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普通とか自由って何ぞや

タグ:OBS

MeeGo とその後のまとめの続き。
前記事(その1)

時系列的には、2012年秋以降から。

Tizen 2.0系の登場。
SDKは、これまで同様に Mobileのみ。
Mobileの ARM向けは、主に配られた Dev Phoneを対象。

また別途 IVIイメージも出たが、UIは Mobile同様。
主な対応ハードは、Sandy Bridge等を対象。
単純な言い方をすれば、
GPUが Intel系であれば動くと考えて良いだろう。
MeeGoの推奨であった PineTrailでも可。
Mobileと IVIの違いは、アーキテクチャの差くらいに思えた。

Mer関連は、Mer Core使用の Plasma Active 3のリリースや
Jollaからの SailfishOSの発表。

2013年に入り、SailfisfOS SDKも出た。
N9の Harmattanと SailfishOSが比べられる事が多いように思うが、
SailfishOSでは、OSが Mer Coreベースであり、
即ち MeeGo OS継承となっている。
加えて、MeeGo Handset継承の Nemoの Middlewareを含むが、
MeeGo UI本体は、SailfishOS独自の部分で置き換えられた。
Qt 5系からのバックポートを含む Qt 4.8系を使用。

Nemoには、ARM向けもあるが、
SaifishOSは、まだ SDK同梱のエミュレーターのみ。

また別の Mer Coreベースの物として、
WeTab Communityから Tablet向けな Seadotも出た。
現在、Alpha 1。主な対象ハードは、WeTab、ExoPCだが、
SSSE3搭載 CPU上なら試せる。

SailfishOS、Seadot共に各々に SDK環境の提供がある。

これを書いている段階で、Nemoの Qt5対応も進んでいる。
また Merには、QtWayland関係も含まれる。

Tizen関連では、
IVI関連で AGL UX SDKは、Tizen IVIに向けた物となっていた。
2.0 IVI Alphaで PandaBoard向けが出た。
これまで IVIについては、ARM向けは無かった。
そして Mobile向けには、Tizen 2.1も出た。

さらに Snapshotsでは、3.0系が出始めている。
EFLの Desktopを含んだり、Tizenでパッケージに無かった
Vesaドライバ、x64向けやイメージも Waylandを前提とした物が
出ていたりと大きな変わり方も見られる。

時系列での話は、このくらいだろうか。

MeeGoから Mer、Tizenと分かれているが、
どちらにも共通有り、独自部分有りというところ。

操作面の共通するところで言えば、
パッケージについては、共に RPM系であり、イメージ作成には、
Moblinの頃から使われている micコマンドを使用する。
パッケージ操作について、Moblin及び MeeGo初期は、
YUMだったが、現行の標準は Zypperを使う。

それから、このまとめの冒頭で触れた OBSの事について。
MeeGoには、2つの OBSがあった。
Core OBS(プロジェクト側)、Community OBS。
リポジトリについては、プロジェクトの方は残されているが、
OBSが止まったので、今後の更新は確実に無いと言える。

Community OBSは、全てが止まり、
新設された Mer Community OBSへその役目が移った。
主な対象物としては、Nemo、Plasma Active、Mer Tools。

Tizenも OBSを使っているようだが、
表向きに動きを見る事は出来ない。

まとめとして、MeeGoから今では大きく 2つに分かれたが、
OS、UIと細かく見ると、遠近差はある。
Build方法は、OBS以外にもあるが、
大元に OBSという存在があったという事。
そして、MeeGo OBSが止まったという事は、
これまでの事に対する区切りのように感じられた。

追記、2013-07-01 22:07
6月末の段階で meego.com 全体が
止まっているのを確認。

追記、2013-07-12 15:10
meego.comが、再度見られる状態なのを確認。
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MeeGoのまとめを書くことにした。
おそらく、MeeGoというタイトルの記事はここまでとなるだろう。

大きな理由は、先日、MeeGo OBSが止まった事。
OBSという Build環境が止まったという事は、
非常に大きな区切りと捉えられる。

これまでも MeeGoより後の Mer、Tizenにおける話は、
Blog、Wikiに書いたり、勉強会での発表及び資料として出したが、
その辺りも改めて書き出す事にした。
図表は、勉強会の資料にてという事にして、
ここでは文面で書いていく。

まず MeeGoの事から。
Netbook、Handset、IVI、Tablet、TVがターゲットとなっていた。
主に x86向けで 特に CPUのSSSE3必須や GPU指定という
ある意味限定環境向けだったと言えるだろう。
主な対象は、Atom PineTrail。
ARM向けもあったが、Handsetのみ。

