2011年07月01日

喪主自ら亡き父に戒名をつける

6月29日17時29分配信の週刊朝日(電子版)には、亡くなった父親の戒名を息子さんがつけた、との記事が載っていた。
生前、父親も息子さんが戒名をつけることに異議がなかった、とのことである。
宗教学者による戒名のつけ方の解説本を基につけたという。
その宗教学者の島田裕巳氏は、戒名は故人を最もよく知る者がつけてよい、と説く本を出していた。

しかし、菩提寺の和尚さんに戒名は既につけたことを伝えると、和尚さんは烈火のごとく怒り「仕事をされている人なら、どんなビジネスにも立ち入ったらいけない領分というのがあるのはお分りでしょう」と恫喝するかのようだったとのこと。
その記事の筆者は菩提寺の和尚さんに導師になってもらうのは断り、自分でつけた戒名で読経をしてくれるお坊さんを葬儀社と共に見つけてお願いしたという。

この記事の筆者であるライターの朝山実(あさやま・じつ)氏が行ったことを、合理的と考えるか、まったくもってけしからんと考えるかは人それぞれであるが、私は前者である。
寺にとっては、戒名料は重要な収益源であり引き続き檀家になってもらえるという保険でもある。
核家族化と地方の過疎化の進行と共に檀家離れが進みつつあるようである。


funeral_critic
posted at 18:46

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1. 信じない者は救われないか  [ たとえ明日 私が葬られるとしても ]   2011年07月02日 02:42
 去る6月29日、yahooニューストピックスに「 戒名料ってホントに必要?88歳で逝った父に自分で戒名つけてみた 」という週刊朝日からの記事がありました。ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。    著者であるライターの朝山実という人の実体験だとのことで、

この記事へのコメント

1. Posted by Rev.Ren'oh​   2011年07月04日 18:44
初めまして、失礼致します。

「寺にとっては、戒名料は重要な収益源であり引き続き檀家になってもらえるという保険でもある。
核家族化と地方の過疎化の進行と共に檀家離れが進みつつあるようである。」


当方、法名をお付けして別途“料金”を頂いたことは、ついぞ一度もありません。
宗派によって色々であること、どうぞご認識頂きますよう。
ましてや、保険との認識は理解に苦しみます。あくまで命終を以て正式な仏教徒になったと意義づけるものと心得ております。それ故に、棺の上に七条袈裟を架けるのであります。
以て、法名なり戒名は、生きている間に授かるべきものと心得たいものです。
失礼致しましたm(_ _)m。
2. Posted by 葬祭評論家   2011年07月05日 06:18
namoamidabutsu18様
コメントを頂戴しましてありがとうございます。
ご指摘の通り、料金としての“戒名料”は存在しません。
仏教葬にあっては、瞑目した肉親に法名を僧職の方に付けて頂くお礼を、世俗的表現として“戒名料”と呼んでおります。
その金額についても、僧職の方は「お気持ちで結構ですから」としかおっしゃらず、喪家にとっては大きな悩みであります。
こうしたことを背景に以前大手スーパーが葬祭相談コーナーで相場を掲示し、仏教界から大変大きな反対があったのも承知しております。
仏教葬における法名・戒名は大変難しい問題ですので、機会を改めて取り上げさせて頂きたく、その節はご指導をまたよろしくお願い申し上げます。

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