそうな脆さ。寒さのなか身を寄せ合って暖をとり、ただ朝を待っている星たち。始発電車を一人待ち、そんな星たちを見ながら身をこわばらせているぼくを仲間に数えたりして。
そう言う意味で「星になりたい」と思ったのは今日が初めてだな。
今日は、星が見たい。この100mおきにある街灯が本当に目障りだ。消えて欲しい。もっと星が見たいのに。
岐阜の山に夜、行ったことがある。山の中には街灯もなくて真っ暗闇、友人がいなければ正気を保つことも不可能なほどの暗闇だ。
夜空にはこんなにも星が輝いていたのか、と驚かされた。白い夜空だった。
と、地平線を挟んである街の明かりに目を移す。
「星空と夜景とどっちが好き?」
おれは完全に後者だと言った。
あの灯り一つひとつに人の存在、温かみ、悲しみ、いろんな感情が見えてくるようで。
今、同じ質問をされたら前者だと即答する。
写真に撮ることが困難で、周りの環境。光、空気、雲に大きく左右される、ささやかな美しさ。小さな生き物をそっと両手で抱き上げる時に似た緊張のなかで星空に心をただよわせる。
でも、それに気づけたのは今ひとり、はじめての土地に身をおき、暗闇の恐怖に耐えている自分の寂しさと置き換えているからかもしれない。
「スターになりたい!」
と言うことをおれも好きで使うが、ここの星はけっしてそんなに強く光ってはいない。息を吹きかければ消えそうで、飛んでいってしまいそうな脆さ。寒さのなか身を寄せ合って暖をとり、ただ朝を待っている星たち。始発電車を一人待ち、そんな星たちを見ながら身をこわばらせているぼくを仲間に数えたりして。
そう言う意味で「星になりたい」と思ったのは今日が初めてだな。