2009年12月14日

You're Under Arrest / Miles Davis5

You're Under Arrest / Miles Davis


ついついクリックしてしまった箱が届きました。ライナーノーツが充実している米コロンビアの75アニバーサリーのシリーズをコツコツと購入していたのですが、価格が安く一枚あたりに換算すると330円ちょっとという低価格に負けてしまったのです。
The Bealtes のボックスセットの大きさが、思ったよりも大きなものだったので、71枚になるとどの様な大きさかと心配していたのですが、意外とコンパクトなサイズで The Bealtes のボックスに比較しても少しだけ大きなものでした。

それで、真っ先に取り出して聞いたのがこのアルバムです。

私がジャズを聞きだした頃は Miles Davis は半ば引退状態にあり、新しく再始動するためにリハーサルを行なっているという状態でした。リハーサルのメンバーには、T.M. Stevens や 菊地雅章さんの名前もあったと記憶しています。
「新譜が出たら買うぞ!」、「コンサートでやって来たら見に行くぞ!」と意気込んでいたのですが、いざその時になると、どういう訳か両方とも見送ってしまったのです。


私が Miles Daves のコンサートを初体験したのは、1985年に開催されたつくば博の会場であり、ほぼこのアルバムのメンバーによるものでした。フリーコンサートということで、会社を休みパビリオンの見学も早めに切り上げて、会場の列にならんだため、前から5〜6番目位の席をキープできました。

事件がおこったのは、コンサートの半ばでした。現在ではワイヤレスのマイクロホンが当然の如く使用されていますが、そのときの Miles Davis も使用していたのです。よほど機嫌が良かったのか、Miles Davis はステージを降りて客席に乱入て来たのです。

神様であり雲の上の存在と思っていた Miles Davis が私の直ぐ目の前にいるのです。距離にしても5mあるかないかの位置でトランペットを吹いているのです。そのときの興奮状態は今でもはっきりと覚えています。むりやり誘って付き合ってくれたジャズを聞かないという会社の後輩も隣で大騒ぎをしていました。

ステージに戻った Miles Davis は、Bob Berg にも、お前も行けと客席を指差していたのですが、Bob Berg は恥ずかしがり屋さんなのか、ステージを降りてきてはくれませんでした。


このアルバムでは、Michael Jackson ヒット曲のカバーである Human Nature が1番のお気に入りです。コンサートでは、サビの部分での Miles Davis と Bob Berg のソプラノサックス絡みがめちゃくちゃカッコよくて印象に残っているのですが、このアルバムに収められているバージョンでは Bob Berg は参加していないのがちょと残念です。その後2度 Miles Davis のコンサートを経験しましたが、Miles Davis もお気に入りの曲なのか Human Nature を披露してくれました。いずれも Kenny Garrett のフルートによる絡みでいまいちインパクトに欠けるものでした。Bob Berg が参加した Human Nature は、公式盤は無いと思うのでブート盤をさがすしかないようですね。


Michael Jackson が亡くなった時に、このアルバムが聞きたくなってレコードプレイヤーを段ボール箱から取り出そうかと思ったのですが、出来ずじまいでした。この度、ようやく聞く事ができて大満足です。


余談1:客席乱入といえば、Hiram Bullock の得意技として有名でしたが、私は彼の背中を2回叩いた経験をしています。そのうちの一度は Live Under The Sky での David Sanborn のグループでした。そのときは、カメラクルーが入っており、後にテレビでオンエアされたのです。狂喜のあまりにアホ面した自分の顔を見て呆れ返って苦笑してしまいました。

余談2:つくば博でのコンサートで、ドラマーの Vincent Wilburn Jr. は Miles Davis から、ダメだしをされたみたいで、コンサートが終わったあとも、ステージの隅っこで落ち込んだ様にいつまでもへたり込んでいました。その元気の無さが印象に残っています。そんなに悪くはなかったと思うのですが...

