カラオケで絶対に盛り上がる曲があります。
2005年頃でしょうが、「花儿楽隊」(hua1 er yue4 dui4/フアアーユエドゥイ)というグループが歌った「嘻唰唰」(xi1 shua1 shua1/シーシュアシュア)という歌です。
当時、大ヒットした歌で、KTVでは必ず歌われる歌でした。

いわゆる「80後」(ba1 ling2 hou4/バーリンホウ)とか「90後」(jiu3 ling2 hou4/ジュウリンホウ)と言われる80年代、90年代の若者が歌う歌であるため、オジサンたちが行くKTVではあまり歌われません。
ただ、オジサンたちが行く、KTVのお姉ちゃんたちは絶対に知っている歌です。
ちょっと難しい歌ではありますが、私の経験上、歌えば絶対に盛り上がります。

この「花儿楽隊」、北京の少年たちで結成されたものが、結成当時は平均年齢16歳という大変若いグループでした。
ただ、いわくありのグループで、様々な盗作疑惑がありました。
まあ、疑われたというよりも、やっぱり盗作だったようです。

何だかこのメロディ聞いたことあるな、というのがほとんどで、盗作で売っているようなグループでしたが、2009年に解散しています。
でも、まあ、私は結構好きでした。

大ヒットした「嘻唰唰」も、初めはわからなかったようですが、これはPUFFYが歌った「K2G~君にGo~」の盗作だったと言われます。
ちなみに「K2G~君にGo~」は、中国語では「K2G奔向你」(K2G ben1 xiang4 ni3/K2Gベンシャンニー)と言われます。
「嘻唰唰」のお蔭で、この歌も少し有名になりました。

リフレインを中国語では「副歌」(fu4 ge1/フーガー)と言いますが、この部分が確かにそっくりです。
最終的には、「花儿楽隊」側がソニーに版権の一部を渡したと言われています。

ちなみに、この「嘻唰唰」、どういう意味かというと、意味はなく、じゃんけんのような「猜拳」(cai1 quan2/ツァイチュェン)の一種です。
お互いが指を出して、2は1に勝ち、3は2に勝ち、4は3に勝ち、5は4に勝ち、1は5に勝つというもので、どちらかが勝つまでこれを繰り返し、負けた方が飲む「罰酒」(fa1 jiu3/ファージュウ)するものです。

それにしても、いつも思いますが、お酒は飲みたいから飲むものなのに、なぜ勝った方が飲むのではなく、負けた方が飲むのか理解に苦しみます。
お酒を飲むのが罰というのは、トイレ掃除と同じで皆が嫌がることなのでしょうか。
だったらなぜ、大人はお金を払ってまでお酒を飲みたがるのか、やっぱり不思議です。


<関連記事>

猜拳

記憶にございません

宴会に高級酒は欠かせない

日式クラブはどうして250元なのか?

中国八大名酒

中国人が飲むお酒

お前に金は払わせない