Core OS自体は、Moblin継承部分は多く、
パッケージも RPM系。
Netbookも Moblinの GTK+ベース UXを
そのまま継承した物であった。

Handset、IVI、Tabletは、Qt 4.7系使用。
IVIは、主に Atom E6xx系という特化したハードウェア向けのみ。
Tabletは正式リリースに至らずだったが、
ベース部分で先に出た IVIとかなり共通している部分は見られた。

Handsetについては、MeeGo Community Edition(以下 CE)を経て、
後の Mer Coreベースの Nemo、SailfishOSへ繋がるので
纏めて、この事は、後述する。

TVは、XBMCがあるのみ。

MeeGo搭載製品としては、
WeTab(MeeGo OSベース)、ASUS Netbook、
Nokia N9があるが、このうち、N9は特殊だ。
N9は、UI部は Qt及び MeeGoベースであるが、
OS部は、Maemo 6 Harmattanベースで MeeGo OSではない。
Maemoなのでパッケージも deb系。
それ故に OS名は MeeGo 1.2 Harmattanと表記されている。

その後の時系列としては、
MeeGo 1.2.1、1.3が出ずに Tizenへというところだが、
だが、その一方で MeeGo 1.3 Coreをベースとして、Mer Coreが出た。
バージョンとしても、MeeGo 1.2.90経ての流れ。
実態的な意味では、Tizenよりも早い段階だったように思う。
尚、Maemo時代にあった Merとは、
名は再来だが、中身は異なる。

MeeGo OSや Mer Core使用の
KDEベース Tabletの Plasma Activeや
Qt 4.8系使用の MeeGo 1.3 CE(後に Nemoと改名)が出てきた。

ここまでで 2011年末頃。

2012年に入り、Tizen SDK 1.0系の登場。
Samsung Linux Platformベースな Mobileのエミュレーターは、
Debian sidベースの物だった。UIには、EFLを使用。

また、MeeGo 1.2.0系については、 更新は続き、
新たに Cedar Tail向け Netbookが出た。
更新は、2012年末まで続いた。

Mer Coreが、MeeGo 1.2.90から
はっきりと Mer と変わり、さらに対応アーキテクチャも増え、
SSSE3の制約の無い物も増えた。

春に Tizen 1.0 IVI Previewが出た。
これは試した限り、Mer Core同様に MeeGo 1.3ベースだった。
4月版は、Qt 4.8系ベースだった物が、
9月版で Webベースサンプルを含む物へガラッと変わった。
Qt 5系を含んでいたが、使われず。
このバージョンまでは、Atom E6xx系対応もあったが、打ち切り。

異色で移植な話で言えば、
Tizen 1.0 IVI Previewを Mer環境で動かせた話も
この関係性があったからだ。

Tizen Mobileと IVIが別物という話は、
ベース自体に違いがあったこの辺りの事が理由と言える。
後に 1.0 Mobile Snapshotsも RPM系となり、
ベース部分で徐々に近い部分が出てきた。
これ以降 Tizenは、RPM系のみとなる。
そして、Tizen独自でないベース部分には、
現行も MeeGo継承な点は多々ある。

Mer Coreベースの Nemoについては、
MeeGo Handset UXから lipsitckベースへ変わった。
lipstickは、後の SailfishOSでも使われている。

ここまでで 2012年秋頃。

一旦、一区切りにして、
Tizen 2.0以降や、NemoとSailfishOSの関係等は
次の記事で書く事にする。
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Mer Core ベースの環境での話。
前回記事(その74)
索引は、Wikiにて。

今回は、RasPi環境の話から。
JAMに行ったという事もあって、
少し日が開いていたが、RasPi環境の調整をした。
といっても既存の環境のパッケージ調整程度なのだが。

リポジトリ確認の事から始めた。
そして既に入れていた Wayland関連調整と
Nemoに関するパッケージ追加。

Wayland関連だと、標準構成以外に
Weston等のパッケージを作っている方のリポジトリを追加している。

Nemoは、armv6l向けがあるので一式追加。
でも・・・UX周りのところがうまく表示されない。
ちなみにこれは、X上で Waylandではない。

xtermだけだと画面が出るので、
OpenGLES2関連のところだろうとは思う。
Westonの関連で入れ替えもあったので、
その辺りを外した構成に変えてみたが、いまいち分からない。
RasPi向けと mesa-llvmpipeの切り替えもした。

多々気になるところは出たので、
全体の見直しもした方が良いかな。

ここからは、話を変える。
リポジトリや Build Serverの事について。
少し前から Nemoや PAのリポジトリが、
MeeGo Community OBSから Mer Community OBSへ移っているが、
この移行に際しての事で、MeeGo COBSの方を 5/29に止めるとの事。
自分はアカウントを持っていないのだが、
COBSは、ユーザー単位でも使われていた。
当然ながら、これも止まる事になる。
そういえば、Harmattan向けも COBSでパッケージが
作れるようになっていたようだが、その辺りは、どうなるんだろう?

