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Mer Core ベースの環境での話。
前記事(その55)

まず、hawaii-desktopの Buildの続き。

先頃、gitでソースの更新をしたところ新たなモジュールが増えたようだ。
さらに 必要とする cmakeのバージョンは、2.8.9から 2.8.10.1以上に変わっていた。
前の時は条件を満たすために cmakeを自Buildしたが、
Plasma Activeの Develリポジトリから得られるバージョンが上がっていて、
この条件を満たせるようになったので、今回はそちらを使用。

ただ一部 Qt 5関連の不足で、作れなかったモジュールがあった。
hawaiiのための compileコマンドに blacklistオプションがあるので
ひとまずそれらモジュールを飛ばして Buildを進めた。
結局作れないものもあったので、Qt 5方面での調整は必要そう。

話は変わって、Mer VM SDKに関して。
fedora 18上に環境を作ったが、
必要とする物として Mer QtCreatorの Buildがある。
これに関して、更新の度に Buildし直しているが、
SDK VMとの連携で気付いたところがあったので書いておく。

QtCreatorの設定にて、SDK VMとの連携を確認する項目があるが、
これを SDK VMが動いていない時に実行をすると
自動的に SDK VMが起動するようになっていた。
この動きは前に無かった気がする。

あとは、QtCreator内でMer SDKタブを選んだ時の画面で、
SDK VMが起動していないと、Mer Wikiのページへのリンクが出ているが、
起動後に URLバーにある Merアイコンをクリックして Control Centerを呼び出せた。

ちなみに、fedora 18に入れている VirtualBoxを RPM Fusionの物から
Oracle公式に fedora 18向けが出ていたのでそちらへ変更した。

追記、2013-01-05 14:40
Qt 5に関するパッケージの調整と
hawaiiのソース更新も有り、Buildが通った。

fedora 18上でも Digia公式から得た Qt 5を使い、
hawaiiの Buildを試したが、別途必要な QtWaylandの Buildで引っかかった。
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Mer Core ベースの環境での話。
前記事(その54)

今回も、hawaiiに関する話から。

まず、hawaii-desktopの Buildをした後に気付いたところで
直接ではないが、hawaiiでも関係したところ。

Qtを使っている仮想キーボードの Maliitについて、
Nemoには、0.8系が含まれているが、
Plasma Active には、それよりも新しい 0.9系が含まれている。
Mer環境には、複数の UXに関係するパッケージを入れている。

以前、hawaiiを試した時にも見たところだったのだが、
PAに含まれる Maliitを使うと、hawaiiを Buildした時に作られた
アプリ内でもキーボードが出現した。
例えば、login-managerの入力画面。

Maliit 0.9系で Qt 5対応があるって事なのかなと。
0.8系では、キーボードは出ないみたいだし。
今回は、この確認が目的の1つだったのだが、
ソースレベルでの確認してないから、動作的な意味での体感だけなんだけど・・・。

そういえば、hawaiiの Build中に KDE 5の文字も見えてたなぁ。
hawaiiの Buildでは、一部 KDEに関係するモジュールも対象になっている。

とりあえず、hawaii自体の Buildは出来たぽいけど
X無しで Green Island Compositorを動かしたり出来るようになれば良いが、
その辺は要調査だなぁ。Wayland自体の事をもっと把握する必要も有りそう。

あと話は変わって、Mer環境に関して SDカード上に環境を作っているが、
それを別ハード上の仮想環境で使えないかと考えた。

VMware Playerには、仮想ディスクを使わずに物理ディスクを
そのまま使える設定があるので、それを介して試してみた。
ディスクデバイスの認識が変わったので
fstab や extlinux.conf の書き換える事で動かせた。
ただこれを行う際にどちらも同じ構成で動かせる事はこの前提にある。
例えば、mesa-llvmpipeが含まれている等。

以前、VMware PlayerでUSBメモリーを直に使う事のはやった事があったが、
ホストOSを Win7で使っていた際に負荷が掛かったためか、
ブルースクリーンが出てしまった事もあった。
その時の VMware Playerは、4系だったかと思う。
今回は 5.0系を使ったが、特にそういう問題は起きなかった。
ただ、追加のディスクを加える時等に
メニューからゲストOSへ認識させる時には注意かなと思う。
OSとして使っているディスクは、ホストOS認識としておくようなので
間違って切り替えてしまうとエラーが出た。

ひとまず、Mer環境をそのまま使えているので大丈夫そうだ。

追記、2013-01-05 20:30
Qt 5と Maliitの件は、Qt 5での Maliitに関するパッケージを
入れたからかもしれない。
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Mer Core ベースの環境での話。
前記事(その53)

引き続き、hawaii-desktopの Build。
エラーを出していた部分に関しては、
Qt 5のヘッダファイル読み込みが不足していた事によるものだった。
加えて、ソースの一部変更でコンパイルは完走した。

だが、実行時にライブラリを読めずにエラーが出てしまった。
PATH指定の類だと思うが、いまいちしっくり行かず。

これとは別にヘッダ指定時にアバウトな事をしてしまったので、
その後のコンパイル時に指定し直した。
読み取れていなかったファイルは、qplatformdefs.h。
止まった場所は、fluidの途中。

export CPLUS_INCLUDE_PATH=/usr/share/qt5/mkspecs/linux-g++

この後は、ソースの変更は無しでも通った。
当初、このファイルを含んだパッケージを探し、
読み取れる場所へリンクして実行した。
ただ、このファイルからは、他の同名ファイルも読んでいたため、
そこから行き着いた先のものしか読ませていなかった。問題の1つはこれだろう。

