別に、新しい話ではありません。前から言われている話であって、おさらいです。

香港(xiang1 gang3/シアンガン)の暴動が、激しくなっているようです。

ご本人たちは「自由」を求めて戦っているのでしょうから、批判はしませんが、ただ、支持もしません。

独立できれば、よかったね、ですし、独立できなければ、まあ、仕方ないよね、という感じだと思います。

正直、勝ち目がない相手に対し、戦っているようにしか見えません。

香港の電力も水道も、すべて中国から送られていると聞きます。

圧倒的な経済力があればまだしも、今、香港の地位は、すっかり中国の深圳(shen1 zhen4/シェンジェン)に奪われてしまった感があります。

残念ですが、どう考えても、今は、無理です。

そもそも、中国は香港に対し、ウイグルでやっているような弾圧をしている訳ではありません。

中国の人たちに比べれば、ずっと自由を享受しているはずです。
普通の国と同じような自由を!というのは、気持ちはわかりますが、ちょっと無いものねだりのような気がします。

もっとも、勝ち目のない戦いでも、ご自身たちで、やる!というのであれば、第三者が、とやかく言うものではありません。

よって、反対はしませんが、賛成もしません。

ただ、ここでちょっと、香港の反対派が求めている「五大要求」というものを、確認しておこうと思いました。

香港の反対派が求める「五大要求」は、中国語では「五大訴求(五大诉求)(wu3 da4 su4 qiu2/ウダスチウ)と言います。

五大要求は一つも欠けてはならない!というのがスローガンの一つになっています。

これは「五大訴求,欠一不可(
五大诉求,缺一不可)(wu3 da4 su4 qiu2,que1 yi1 bu4 ke3/ウダスチウ,チュエイブカ)と言います。

「欠一不可(缺一不可)(que1 yi1 bu4 ke3/チュエイブカ)とは、一つとして欠かすことができない、という意味です。

日本語の「欠」という字には、中国語の「(que1/チュエ)と「欠」(qian4/チェン)の意味があります。

」とは、欠ける、足りない、という意味です。

「欠」は、あくびをする「欠伸」(qian4 shen1/チェンシェン)という意味の他、借りがある、という意味があります。

ただ、こちらにも、欠けている、不足する、という意味があるので、やっかいです。

で、その五大要求は、下記になります。

1彻底撤回逃犯

2撤销612日集会的暴动定性

3必不追求送中抗争者

4成立独立委员会,彻查警方滥权滥暴及元朗暴力事件

5林郑月娥问责下台


1
つ目は、逃亡犯条例修正案「逃犯修例」(tao2 fan4 xiu1 li4/タオファンシウリ)の「徹底(彻底)(che4 di3/チャディ)「撤回」(che4 hui2/チャフイ)です。

日本語で「徹」(che4/チャ)は、中国語になると「
」という字になってしまいます。
ちょっと、何じゃコリア?かもしれません。

2つ目は、612日の集会の暴動判定の取り消しです。

(撤销)(che4 xiao1/チャシアオ)とは、取り消し、です。
まあ、撤回と変わりません。

3つ目は「反送中」(fan3 song4 zhong1/ファンソンジョン)闘争者の責任を追及しないことです。

「必」(bi4/)とあるので、必ず、です。

「反送中」とは、中国へ送ることに反対!ということですが、逆を返せば、ここは中国じゃない!と言っている訳で、よって、中国では基本使われません。
もしくは、得意の括弧付きで表現されます。

4つ目は、独立委員会を設立し、警察の横暴と「元朗」(yuan2 lang3/ユェンラン)という場所で起こった暴力事件の徹底解明を図れ!というものです。

そして、
5つ目が、行政長官である林鄭月娥(林郑月娥)(lin2 zheng4 yue4 e2/リンジョンユエア)さんの責任を追及し、辞任を求めるというものです。

責任を追及することを「問責(
问责)(wen4 ze2/ウェンザ)、辞任することは「下台」(xia4 tai2/シアタイ)です。

ただ、最近、5つ目が「全面落实双真普选」に変わって来ているようです。

「落実(落实)(luo4 shi2/ルオシ)は、実行するで「普選(普选)(pu3 xuan3/プシュェン)は普通選挙です。

「双」(shuang1/シュアン)とは、行政長官と立法会議員の2つの選挙を意味します。
「真(
)(zhen1/ジェン)とあるので、インチキではなく、本当の、ということなのでしょう。

まあ、要求するのは自由ですから、問題ありません。

ただ、中国でさえやっていない普通選挙を、香港でやらせてくれる訳がありません。

香港で普通選挙を行い、中国の人が、じゃあ、俺たちも!なんてなったら大変です。

正直な話、中国政府にとって、香港がどうなろうと構いませんが、中国各地で同じような要求が起こるような事態だけは避けなければなりません。

ということで、頑張るのは構いませんが、香港の反対派は、ちょっと勝ち目のない戦いに挑んでいるような気がしてなりません。



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