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カテゴリ:UNIX系 > Tizen

Tizen SDK 3.0 dev版を openSUSE 13.1 にも入れてみた。
前記事(その1、Fedora 20 x64にて)
SDK 3.0 としての記事なので連番。

openSUSE 13.1 の方は、32bit環境。
こちらでは、OpenJDK 7 を入れていたが、
特に引っかかることなく、インストーラーが起動。

インストーラー実行時にエラーが出たが、
パッケージ不足と違うエラーで何が問題か一瞬分からなかった。
lsb-release が無いと言われたので、結果は、lsb のパッケージ不足。
この後は、インストーラーが動き、導入完了。
前記事で書いた内容は、割愛する。

openSUSE 13.1 でも Fedora 20と同様に
libcurl、qemu-img、libudev に関する変更が必要となった。
エラーメッセージも同じ。

~/tizen-sdk/tools/emulator/bin/ にて
qemu-img は、openSUSEの物にリンクして置き換え。
これで Emulator Managerから設定出来るようになった。

/usr/lib/ にて libudev.so.0 は、libudev.so.1.4.0 へリンク作成。
IDEの Eclipse 起動時にも sdbが動くかの確認が出ていた。
この対処で、エラーメッセージは消えた。

Eclipse自体が落ちる時があったので、
これは以前見たオプションに関する変更で対処。
eclipse.ini へ
-Dorg.eclipse.swt.browser.DefaultType=mozilla
を追記して、安定した。

Emulatorの動作だが、Mobileはすんなり起動。
sdb shell は、Fedora の時と同様にターミナルから実行。
/etc/tizen-release を見たら 2.2.0 になっていた。
本体全体が、2.2系だったようだ。

IVIの方だが、こちらが動かない。
枠だけ出て、その後落ちた。
起動メッセージの表示も出ていない。

ふと思い出したのは、KVMに関して。
Tizen SDK の導入時に qemu-kvm を入れるというのがあったのを思い出した。
それが不足しているのではないかと思い確認。
openSUSEの場合、kvm のパッケージを入れるとの事。
だが、結局変わらず。そもそも Mobileの方は無くても動いてたわけだが。

先の Fedora 20 x64環境とマルチブートしているので
ハードウェアは同じなため、その点の差はない。
その後、openSUSE側にも Oracle Javaを入れたので、
違いは、ディストロとアーキテクチャに限られる。

ここで忘れてはいけない件を思い出した。
使っている openSUSE 13.1 環境は、
標準リポジトリ以外のパッケージを多数入れたという事。
Wayland関連のリポジトリも入れたので、
Xや Mesaのパッケージも入れ替えている。
この辺りの事がグラフィックスドライバへ影響したというのなら、
動かない可能性もあるのではないかとも考えられる。

今のところ SDKはMobile前提な面が強いので
そこまでの事なら openSUSEでも大丈夫だろう。
Eclipse上で Emulator起動時に認識されていたことも確認。

とりあえず、Ubuntu以外のディストロでも一手間掛ければ、
Tizen SDKは動かせるとは言えそうだ。

追記、2014-02-10 21:58
Xubuntu 12.04.4 LTS x64上でインストーラーを実行した際に
OpenJDKは未サポートで Oracle JDKを使うようにとメッセージが出た。
どうやら OpenJDKを常に使えるというわけではなかったようだ。

追記、2014-02-19 03:32
Mobileの ブラウザの Useragent
Mozilla/5.0 (Linux; Tizen 2.2; sdk) AppleWebKit/537.3 (KHTML, like Gecko)Version/2.2 Mobile Safari/537.3

Emulator Manager上は、3.0となっているが、
前述の通り、Mobileの中身は 2.2系。
3.0 となってるのは、状況上 IVIだけやね。
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Tizen SDK 3.0 dev版を Fedora 20 x64上に入れてみた。
目的は、主に Emulator。これまでの Mobileに加え、IVI も増えた。

この SDKを入れたのは、1年振りくらいだろうか。
Ubuntu向けしかない物で、以前は他のディストロで入れられなかった。
特殊なインストーラーが出た時もあったけど。

今回、ふと Ubuntu向けインストーラーを動かしたら、
すんなり入れそうな事に気付いたので入れてみた。
使ったインストーラーバージョンは、64bit版の 2.2.71。

