先日、瀋陽(沈阳)(shen3 yang2/シェンヤン)で泊まったホテルが「瀋陽世茂希爾頓酒店(沈阳世茂希尔顿酒店)(shen3 yang2 shi4 mao4 xi1 er3 dun4 jiu3 dian4/シェンヤンシマオシアドゥンジウディェン)」です。

さすがに五つ星ホテルであり、その朝食には、いろいろなものがありました。
全部食べることなんてとてもできませんが、ただ、見ているだけで何だかうれしくなってしまいます。

その中で「うまい!」というものを見つけました。
それが「煎餅果子(
煎饼果子)」(jian1 bing3 guo3 zi/ジェンビングオズ)です。

「煎餅(煎饼)」(jian1 bing3/ジェンビン)とは、クレープを焼いた感じのものです。

いや、クレープ自体既に焼かれていますが、小麦粉を薄く伸ばして焼いたものはすべて、基本的に「煎餅(ジェンビン)」と言います。

日本の煎餅(せんべい)とは異なりますが、ただ、もとをたどれば、煎餅(せんべい)も煎餅(ジェンビン)の一種だったのかもしれません。

「果子」(guo3 zi/グオズ)とは「油条」(you2 tiao2/ヨウティァオ)のことです。

よって、クレープのような形をした「煎餅(ジェンビン)」を「油条(ヨウティァオ)」に撒いて食べるのが「煎餅果子(ジェンビングオズ)」です。

この「油条」も、柔らかいものや、歯ごたえがあってサクサクしているものなどいろいろあります。

今回は、パリッとした歯ごたえのあるものでした。

「煎餅果子(ジェンビングオズ)」と言えば、よく、天津(tian1 jin1/ティェンジン)の名物とされます。

まあ、どこにでもありそうな料理ですが、これがちょっと美味でした。

食べたときのパリッとした食感がいいのは間違いありませんが、この味のよし悪しを決めるのは、やっぱり「煎餅(ジェンビン)」の中に塗るソースなのだと思います。

このソースがうまければ、まず間違いなく「うまい!」となり、ソースがうまくなければ、間違いなく「うまくない!」となるのでしょう。

日本でも、絶対に流行るような気がします。

その他、ついつい食べてしまったのが、クロワッサンです。

中国語では「牛角」(niu2 jiao3/ニウジャオ)と言います。
「羊角」(yang2 jiao3/ヤンジャオ)と言うこともありますが、要するに、角に似ていることから来ています。

日本では食べますが、中国では、あまりパンは食べません。

パンを食べるぐらいなら、肉マン「包子」(bao1 zi/バオズ)を食べます。

ただ、クロワッサンを見ると、ちょっと状況が変わってきます。

まずい!
と思いましたが、ついつい取ってしまいました。

更には、横に「巧克力牛角」(qiao3 ke4 li4 niu2 jiao3/チャオカリニウジャオ)と書かれたものもありました。

チョコレートの入ったクロワッサンですが、これまた私の好物なので、まずい!と思いましたが、これまた取ってしまいました。

なお、まずい!というのは、味がまずい!ではなくて、食べすぎ注意報でまずい!ということです。

はじめに、普通の「牛角(ニウジャオ)」を食べました。
普通に美味です。

そして、チョコレートの方を食べました。
ガブリとしましたが、どこにもチョコレートがありません。

どうも表示が間違っていたようです。
ちょっと、どうしてくれるんだ!と思ってしまいました。

係の人が「葦葉粥(苇叶粥)」(wei3 ye4 zhou1/ウェイイェジョウ)を勧めてくれました。

何でも、身体にいいお粥だそうです。

白いお粥「白粥」(bai2 zhou1/バイジョウ)の中に「葦葉(苇叶)」(wei3 ye4/ウェイイェ)と呼ばれる葦(あし)の葉っぱが入っているため、ちょっと香りが付いているものです。

何の味か?と思いましたが、ちまき「粽子」(zong4 zi/ゾンズ)を食べたときと同じような味がしました。

勧めてくれたのは、身体が大きく、スキンヘッドでちょっとこわもてのお兄さんです。

ただ、本当に丁寧にお世話してくれました。

人は見かけによらないのは間違いありません。



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