いつも言っていることですが、隣国だからと言って、仲良くしなければならない訳ではありません。
たまに、隣国だから仲良く!なんて主張される方を見かけますが、陸続きであればまだしも、島国の日本にとっては、隣か隣じゃないかなんて、何の関係もないでしょう。
仲良くする必要はありませんが、だからと言って、喧嘩する必要もありません。
お互い嫌いあっているのですから、無関係!というのが一番だと思います。
まあ、無関係が理想ですが、実際は、全くの無関係は難しいでしょうから、最低限のお付き合いだけはするという感じではないでしょうか。
で、そんな国ですから、本当にどうでもよく、単に笑ってしまうだけで、全く不愉快だとは思っていません。
最近、韓国(韩国)(han2 guo2/ハングオ)では「ワサビ」という言葉が放送禁止になっているという、日本の記事を読みました。
何でも、韓国での料理番組で、料理人が「ワサビ」と言ったところ、アシスタントが気を使って「コチュネンギ」という古い韓国語をかぶせてきたのだそうです。
別に、よろしいのではないでしょうか。
ワサビは、漢字では「山葵」と書きますが、中国語でも「山葵」(shan1
kui2/シャンクイ)です。
ただ、植物としてのワサビであり、薬味としてのワサビは「芥末」(jie4
mo4/ジエモ)と言います。
もしくは、辛い根という意味で「辣根」(la4
gen1/ラゲン)と言うこともあります。
また、ワサビの音訳で「瓦薩比(瓦萨比)」(wa3 sa4 bi3/ワサビ)と言う人もいます。
中国である韓国でも、普通は「ワサビ」と言うようです。
ただ、日本語起源の言葉であるため、放送禁止!ということで、わざわざ「コチュネンギ」という韓国人でもよく知らない言葉を使っているのだそうです。
日本が大嫌いだ!という韓国の人に、日本のものを使って頂きたくないため、いいことじゃないかと思いますが、ただ「コチュネンギ」って、何じゃコリア?です。
ということで「コチュネンギ」について調べてみました。
すると、どうも「コチュネンギ」ではなく「コチュネンイ」と言うようです。
「ギ」と「イ」は似ているので、記事を書いた人が聞き間違えたのでしょうか。
また、地方によって訛りがあるのかもしれません。
どうでもいいです。
「コチュ」とは、トウガラシを指すのだそうです。
で、これが一番重要ですが、漢字でどう書くかを調べました。
なかなか見つけられなかったのですが、ようやく見つけることができました。
何でも「苦椒」(ku3 jiao1/クジャオ)と書くのだそうです。
きっと、中国語の「苦椒(クジャオ)」が訛って「コチュ」となったのでしょう。
よって、焼肉屋さんによくあるコチュジャンは「苦椒醤(苦椒酱)」(ku3 jiao1 jiang4/クジャオジアン)です。
韓国語を、漢字を使って表現すれば、どんなにわかりやすいかと思います。
もっとも、中国で「苦椒」という表現は、ほとんど聞きません。
トウガラシが、加藤清正によって朝鮮半島にもたらされた際、半島の人たちは、トウガラシの辛さを「苦」(ku3/ク)と認識し、自ら言葉を作ったのかもしれません。
「ネンイ」というのは、薺(なずな)を表すのだそうです。
ナズナは、中国語では「薺菜(荠菜)」(ji4 cai4/ジツァイ)と言いますが、ちょっと「薺菜(ジツァイ)」が訛ったものではなさそうです。
ということで「ネンイ」の漢字はわかりませんが、野草ということなのでしょう。
「コチュネンイ」は、トウガラシのような野草、ということで「ワサビ」となったようです。
韓国の言葉は、漢字で書いてくれると、本当によくわかります。
韓国語が、やっぱり中国の方言の一種だからなのでしょう。
発音が、ちょっと訛っただけです。
「苦椒(クジャオ)」が「コチュ」って、もう覚えてしまいました。
「アニハセヨ」は「安寧(安宁)」(an1 ning2/アンニン)ハセヨ、であり、「カムサハムニダ」は「感謝(感谢)」(gan3 xie4/ガンシエ)ハムニダです。
もっとも、こちらは「感謝(かんしゃ)ハムニダ」の方が似ているかもしれません。
ただ、こうやって漢字にしてしまうと、韓国語が、中国語の方言であることがばれてしまいます。
自分に自信があればどうってことないのでしょうが、そうではない彼らは、中国に取り込まれてしまうことを恐れたのかもしれません。
アイデンティティを保つためにも、漢字を捨てざるを得なかったのだと思います。
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