発端は、Fedora 20 x64上で Android SDK設定周りで
うまく Eclipseが動かなかったので Oracle Javaを入れた事から始まった。
Ubuntu上では、OpenJDKでも Android SDKが動いてくれたのだが、
Fedora 20 x64上では、エラーが出た。
Qt Creatorとの連携で入れていただけだったので、Eclipseの動きまでは未確認だった。
環境変数の設定に関するメッセージではあったが、
PATHを通しても何か引っかかった気配。

ここでは、Androidの方は別件として、
Oracle Javaを入れたなら・・・という事で、話を戻し本題。
Javaの検出が通った後、パッケージのチェックも不足分を足して通った。
以前は、パッケージ名のチェックも Ubuntuの物になってたかと思う。
このため Fedora等で入れられなかった覚えがある。

そのままだと、SDK 2.2.1を入れる事になるので
SDKの取得リポジトリの URL変更。
アドレスの後ろを packages から latest に変える。
その後、再読み込みをするために インストーラー再起動のメッセージ。

SDK自体の流れはこれまでと同じだが、入れられる物の対象が変わる。
Custom を選び内訳を見ると、IVI 3.0 の項目が増えた。
これの追加をして、インストール開始。

導入先は、デフォルトのまま
本体を tizen-sdk、データを tizen-sdk-data に入れた。
tizen-sdk-dataには、インストール情報も含まれる。
以前試した時は、前者の本体の場所指定だけだったかと思う。

導入後、Emulator Managerを動かすと、
見た目も以前と変わり、IVI-3.0、Mobile-3.0等の項目が並んだ。
構成を作ろうとすると、QEMUのエラーが出た。
前にも似た事があったので次をコマンドラインから実行。

~/tizen-sdk/tools/emulator/bin/qemu-img
をすると、libcurl-gnutls.so.4 が無いと言われた。
Ubuntuではあるようだが、Fedoraには無い。
ファイル名の違いのようで、libcurl.so.4 なら Fedoraにある。

使っているのは、64bit環境なので /usr/lib64/libcurl.so.4 が見つかった。
32bit環境なら、 /usr/lib/libcurl.so.4 にあるようだ。
同ディレクトリ内で libcurl-gnutls.so.4 にリンクを作った。
ln -s libcurl.so.4 libcurl-gnutls.so.4

これにより、コマンドラインからの実行で、qemu-img は動くようになった。
だが、 Emulator Manager からの実行では動かないまま。

この件をさらに調べていると、
Fedora上で、Tizen SDK 2.2系を入れた事例を見つけた。(参考サイト
qemu-img 自体を SDK同梱の物ではなく、Fedora の物へ入れ替えるとの事。
SDKの導入時に qemu-img を含むパッケージは導入済みなので、
/usr/bin/qemu-img が見つかった。

~/tizen-sdk/tools/emulator/bin/qemu-img をリネームして、
同ディレクトリに /usr/bin/qemu-img のリンクを作った。

これで、Emulator Managerから構成を設定出来た。
Mobile、IVI共に設定を作り、各々の Emulatorを動かしてみた。
どちらも、これまで同様に x86向けのみ。

まず、Mobileから。
起動後画面内でバージョンを見ると、2.2.1。
少し前に、直に Mobile 3.0環境を作ろうとして、
ロックスクリーンまでしか見られなかったが、
やはり中身の構成も、そこまで変わっていなかったという事だろうか。
Mobileの方は、1.0初期を除けば一貫した流れがあるようにも感じた。

続いて、IVI。こちらの方が本題だ。
IVI 3.0 については、これまでの事を踏まえれば・・・と思ったが、
予想通りに Weston Desktopの画面が出た。
上部バーが、赤くなっていたくらいか。
QEMU上で、Wayland環境が動くというのは、初見だ。
VMwareで環境を作るよりも、ある意味こちらの方が楽と言える。

枠は、Mobileのままであるのは少し気になった。
横幅の調整が出来ないので、はみ出しも有る。
電源の切り方が、分からないのは難点。
とりあえず、ホストから強制終了させた。

それから、Emulatorとの連携コマンドである sdbについて。
これは、Emulator上の右クリックメニューから通常呼べるが、
gnome-terminal 必須。Fedora では動かないぽい。
~/tizen-sdk/tools/sdb を実行すれば、任意のターミナルから使える。