別にある MeeGoプロジェクト自体の OBSが、
どうなるのかは知らないが、今回の Community OBSの方は、
これで Merへの移行は済むということだろう。

それに際して、手元の Mer環境でのリポジトリ設定に
MeeGo COBSを使っている物があったので、その部分も調整した。

更新関連
Mer Core next 0.20130528.0.1

追記、2013-05-29 15:33
Mer Core latest 0.20130528.1 が出た。

追記、2013-06-02 03:03
MeeGo OBSへ Core、Community共にアクセス出来ない事を確認。
これ書くのにプロジェクト本体側の OBSの名前調べたら、
Core OBSって Wikiに書かれてた。
今更ながらにちゃんと名前確認したな・・・。
リポジトリについて、Coreの方は残ってるようなので
これまでのディスクイメージやパッケージを得る事は出来る。
だが、以後の更新は確実に無い。
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2013年4月、5月前半の勉強会への参加メモ。

4/13 リリカルハッカソン
4/20 関東Qt勉強会 #14

5/04 openSUSEの部室
5/06 横浜Android and モバイルOSプラットフォーム部第30回勉強会

リリカルハッカソンでは、なのは映画見ながらモクモクな感じ。

Qt勉強会では、 Ubuntuの Unity Nextをデスクトップ上で
試す方法を教えてもらった。
前に launchpad上のパッケージを入れて qml phone shellを実行したが、
そうするのではなく、ソースを取得して Buildするとの事。
Buildは、それほど掛からず済んだ。
画面サイズの引き伸ばし具合で、 Phoneと Tabletの 2種に切り替わる。

openSUSEの部室では、
SUSEに限らずなフリートークと OBS関連の話。
自分も以前、横浜PF部の方で OBSの話をした事があったので
その関連話を持ち出してみた。

横浜PF部では、 Androidの話多数。
省エネ、メモリー、 NFC、デバッグ。
この後、まだ時間があったので、
飛び入りで 少しばかり Tizen周りの話をさせてもらった。
2.1 Betaが出た直後だったので、イメージやリポジトリの事と
加えて、 IVI方面の AGL UX SDKの事をそれらのデモを交えて話した。
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新物確認メモ

・Linux関連
Nemo
20130426版(Mer Core 20130411版)
Mer SDKでの sb2向けも提供物に増えた。

あと、Nexus 4向け Adaptationも作られたとの事。
将来的には、それ向けイメージも出てくるか?

Seadot Alpha
//Enigma Projectのページにて 20130424版が提供されている。
この公式イメージの方は、まだ試してない。
WeTab向けとなっているので、
仮想で使うなら調整は必要になると思う。
i586向けなので、SSSE3必須。

Open Build Service 2.4
正式版リリース。
この OBS 2.4系は、開発版の頃に試した。
その時の記事にも書いたが、
使われる Rubyや Railsバージョン変更は大きいところだろう。

Ubuntu 13.10
コードネームは、Saucy Salamander。

・Wayland関連
Midori(Webブラウザ)
Wayland対応になったとの事。

Plasma Workspaces 2(KDE)
KDE Frameworks 5と Qt5ベースである事に加えて、
Wayland対応がプランに含まれている。

Maui Project(hawaii)
mauibuild 0.1.0
Buildツールのようだが、公式の説明を読むと
Yocto Projectから提供される Poky 0.8と合わせて使うようだ。

あと、1月の物ではあるが、
x64向けイメージが出ていた事に気付いた。
isoイメージだと GPUの条件はあるみたいだが、
VirtualBox向けも合わせて置かれていた。

・Ruby関連
Rails 4.0.0.rc1
Rake 10.1.0.beta.3

・Java
Java 8は、2014年3月予定。
現行で ea-b87。

・使えなくなった物
Windows Live Messenger
かつては、MSN Messengerとも呼ばれていたが、
Skypeへの統合された。

追記、2013-05-02 16:36
Seadot Forumにて、リポジトリ追加の記載があったので
そこから Seadot Alphaのパッケージを入れて試した。
緑を基調とした画面が出た。
Nemo環境への追加であるが、
この組み合わせの場合、自Buildの時と異なり、
切り替え共存も一応出来た。
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