PATHの指定は、Mer QtCreatorでコンパイル経過に
Qt4ではあるが同じような指定が見えたのでそれを Qt5で置き換えた。

初めからやり直した際には、一旦 PATH無しで
そのまま通したが、やはりこの部分で引っかかった。
この後、このPATHを通した上で続きから行い完走した。
さらに、rebuildオプションがある事を思い出して、再度やり直したけどw。

ひとまず、Build自体は良いだろうとして、
ここまでの事を纏めると、次のような流れ。
cmake は、2.8.9以上を必要とするので Buildして導入。
現行の Mer Coreの Qt 5は Beta 1なので、
Zephyr向けリポジトリに含まれる Qt 5.0.0を使用。
hawaii-desktop のソースは、公式から gitで得ただけで関連モジュール含めて変更無し。
そして今回の include PATHの追加。

あとは、実行用の環境変数設定があるので、
それらを行うだけで動くかどうかという段階だろうか。

hawaiienvというファイルに環境変数を書き、読み込ませた上で実行する。
ここから先が少々分からないところがあるが、
前の時と同様に greenisland を実行すると Compositor が表示された。
一部 EGLのところで引っかかってるらしいメッセージが出た。
中身が何も出てこないのも、この辺りが関係してるんかなぁ?
今回は、直接 Compositorを動かしたわけではなく、 Xの上で動かした。
EGLの件は、ハードウェア等の関係もありそうなので、その点は再度調べてみる。
ひとまず Buildした Green Island Compositorを含め、作られたバイナリは動いた。
ターミナル等があるが、これらは Xの上でも単独で動くみたい。
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Mer Core ベースの環境での話。
前回記事(その52)

今回は、Wayland、Qt 5、Mer QtCreatorの話。

Wayland方面の事として、Zephyrという物の事が
Mer Wikiに書かれているので、これを試してみる事にした。

Zephyr向けリポジトリには、
Mer Coreよりも新しいパッケージが幾つか含まれている。
Qt 5が使われているが、これも 5.0.0となっている。

VM向け ksファイルが公開されているので、
それを使ってイメージを作ってみる事にした。
micを使って作るだけなので、流れは割愛する。
ちょこっとだけ調整したが、元の構成からは変更してない。

起動のために VirtualBoxの画面サイズのコマンド設定の事が書かれているが、
bootオプションの quietを削ったら、このコマンドを実行しなくても、
起動時に選択出来る項目が出てきた。16bitの指定ならどの画面サイズでも良さそう。

実行すると、Compositorの上にターミナルが出てきた。
Zephyr Compositorは、QtWaylandの QML Compositorをベースとしているようだ。
セッション実行の部分は、nemo-mobile-sessionと似た方法みたい。

実行に関しての事は、このくらいだが、
Zephyrのページを見ていると、気になる事が多く書かれていた。
ここでは挙げないが興味深い。

Zephyrリポジトリに Qt 5.0.0が有るので
パッケージを既存の Mer環境へ追加して
hawaii-desktopの Buildを再度やってみた。
前の時に Mer Coreに含まれる Qt 5 Beta 1を使った時には、エラーが出ていた。
メッセージから察するに Qt 5に関してだろうと。
Qt 5の正式までの間で変更された部分だとしたらという事が気になっていた。
結果として、その部分は今回通り先へ進んだ。
でもその後の別のところで引っかかった。
少なくとも今回の事で Qt 5の新しい物ならという事は確かそう。

Qt 5自体を自分で Buildすれば・・・という事もあるのだが、
ちと厳しいところがあるので保留。

Mer QtCreatorの更新では、前回書いたように
主に Merのプラグイン周りで更新が続いているようだ。
あとプロジェクトの新規作成画面を見てみたら、
Desktop向けと Mer向けの選択項目がある事にも気付いた。
Sailfish SDKが、年明けてからという事だが、
そういう関連も出てきそう。

そういえば、Nexus 7で Plasma Activeが動いたとの話があったが、
Mer Core使ってるみたいね。
PAの部分を Nemoに置き換えたらそれも動くんかなぁ〜?
構成的にいけそうな気がするけど、どうだろう。
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2012年11月、12月の勉強会への参加メモ。

11/17 横浜Androidプラットフォーム部第26回勉強会

12/01 Mozilla 勉強会@東京 8th
12/15 超勉強会2012
12/22 横浜Androidプラットフォーム部第27回勉強会

超勉強会では、発表者としても参加。
MeeGoの変遷というタイトルで話をさせてもらった。
資料は、ホームページにてアップした。

MeeGo Handset UXから Nemo、Sailfish OS方面への話と
Mer SDKに関しての話。
最近の事は、ここ数回の記事で書いた内容で纏めた。

この勉強会後に出た更新も有るが、
その後の新たな記事に書いた事も合わせて書いておく。

あと年末という事で、この2012年での事も書いておこうと思う。
2011年は MeeGo勉強会と合同の Qt勉強会のみだったが、
2012年は 新たに 横浜PF部に2月以降ほぼ毎回参加し、
Mozilla勉強会や OBS道場にも参加した。

Tizen方面は、MeeGoからの事もあり、一応ながら追っていたが、
共通するところも幾らかあったので、勉強会の参加や発表もさせてもらった。
現状を踏まえると、今後の Tizen方面の事は考え中。

横浜PF部への参加は、
正直、Android自体の事はよく知らない身でどうだろうと思っていたが、
それ以上にいろんな話が聞ける場だったので、
もう少し早い段階から参加すべきだったかもしれないと思った。

この2012年の間で数度の発表をさせてもらったが、
話をする事自体には慣れてきた気がするが、やり方にはまだまだ難有りだなぁ。
単に話をするだけでなく、聞いて貰えるという事も
常に意識しておきたいところ。
自分のやっている事に需要があるというのなら、
それは幸いな事でふいにしないようにしたい。
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