せっかくハルビン「哈爾浜(哈尔滨)(ha1 er3 bin1/ハアビン)に来たのですから、是非、ハルビンの名物を食べたいと思いました。

ここはやっぱり餃子だろう、と言うことで、昼に餃子を食べ、夜にどこか東北料理「東北菜(东北菜)」(dong1 bei3 cai4/ドンベイツァイ)のお店に行こうと考えました。

中国の餃子ですから、水餃子「水餃(水饺)(shui3 jiao3/シュイジャオ)です。

もっとも、昼、水餃子を食べたら、お腹いっぱいで、夜、食べる気がしなくなりました。
無理して食べるのも、気持ち悪くなるだけです。

よって、もういいや、と諦めました。
ただ、これでは、せっかく予習が台無しになってしまいます。

ということで、私は食べてはいませんが、ハルビンの名物を紹介することにしました。

ハルビンの名物と言えば「紅腸(红肠)(hong2 chang2/ホンチャン)で、太いソーセージです。

このソーセージのことを「里道斯」(li3 dao4 si1/リダオス)とも言います。
これは、もともとリトアニア「
立陶宛(li4 tao2 wan3/リタオワン)の音訳で、当時のソーセージ職人がリトアニア人だったからのようです。

ソーセージと言えば「香腸(香肠)(xiang1 chang2/シアンチャン)(腊肠)(la4 chang2/ラチャン)火腿(火腿肠)(huo3 tui3 chang2/フオトゥイチャン)などとも言います。

また「大列巴」(da4 lie4 ba1/ダリエバ)も有名です。

「列巴」(lie4 ba1/リエバ)とは、ロシア語のパン「麺包(面包)(mian4 bao1/ミェンバオ)の音訳だそうです。
ロシア語を知らないので、本当かどうか判断できませんが、そう書いてありました。

よって「大列巴(ダリエバ)」とは「大麺包(大面包)(da4 mian4 bao1/ダミェンバオ)で、要は、大きいパンのことです。

よく「麺包像鍋蓋(面包像锅盖)(mian4 bao1 xiang4 guo1 gai4/ミェンバオシアングオガイ)と言われますが、パンが鍋蓋のように大きいということです。

中央大街(zhong1 yang1 da4 jie1/ジョンヤンダジエ)で見かけましたが、確かに、ワンホールのケーキのような大きさでした。

「紅腸(ホンチャン)」も「大列巴(ダリエバ)」も、秋林(qiu1 lin2/チウリン)というブランドをよく見かけました。

もしかして、秋林(あきばやし)?と思いましたが、そうではなく、会社名で、この会社を作ったロシア人の名前の音訳だそうです。

この「大列巴」を使って作られた飲料を「格瓦斯」(ge2 wa3 si1/ガワス)と言い、やはり秋林のものが有名です。

飲んだことがないので、何とも言えませんが、パンのような味がするのだそうです。
まあ、パンから作られているので、当然かもしれません。

なお、ガワスというか、カワスというのは、ロシア語で、発酵という意味があるのだそうです。

中央大街だけにしかないという「馬迭爾氷(马迭尔冰棍)(ma3 die2 er3 bing1 gun4/マディエアビングン)もよく知られています。

「馬迭爾(马迭尔)(ma3 die2 er3/マディエア)とは「Modern」の音訳で、ブランド名です。
(冰棍)(bing1 gun4/ビングン)は、アイスキャンディーです。

また、アイスクリームは「淇淋(冰淇淋)(bing1 qi2 lin2/ビンチリン)雪糕(xue3 gao1/シュエガオ)とも言います。

実際に、13元と5元のものが販売されていました。
この日は寒くて、とても食べたいと思いませんでしたが、ここに来た観光客は、ハルビンで有名な氷祭り「氷(冰雕)(bing1 diao1/ビンディアオ)の際にも食べるのだそうです。

ちょっと信じられません。

ハルビン名物と言えば、豚から揚げの甘酢炒めというか、甘酢あんかけの「鍋包肉(包肉)(guo1 bao1 rou4/グオバオロウ)です。

甘酸っぱいのが特徴で、ちょっと酢豚に似ています。

何でも、清の時代、ハルビンの料理人鄭興文(郑兴文)(zheng4 xing1 wen2/ジョンシンウェン)さんが、考えたと言われています。

外国人は、甘酸っぱいのが好きなのだそうです。
ロシアからの客人をもてなすために、もともと塩味の豚から揚げを、甘酸っぱくしたのが「鍋包肉(グオバオロウ)」でした。

なお、似たような料理に「古老肉」(gu3 lao3 rou4/グラオロウ)「櫻桃肉(樱桃肉)(ying1 tao2 rou4/インタオロウ)糖醋里脊(tang2 cu4 li3 ji3/タンツリジ)などがあります。

正直に告白すると、今回「鍋包肉(グオバオロウ)」だけは食べました。

お店によっても異なるのでしょうが、私が食べたものは、サクッと揚げられていて、肉も軟らかく、とてもおいしいものでした。

ただ「これでもか!」というほどに量があり、甘くて酸っぱいので、2-3個食べれば十分だなというのが、正直な感想です。