ふくしまです✩

 前回の続きです。炊き出しが終了して現地を離れる時に 、すぐ近くに津波に襲われて今なおそのままになっている小学校があるので見に行きませんか?と言っていただいたので、全員で向かいました。

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 入口にある大時計。3:26。この小学校に津波が襲った。今もその時の時刻で止まったまま。この大時計だけでなく、教室にある全ての時計が同じ時刻を指したまま時を止めている。

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2階の床くらいまでを襲った津波は一瞬で教室の窓ガラスを破壊し、全てを流していった。

当時のまま。10ヵ月前のまま。

 幸い、この小学校は一人の犠牲者も出さなかったそうです。しかし、使えなくなった校舎は今なお復旧の目処もたっておらず、通っていた子供たちは遠く離れた学校に移ったままだそうです。 すごく立派な学校でした。グランドも広くて、野球だってサッカーだって十分できるところです。今はなにもありません。子供たちの声はまったく聞こえません。



『今、 何かして欲しいことってないですか?と聞かれたら、なんて答えますか?』

不躾かもしれませんが、直接聞かせていただきました。

『一番はやっぱり住居だね。仮設は住むところではないし、住居さえあればなんとかなる部分って結構あるのよ。ただ、それは国も絡むことだから、直ぐにはなかなかねぇ。。。というのが現状だよ』


やっぱりそうなのかな・・・まだまだ一個人で出来ることより、もっと大きなことを求められているのかなと、少し気を落としていたそのとき。。。


『地元のワカメを売って欲しい』 


 ワカメは南三陸町の名産品のひとつだそうです。津波の被害で全てを消されてしまった地場産業。まだ完全には復旧できていない状況の中で、もうすぐ春の収穫があります。取れた分を地域のみんなで分けて食べるだけでは、地域の経済は前に進みません。 関西で販売できたら地元の人にお金が落とせて、みんなもっと前を向ける。



神様はいると思いました。


私の職業は「営業」です。一生懸命作って頂いたものを世に送り出す仕事です。
私の職業は「営業」です。売りたい物があるのに売れない人を助ける仕事です。
私の職業は「営業」です。売ることによって生産者だけでなく地域の活性化にも繋げることが出来る仕事です。


 「絶対に何かを見つけて帰ろう」と誓って訪問した今回の「あたたかいおでんプロジェクト」。こんな形で、私にしかできないものが見つかるなんて思ってもいませんでした。
 ただ炊き出しをして、食べていただいて笑顔になってもらえるだけでも十分幸せなことが出来たと思えるのでしょう。でも私の「あたたかいおでんプロジェクト」は炊き出しをして帰るのがゴールではありません。行って、見て、感じて、聞いて、何かできることを見つけて、実行して、また行く。これの繰り返しをすることが、私がしたい活動。
 
 今回参加した方は総勢24人。様々な想いがあって参加されたことでしょう。ただ行くことが目的の人。炊き出しをすることが目的の人。みんなでワイワイ行って楽しむのが目的の人。その先に何があるのかを見つけるのが目的の人。。。様々な気持ちが混ざり合っての「あたたかいおでんプロジェクト」。みんな正解です。誰も間違っていないとは思います。ただ、現地の方がおでんを食べたり、お餅をついたりすることで笑顔になる。これだけでも十分素晴らしい事だと思います。

今度は夏にその小学校のグランドで花火をあげよう!そして子供たちをもう一度このグランドに呼ぼう!

そんな声もあがりました。いろんな事ができると思います!なんだって出来ます!
もちろん、花火をあげるとなると地域の了解や役所の許可など、クリアしなくてはいけない事がたくさんあります。「ワカメ」を販売するお手伝いをすることも、実際にどれくらいのハードルがあるのか、もう一度行って確かめないといけません。一言「楽しかった」と言って終われるようなことではないのです!それくらい被災地の現状はひどいのです!




 人の力は本当に強いと感じました。被災した方の前向きさ、ひたむきさ。1000キロ先におでんを持って駆けつける事ができる力。今できることを懸命に努力する力。何かもっと出来ることがあるのではないだろうかと動ける力。

 来月にもう一度訪問しようと思います。今度は私にできることをはっきり見つけるために。 


人の力は本当に強いんです。