SailfishOSの実機環境は無いので
SDK同梱の Emulator上で試している。
その中の 1つで日本語入力は出来るかどうか。

以前書いた記事では、ひらがな、カタカナは、
キーボードレイアウトの QMLファイルの書き換えだけで出来た。
変換を伴わなければ、好きな文字をキーに割り当てれば良い。
(関連記事(Mer環境にて(その96その97その98)))

年明けてからの情報で、
Behold氏がAnthyを使ったローマ字日本語入力を作ったとの事。
Japanese input method for Sailfish OS (talk.maemo.orgのスレッド)、
Japanese input method(together.jolla.comのスレッド))

ソースも github上にあるとの事で、
それを使い、Emulator上で試してみた。
anthy-9100h
libanthy-qml-plugin
jolla-anthy-jp
の3つを必要とするが、anthy本体はオリジナルのまま。
SailfishOS向けは、後者の2つ。
また、コンパイルの必要があるのは、libanthy-qml-plugin のみで
jolla-anthy-jp は qmlと confファイルなので設置するだけ。

操作は、SailfishOS Emulator上で直にソース取得及び buildをした。
Anthyは、
./configure --prefix=/usr
make && make install

libanthy-qml-plugin は、
qmake -r
make && make install

jolla-anthy-jp は、src/ の中身を
/usr/share/maliit/plugins/com/jolla/layouts/ に直接設置。
ただ、Emulator上で実行するために 1つ引っかかった。
RPMパッケージを作るための specファイルに
jolla-xt9 というパッケージ指定があった。
これは Emulatorには無く、おそらく実機のみだろう。
その事を含むと思われる部分が
キーレイアウトの qmlファイルの ja_romaji.qml にあったので書き換えた。
keyboard.inputHandler = xt9Handler.item

keyboard.inputHandler = inputHandler.item

ここまでで SailfishOS Emulator上で
Behold氏の作った日本語入力を試す事が出来た。

その後さらに自分が作った
キーをかなに置き換えた ja_ja_kana.qml に対し、
ja_romaji.qml の変換関する前半部分を足したところ、
直のかな入力後、漢字変換まで行う事が出来た。

また、Behold氏の物を見て気付いた事は、
layout.conf のキーボードの一覧に追加しなくても
別の confファイルを置く事で追加出来る事を知った。

そのため layout.conf に追記していた部分を消して、
ja_jp_kana.conf を qmlファイルと併せて置くようにした。

本題については、ここまでなのだが、
気になる事があったので加えて書いておく。

vgrade氏の作られている
Nokia N950、N9向けのイメージの
バージョン1.2.0.5 の ksファイルの中身を見たところ
jolla-xt9 を除く構成になっている事に気付いた。

この場合、Emulatorと似た事が、起きるのではないかと予想。
実際にポーティングした端末を作っていないので分からない。

ソース
ja_jp_kana.qml
ja_jp_kana.conf
SailfishOSEmuKanaInput1SailfishOSEmuKanaInput2