ただ、sdbコマンド自体も、そのままでは動かなかった。
コマンドラインから sdb を実行すると、libudev.so.0 が無いと言われた。
Fedora には、/usr/lib64/libudev.so.1 ならある。
このファイル自体もリンクなので、元のファイルを libudev.so.0 へリンクした。
ln -s /usr/lib64/libudev.so.1.4.0 libudev.so.0
systemd-libs のパッケージに含まれ、この時のバージョンは 208-9。

sdb shell を実行すれば、中に入れる。
IVIの場合は、Weston自体のターミナルを使えるので、外から入る必要はない。
外部からの Waylandのアプリ実行では、
環境変数設定しないと動かせない事もあるので直の方が良い。

Emulator周りは、ここまでだろうか。
尚、IDEについては、起動確認程度で試していない。

追記、2014-03-19 13:01
Fedora 20 x64及び Tizen SDKの更新後、
Emulatorの起動が出来なくなった。
見た限り、ライブラリのバージョンが合わなくなったためと思われる。
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Tizen についてのメモ。

2013年末から動きがあったように見えたので、それらの書き出し。
また、この1年くらいの事のまとめも兼ねる。

普段と逆に Wikiの方を先に色々書き換えたが、
ここでは、時系列に沿って書いていく事にする。

Tizenを追うのは難で有り、気まぐれでしか見ていない。
2013年中は、IVI 3.0 が Wayland対応だったり、
2.x系より試しやすいという面があったので、幾度か試した。
そもそもリポジトリ見た段階で前版から、全然違うというくらいの事は感じた。
3.0系とそれ以前では、切り離して見ているという事を書いておく。

試していない事については、
Snapshotsリポジトリを前提に構成変化からの判断のみだと、
あらかじめ書いておく。

ここから、3.0系の事触れ始めた
2013年春頃からの事を書いていく。
操作内容等は、これまでの個別記事にて。

3.0 IVI 以前に 3.0 commonが出た。
X版(E17 Desktop)、Wayland(Weston)版の2種。
i686だけでなく、x86_64も有り。

2013夏頃から、3.0 IVIの M1、M2が出た。
先の commonをベースとしているように感じた。
ico-uxf-homescreen 0.7、0.9の
独自ホームの Weston プラグインも含んだ。
この頃は、Wayland 1.2系だったかと思うが、
秋以降の Wayland 1.3系に変わった頃からだろうか、
独自ホームは、イメージには含まれなくなっていた。
Westonの標準 Desktopを使う。
これ以後、 特化した変化を感じなかったので、ほぼ試していない。

M2以降は、主に VMware Playerで試したが、
秋以降の物だと、VirtualBox上で動かなくなった感がある。

WRTアプリは、1.0 IVI Preview 201209版にあった物も含まれていた。

IVI 3.0の ブート面では、MBR、EFIの2種のイメージが出た。
自分が試したのは、MBR向けのみ。

Mobileは、3.0のイメージは、
ARMだと、Dev Phone向けのみ。2013年版も出た。
ia32だと Medfield向けのみだったが、
汎用 Kernelも有り、構成変更でロックスクリーンまで
見る事は出来たが、それ以上には至らず。
この画面だけなら、2.x系と変わらずか?

そして、冒頭に書いたが、
2013年末以降変わっていた事。

Qt for Tizen の Qt 5.2系が、
12月に Qt 5が標準リポジトリに追加されていた。
IVIの方が先行したようだが、Mobileのリポジトリにもあった。

Mobileの対象が変わっていた。
ia32向けに CloverTrail+搭載の geek向けが増えていた。
前にあった Medfield向けは、
パッケージはあるようだが、個別イメージは無し。

2014年1月に見た段階で、
generic のリポジトリが増えていた。
構成を見ると、commonに近い。
X版、Wayland版の i686、x86_64向けの計4種。
Kernelが、kernel-x86-generic という物になっていた。
旧来の kernel-adaptation-pc の名称変更かとも思ったが、
一式の置き換えだろうか?

