本日、36日は、二十四節気の啓蟄(けいちつ)です。

二十四節気の第3番目の節気であり、太陽の黄経が、345度に達したときとされます。

あと15度動けば360度、即ち0度となり、春分になります。

もっとも、中国では「啓蟄(启)」(qi3 zhe2/チジャ)とは言いません。

「驚蟄(惊)」(jing1 zhe2/ジンジャ)と言います。

中国の驚蟄の初候は「桃始華(桃始)」(tao2 shi3 hua2/タオシフア)です。

日本語では、桃始華(ももはじめてはなさく)と読みます。
桃の花が咲き始めるということです。

ただ、日本の啓蟄では「蟄虫啓戸(ちっちゅうこをひらく)」と言います。
冬ごもりしていた虫が出て来ることを指しました。

驚蟄の次候は「倉庚鳴()」(cang1 geng1 ming2/ツァングンミン)です。
日本語では、倉庚鳴(そうこうなく)と読みます。

「倉庚()」(cang1 geng1/ツァングン)とは、ウグイスのことで、別名「黄鸝(黄)」」(huang2 li2/フアンリ)「黄鶯(黄)」(huang2 ying1/フアンイン)などとも言います。
確かに、ウグイスが鳴き始める頃かもしれません。

日本の啓蟄では「桃始笑(ももはじめてわらう)」と言います。

桃の花が笑う訳ないので、桃の花が咲き始める時期と言いたいようです。

驚蟄の末候は「鷹化為鳩(为鸠)」(ying1 hua4 wei2 jiu1/インフアウェイジウ)と言います。

日本語では「たかけしてはととなる」と読み、タカがハトに姿を変える、という意味になります。

いくら中国といえども、そんな訳ありませんが、どうも、ここでの「鳩()」(jiu1/ジウ)は、カッコウ「布谷鳥(布谷)」(bu4 gu3 niao3/ブグニャオ)を指したようです。

カッコウは、漢字で書くと「郭公」(guo1 gong1/グオゴン)ですが、その他「大杜鵑(大杜)」(da4 du4 juan1/ダドゥジュエン)「桑鳩(桑)」(sang1 jiu1/サンジウ)「鸤鸠(shi1 jiu1/シジウ)「催耕鳥(催耕)」(cui1 geng1 niao3/ツイグンニャオ)など、いろいろ呼び名があります。

昔の人は、タカは春になると嘴が柔らかくなるため、獲物を獲ることができないカッコウのようになると考えました。

日本の啓蟄の末候は「菜虫化蝶(なむしちょうとけす)」と言います。

青虫が羽化してモンシロチョウになることを指します。

さすがに、タカがハトになるのは、受け入れられなかったのかもしれません。

この日は「驚蟄喫梨(惊吃梨)」(jing1 zhe2 chi1 li2/ジンジャチリ)と言い、梨を食べる習慣があります。

「梨」(li2/リ)と「離(离)」(li2/リ)の発音が同じであるため、虫の害から離れて欲しい!という願いが込められたと言われています。