先日の出張は、先輩だけでなく、先輩より上の方とも一緒でした。

私と先輩の移動は同じですが、上の方は別々で北京(bei3 jing1/ベイジン)に入ることになりました。

そして、上の方が、北京で定宿(じょうやど)としているのが、長富宮飯店(长富宫饭店)(chang2 fu4 gong1 fan4 dian4/チャンフゴンファンティェン)のようです。

建国門(建国门)(jian4 guo2 men2/ジェングオメン)の東南の角「東南角」(dong1 nan2 jiao3/ドンナンジャオ)にあり、昔から超有名です。

ニューオータニが経営しているので、日本人はよく「ニューオータニ」と言っていました。

何でも、中国の象徴である「万里長城(万里长城)(wan4 li3 chang2 cheng2/ワンリチャンチョン)の「長(长)(chang2/チャン)と、日本の象徴である「富士山」(fu4 shi4 shan1/フシシャン)の「富」(fu4/)を取って「長富宮(长富宫)(chang2 fu4 gong1/チャンフゴン)と名付けられたのだそうです。

開業は1989年だと言われています。

1989年と言えば、あの「行くは苦しい天安門」の年です。

「行くは(198)(96)(4)い天安門」ですが、前なのか、後なのか、さすがに後ということはないでしょうから、きっと前だったのでしょう。

日本人が泊まるホテルと言われていましたが、私は日本人ですが、一度も泊まったことはありません。
ちょっと、恐れ多くて、泊ることができませんでした。

それでも、トイレは何度か使わせて頂いたことがあります。
五つ星ホテルのトイレは、さすがに昔から綺麗でした。

そして、先輩から「長富宮を予約して!」と言われます。

「ラジャー!」とは言いませんが、気持ち的にはそんな感じで、すぐに「携程」(xie2 cheng2/シエチョン)で予約にかかりました。

なお、ラジャーとは「了解!」という意味ですが、これは、中国語の「了解」(liao3 jie3/リャオジエ)が訛ったものです。

と言いたいところですが、実際は、ロジャーであり、「received」の「R」を「Roger」の「R」と言ったのが始まりのようです。

これで私も、いよいよ日本人かと考えていたところ、部屋代を見てちょっと固まりました。

1
2,300元、約40,000円もします。

それでも日本人は泊まるのでしょうが、まだ日本人になり切れていない私は、こんなの恐ろしくてとても予約なんてできません。

そこで、先輩に尋ねました。

12,300元ですが、どうしましょう?

「えっ?」と言います。
先輩も、どうも日本人になり切れていないようです。

まだまだ、まともな感覚をお持ちのようで、少し安心しました。

ということで、予約したのは、長富宮飯店から、建国門南大街を挟んだ向かいにある「北京金龍建国温泉酒店(北京金龙建国温泉酒店)(bei3 jing1 jin1 long2 jian4 guo2 wen1 quan2 jiu3 dian4/ベイジンジンロンジェングオウェンチュェンジウディェン)というホテルです。

こちらで1798元でした。

それでも私からすれば、結構するのですが、2300元を聞いた後だと、すごく安い感じがしました。



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ラジャー