本日、11月11日は、中国では「独身の日」と言われます。
中国語では「光棍節(光棍节)」(guang1 gun4 jie2/グアングンジエ)と言います。
いろいろ説はありますが、私は、この日が、中国で大人気であった日本人、蒼井そらさんの誕生日であったからだと考えています。
中国の11月11日は、どうして「独身の日」なのか?
で、起源はどうでもいいのですが、中国では、この日は、一応、独身の日になっています。
中国には、年に数回、恋人たちの日があります。
2月14日のバレンタインデーは「情人節」と言います。
3月14日のホワイトデーは、中国では「白色情人節」と呼ばれます。
本来、ホワイトデーは、日本のお菓子業界が販売促進のために考えたものだと思いますが、2つとも、西洋のお祭りとされ、恋人たちの日になってしまいました。
また、中国伝統の「情人節」は七夕だ!と主張する人もいます。
七夕は、本来、女性が織女星を祭って、手芸や裁縫が上手になるよう願う日だったのですが、中国では、これまた恋人たちの日になってしまいました。
最近は、5月20日も恋人たちの日とされています。
「520」は「五二零」(wu3 er4 ling2/ウアリン)と発音しますが、これが「我愛你(我爱你)」(wo3 ai4 ni3/ウォアイニ)に似ている!というのが、その理由です。
ということで、中国では、とにかくたくさんの恋人たちの日がありますが、すべてに共通しているのが、男性が女性にプレゼントをするということです。
中国の男性は、ガールフレンドに対し、毎年何度もプレゼントをしなければならず、本当に大変です。
もっとも、独身の人には、プレゼントをする相手もいないので、その相手がいるだけましなのかもしれません。
そして、この状況を見たアリババのジャック・マーさんは、商機を感じたのでしょう。
2009年、独身の日にあわせ、独身、というか、恋人のいない人たちは、自分で自分にプレゼントをしましょう!というキャンペーンを行いました。
11月11日なので「双十一」(shuang1 shi2 yi1/シュアンシイ)と呼び「双十一節」などとも言われます。
大きい声では言えませんが、台湾の国慶節である「双十節」をまねたような気もします。
もともとは、単に、たくさん買ってもらうことを目指した販促活動だったのですが、ちょっと思い切った安売りをしたのが、うまくはまったようです。
ということで、この日は、もう独身も何も関係のない、大バーゲンの日になってしまいました。
ただ、何でもかんでも売れればいいというやり方に、習さんは、こころよく思っていなかったのでしょう。
アリババのジャック・マーさんも、京東の劉強東さんも、最近、ほとんど表に出て来なくなりました。
昔は、2人とも、いろいろエラそうなことを言っていたのですが、政府から睨まれて、おとなしくしているのだと思います。
JD.comのCEOである劉強東さんが、強姦で訴えられました
これまでの「双十一」は、11月11日になった瞬間に、いくらの売り上げを達成した!とか、とにかくバカバカしく、とても社会主義国の活動には思えませんでした。
いい加減「双十一」なんてやめるべきだと思います
習さんも、苦々しく思っていたのでしょう。
今後は、いろいろ規制が入り、少しはまともになっていくのだと思います。