余談3:Human Nature って Steve Porcaro の作曲だったんですね。このブログを書いているときに初めて気づきました。印税ガッポリですね。

余談4:Miles Davis について詳しく知りたい方はこのサイトをご覧になってみてください。とても充実しています。



 

You're Under Arrest / Miles Davis

Columbia/Legacy No 51 (UK)
Orginally issued by Columbia FC 40023 (LP)

Produced by Miles Davis & Robert Irving III
Co-produced by Vincent Wilburn Jr.
Executive producer: Dr. George Butler
Recorded at The Record Plant, NYC

Recorded on Jan. 26 [07.], Dec. 26 [01.-03.08.09.], 1984
& Jan. 10, 1985. [04.-06.]

Miles Davis (tp,Police & Davis voice on 01.,synth on 05.)
Bob Berg (ss on 01.,ts on 08.09.)
John Scofield (g) on 01.-03.07.09.
John McLaughlin (g) on 04.-06.
Robert Irving III (synth)
Darryl Jones (el-b)
Al Foster (ds) on 01.07.-09.
Vincent Wilburn Jr. (ds) on 02.-06.
Steve Thornton (perc,Spanish voice on 01.)

Sting (Franch Policeman's voice) on 01.
Marek Olko (Polish voice) on 01.
James Prindiville (handcuffs) on 01.


01. One Phone Call/Street Scenes (M.Davis)
02. Human Nature (S.Porcaro/J.Bettis)
03. MD 1/Something On Your Mind/MD 2 (M.Davis)
04. Ms. Morrisine (M.Tynes Irving/M.Davis/R.Irving III)
05. Katia Prelude (M.Davis/R.Irving III)
06. Katia (R.Irving III)
07. Time After Time (C.Lauper/R.Hyman)
08. You're Under Arrest (J.Scofield)
09. Medley:
 Jean Pierre (M.Davis)
 You're Under Arrest (J.Scofield)
 Then There Were None (R.Irving III/M.Davis)


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funky_alligator at 19:46│Comments(4)TrackBack(0)JAZZ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 大阪のO本   2009年12月15日 10:29
ご無沙汰しています。

MilesのBOX、私も勢いで購入してしまいました。(ちなみにビートルズはMonoとStereo、両方とも・・)真っ先に聞いたのはプラグド・ニッケルでした。

1月にこちらで飲み会をしようかという話もありますので、少し遠いですが、そのときは是非!
2. Posted by funky_alligator   2009年12月15日 18:18
O本さん、お久しぶりです。

プラグド・ニッケルは残念ながらコンプリートバージョンではなく、日本仕様の2枚組みでしたね。私が初めて聞いた Miles Davis のアルバムは、兄が所有していたプラグド・ニッケルでした。
この演奏を聞くと、バンドを支配しているのは Anthony Williams の様な気がします。

ビートルズのモノBoxは欲しかったのですが経済的な理由より見送りました。
初回完全限定盤とのことですが、現在でも入手できるみたいですね。

3. Posted by ノボ   2011年07月11日 17:40
突然のメールすみません。
私もその会場にいました、
残念なことに私の席は最後列、もちろん私が会場に行くのが遅かったのが原因ですが。
たしかにマイルスさんのりのりでしたね、客席から降りてしばらく吹きまくってました、
前の席の人達が本当にうらやましかったです。
マイルスさんのコスチュームも白のズボンに真っ赤なシャツ(逆だったかな)で今でも目に浮かびます。
4. Posted by funky_alligator   2011年07月11日 22:27
ノボさん、コメントありがとうございます。

投稿した内容の通りにMiles Davisを3回見ていますが、このつくば博での演奏が一番良かったと思います。メンバーが素晴らしいということもありますが、やはりMiles Davis本人のコンディションが良かったと思います。

この頃は、Live Under The Skyや翌年から始まるMt. Fuji等の大きな規模のJazz Fes.があって、大物ミュージシャンの生演奏に沢山接することが出来たのは本当に良い体験になっています。

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