過去の例で言えば、
2.0 IVIの段階で kernel-adaptation-intel-automotive から
kernel-x86-ivi に名が変わった。
こちらは、名称変更の記録がある。

名前の事が気になった際に
kernel-x86-generic をツリーを見ていたら
IVIに関するところが多そうに見えた。
これだと、commonの時と重なりそうにも思える。
出てきたばかりのようなので、状況は分からない。

少なくとも、IVI、Mobile、そして Generic を見ていても
先は分かり難いという事だろうか。

とりあえず、色々書き出しては見たが、
自分としては、Tizenにどうのという気は無い。
3.0 IVIで Wayland周りで試しやすいと思ったこと。
EFLに加え、Qt 5も入ったので、尚の事。
実際、QtWaylandを使う Hawaii Desktopの Buildは数度試した。
後からこの点は、openSUSEの方がさらに都合が良い事に気付いたが。

他の事では、この Blogでの事だろうか。
どうにも Tizen記事へのアクセス数は多いように思う。
全体的にアクセスが多い方ではないが、
その中でも偏っていると言って良い。
何処からが、どうのという事までは書かないけど。
そんなに、需要あるのかねぇ。
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Tizen IVI 3.0 を VMware Playerで試した続き。
前回記事(その4)
索引は、Wikiにて。

Tizen IVI 3.0 M2-20131011版が出たが、
前回書いたまでの事とあまり変わらず。

今回は、その後の Snapshots版へ更新した場合について。
使用する VMware Playerも 6.0.1へ更新した。

新しい Dailyや Snaphotsで環境全体を更新すると、
操作出来ない状況になるようなので
特定のパッケージのみを更新する事にした。

icoの Home Screenの 0.9系で表示がズレていたので
この関連と Westonの更新を行った。

結果として、ズレは無くなった表示が出た。
0.7系とは位置が異なるが、ボタン等が置かれ操作も出来た。
MediaPlayerボタンが、メニューバーに付いた。
さらにアプリアイコンやボタンを押した際に音が鳴った。

その後、Webアプリの
GhostCluster、MediaPlayer、Settings、saythis
の 4つも更新した。

現段階の環境のパッケージは、
201309末頃の物に対し、M2-201308版からの
webkit2-efl、webkit2-testの追加及びバージョン固定と
これを書いている段階の Snapshots-20131108版から
ico Home Screen 0.9系関連、Westonの更新。

それから、なんとなくだが 0.7系より Mobileに近いところ有り?
アプリ画面のはみ出しがあるので
はっきりと分からないが、
仮想キーボードが Mobileの物に似ていた。
これは、MiniBrower実行時に出るようだ。
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Tizen を試す続き。
前記事(その22)
索引は、Wikiにて。

引き続き、Mobile 3.0の話。

前回の段階では、
Tizen Mobile 3.0の OS起動はしたが、UIが出ていない。

これまで操作を VMwareのような仮想で行っていたが、
少々難しいかなと思い、Atom PineTrail機で続きを行う事にした。
使っていた vmdkファイルを rawファイルへコンバートして
USBメモリーへ書き込んだ。

OS起動後、Xのログを見たら、
PowerVR系のドライバを読み込もうとしているのを確認したので
パッケージを調べたところ、pvr-bin-mdfld が入っていた。
これは、明らかに不要。
消すと simulator-opengl のパッケージが要求された。
これは、逆も然り。

libEGLについては、Mesaのパッケージの方が良いと思い、
zypper al pvr-bin-mdfld simulator-opengl
でこれらを入れないようにロック。

幾つかのパッケージは、これらとの依存関係で引っかかるが、
それらは無視。
手探りで mesa-libEGLや xf86-input-evdev の
パッケージを入れたりした後に
スプラッシュスクリーンが出るようになった。
その後、OpneGLが使えないとの警告の後に
続いてロックスクリーンまで出た。

マウスカーソルが出ないので状況が分からないが、
画面上部でクリックが反応すると、
設定の明るさ調整のバーが出た。
ロックスクリーン自体は、
2.x系 SDKの Mobile Emulatorで見た画面と似ている。

操作面は、Xの設定等の調整手段はあるのだろうけど、
細かいところは調べないと分からない。
/etc/sysconfig/xorg のオプションに
-nocursor があったので消してみたが変わらず。

その後のパッケージ操作で、
ロックスクリーンが表示された後に
全体の起動が済んでいない事にも気付いた。

その間にカーソルの位置が分からないなりにも
ロックの解除操作もなんとか出来た感じがしたが、
結局、その先の画面は出なかった。

これ以上は、進めなかったのでここまでだが、
一応、Mobile画面の断片までは見れただけ良いか。

追記、2013-11-09 04:50
その後、commonリポジトリを混ぜたり等して、
数度パッケージの組み合わせを変えた後に
仮想環境上で Atom Pinetrail機と同じ段階まで表示出来た。
Mesaではなく、opengl-es-virtual-drv の方が良さそう。
あと、前記事からこの記事の間に
snapshotsリポジトリに emulatorが増えていた。
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