漢方薬とキノコの健康本

ハート出版の健康書籍ふるさと文庫の中から、漢方薬やきのこについての書籍をご紹介します。

虚弱の人の多くは「陰」が不足
 漢方の古典には、スッポンはからだの不足を補う働きがある、という記載もあります。
 生まれつき虚弱でやせすぎ(羸痩:るいそう)の人や、肺結核などの慢性消耗性疾患の人、あるいはその回復期にある人、貧血気味の人、体力の弱っている人などは、スッポンをいつも食べたほうがいいと書かれています。
 こうした人たちは「陰」が不足しています。

手術や高熱は「陰」を消耗
「陰」は、前記したように、からだをつくっている物質や水分、血液などを指しますが、「陰」が足りないと微熱や寝汗、口渇、手足のほてり、めまい、耳鳴りなどの症状が起こってくるのです。
 また、手術をしたり、熱性病になったりしたときも、からだの「陰」が大幅に消耗します。手術による出血や、高熱がでたときの大量の発汗は、陰液の流出や消耗につながるからです。このとき、水分とともにビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素も失われます。
 そこで、「陰」と栄養素を同時に補うことのできるスッポンが有効なのです。

滋養強壮を担う6つの作用
 スッポンは、人体の最小単位である細胞を元気にし、新陳代謝を高める働きがあります。
 ですから、日常的に食べていると、からだの根底から健康を再構築できます。
 すぐに風邪をひいてしまうようなお子さんや、出産後のお母さんの体力の回復にも、スッポンはぜひおすすめです。
 スッポンの滋養強壮作用は、主に次の6つの働きによって生み出されます。

①水分補充、造血促進作用
②免疫増強作用
③酸素欠乏に対する抵抗力を増強さ せる作用
④抗疲労作用
⑤耐寒冷作用
⑥強精作用




陰陽のバランスの整え健康を保つスッポン
陰陽のバランスの整え健康を保つスッポン

瘀血を解消し、新陳代謝を促す
 スッポンは、女性にとってうれしい効果をたくさん秘めています。まず注目されるのが美容効果です。
 スッポンは「食べる化粧品/飲む化粧品」といわれるほど、女性のスキンケアに最適の食品です。これはスッポンの瘀血を解消する作用が大きく影響しています。
 瘀血が解消されて血行がよくなると、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が活発になります。
 その結果、色素の沈着が抑えられてシミ・そばかすの予防に役立つほか、ツヤとハリのある素肌がよみがえります。
 また、皮膚は、乾燥しやすい「燥タイプ」と、いつもべとべとしている「湿タイプ」がありますが、スッポンはどちらにも有効です。「燥」と「湿」をうまく調整する働きがあるのです。

コラーゲンとムコ多糖の補給に
 スッポンの美容効果は、スッポンに豊富に含まれるコラーゲンとムコ多糖の働きによると考えられます。
 スッポンを煮込むと、ぷるぷるとしたゼラチン質が溶け出てきますが、これがコラーゲンとムコ多糖のかたまりです。
 コラーゲンとムコ多糖は、もともと私たちの皮膚の中に豊富に存在しています。
 コラーゲンは皮膚に弾力を与えるスプリングのような存在で、そのスプリングのすき間で多量の水分を抱えているのがムコ多糖です。
 ところが、年をとったり、太陽の紫外線を浴びすぎたりすると、肌のコラーゲンが変化してスプリングがゆるみ、シワやたるみができやすくなります。
 また、コラーゲンのスプリングがゆるむと、ムコ多糖も減少して肌のみずみずしさも失われてしまいます。その結果として肌がカサついてくるわけです。
 スッポンを日常的にとっていると、こうした肌の老化を抑えるうえで大いに有効です。
 スッポンを摂取するだけでなく、外用としてスッポンのエキスを肌に塗布すると、からだの内外から美容効果が期待できます。



陰陽のバランスの整え健康を保つスッポン
陰陽のバランスの整え健康を保つスッポン

「陰」を補い、ホルモンを調整
 女性の月経周期は、主に2つの女性ホルモンのバランスでコントロールされています。エストロゲンとプロゲステロンです。
 何らかの原因でこれらのホルモンの分泌が乱れると、月経に関するさまざまなトラブルが発生してきます。月経不順、月経過多、無月経症などがそうです。
 スッポンは、女性ホルモンのバランスを回復するうえで役立ちます。
 ホルモンのアンバランスは、すなわち陰陽のアンバランスで、「陰」を補うスッポンをとることで、その分泌を整えることができるのです。
 また、ホルモンのバランスが崩れる背景には、ストレスも大きく影響していますが、スッポンは精神を安定させる効果もあります。スッポンに含まれる豊富なカルシウムが、その一翼を担っていると考えられます。

月経前症候群、不妊症にも
 精神安定に役立つスッポンは、月経前症候群の対策にも有効です。
 月経前症候群は、排卵から月経開始までの時期に心身に現われるさまざまな症状を指します。イライラしたり、気分が沈んだり、下腹部痛、乳房痛が生じるケースもあります。
 ストレスをやわらげることができれば、こうした月経前症候群の緩和にもつながると考えられます。
 不妊症の背景にも、ストレスが関わっている場合がよくあります。
 本人の妊娠願望が強かったり、周囲から必要以上にプレッシャーをかけられたりすると、それがストレスとなってホルモンのバランスが乱れ、なかなか妊娠できないというケースが少なくないのです。
 スッポンを夫婦で日常的にとっているうちに、妊娠したという声がよく聞かれます。

不正性器出血を抑える
 月経とは別に、性器から出血がみられることがあります。不正性器出血と呼ばれるものです。
 不正性器出血がみられたときは、婦人科を受診するのが原則ですが、病院の治療とあわせてスッポンの摂取を試してみるといいでしょう。
 スッポンには止血作用があるので、不正性器出血の抑制にも有効です。



陰陽のバランスの整え健康を保つスッポン
陰陽のバランスの整え健康を保つスッポン

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