MeeGoのUXに複数種類があるが、
その中で今回は1.2.1のSnapshot版を使って
NetbookからHandsetへの切り替え手順を載せる。

ホストOSは、Windows 7 Professional SP1 32bitで
VirtualBox 4.1.4上で動かす。
尚、この機体のCPUは、
先日、Celeron 440 から Celeron E3300 へ換装した。
どちらもCore 2世代のCPUでSSSE3搭載コア。
後者に関しては、Intel VTも搭載しているデュアルコア。

切り替えの流れとしては、1.2.0でも可能ではあるが、
安定性を考えると、1.2.1の方が良いように思える。
1.2.1と言っても、1.2.0.90系や1.2.0.99系も含む。
今回使ったバージョンは、1.2.1.0.0.20111005.80。
下桁が80番台ではあるが、直前版程になってくれば大丈夫だろう。

まず、Netbookをインストール。流れについては、割愛する。

仮想環境なので、xorg-x11-server-Xorg-setuid を追加して
setuidの設定を変える。
これにより、Netbook UXの表示を確認した。

次に本題のHandset UXへの切り替え操作に入る。
CUIでのランレベル3で起動する方が良い。

あらかじめコンフリクト対象のパッケージを消す。
操作としてYUMを使いたいのでZypperで導入後、
リポジトリ設定をExportしておく。
(Zypperでも可能だが、YUMの方が操作に慣れているため。)

yum erase meego-sound-theme

続いてグループインストール。

yum groupinstall "MeeGo Touch" "MeeGo Handset*"

Handset関連は、ワイルドカードで指定した。具体的には、
MeeGo Handset
MeeGo Handset Desktop
MeeGo Handset Applications
のグループがある。

この後、/etc/sysconfig/uxlaunch を編集する。

session=/usr/bin/mcompositor
を一番最後に追記する。
もし既存でsessionの項が存在しているなら
コメントアウトしておく。

尚、uxlaunchのファイル中にあらかじめコメントアウト状態で
このsession記述がある場合があるのでこれを有効化するのも有り。

この後、再起動し、ランレベル5で起動。

これにより、Handset UXが表示されるが、
やや不安定でXがダウンする。
この対策として、次の操作を行う。

meegotouch-compositor と meego-ux-compositor を入れ替える。

後者は、Tablet UXでの標準パッケージ。
以前、Tabletからの入れ替え操作を行った際に
この両者の違いを感じられず、どちらでも
UXが動いていた事を踏まえてこの操作を行う事にした。
これらは、互いにコンフリクト関係にあるので、

yum erase meegotouch-compositor
後に
yum install meego-ux-compositor
して導入。

zypperなら1度で切り替え操作が出来るかと思うが、
YUMで操作していたので分割操作になる。

これにより、Handset UXの操作の不安定さは、
解消したように感じた。

また、1.2.0 Netbook to IVI や Netbook to XBMC の時と異なり、
meego-menusを消さなくても影響なく Handset UX が動くため
uxlaunchのsession記述を変える事でNetbook UXも使う事が出来る。

Netbook UXを使うためには、
session=/usr/bin/mutter --sm-disable
に書き換える事で可能になる。

このsessionの項の記述を変えるだけで、
NetbookとHandsetのUX切り替えが可能となる。