池田信夫 blog : リフレ派の最後の砦 - ライブドアブログ
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昨日、桜内文城議員がTwitterで高橋洋一氏の理論をオカルトだと喝破したのですが、私もややこしいことになってます。
まず、みんなの党が標榜する「デフレ脱却」「日銀法改正」ですが、これは桜内議員の訴えをもとにするとして、私個人は政治的に反対。ただし、理論的には桜内氏は正しいと思うし、実践としては「やって見るまでわからない」。だからこそ、そして今まで日本が財政政策で成功したことなどない(ただし、桜内氏はかつての財政出動と自身の政策には明確に一線を引いてます)と思うから、私はこの政策には反対なのです。
ただし、桜内氏は国会議員なのだし、国の経済と財政を責任をもって動かす権利と義務は彼にあるのだから、物理的にこれに反対することはできないと思ってます。
それとは別に、高橋洋一氏が主張するリフレ政策は理論的にもおかしいと思うし、観測データから言ってもおかしい。そして、彼の主張を旗頭にしてリフレを主張する人たちがみんなの党の政策を支持していることには「もう勘弁して欲しい」と思ってます。
私が思うに、中西健治氏はみんなの党の議員の中でも金融政策のプロですが、彼はリフレのようなものを語った試しがない。それに、小野次郎・山内康一・松田公太の各氏も金融政策についての言及がないと思います。
みんなの党の次世代を担う議員たちは、ひょっとするとリフレ派ではない。ただし、みんなの党が党としてこれを言い続けている以上は反論を自主規制しているんじゃないかと私は思っています。
これまで私はみんなの党の結党当初からの支持者として、そして一般党員として、リフレ政策には一貫して反論してきました。
ある意味、高橋洋一氏の言うような、貨幣数量説を論拠にするようなリフレ論者がいればかえって反論するのはたやすい。桜内氏のようなロジカルな説明が入ると、反論も論理ではなく単に政治的なものにならざるを得ません。
所詮私は「政府が何かしてくれれば景気は良くなる」には一貫して反対で、「政府のくびきから逃れることができれば日本の市場はきっと立ち直る」と思っています。これはおそらく、大蔵官僚(現財務省)や自治官僚(現総務省)にはありえない発想なのでしょう。
それにしても、桜内氏もみんなの党の議員として活動していても、弊ブログに「こういう議論がしたかった」とコメントを寄せてくるほど言論が表に出せないというのは、何か日本の政治(あるいはメディア)に物理的な問題点があるんじゃないかと感じます。
政治家が自分で発信する手段としてブログを使っていても、実際にはほとんど読んでもらえていません。政治家によっては新聞記事よりよほど読ませるものがあるにもかかわらず、です。
普通の人が普通に議員と意見交換する機会が、もっともっと増やせたらいいのにと思います。残念ながらネットで政治発信する一般人は、比率としてキチガイじみたものが非常に多い。ネット利用者の増加でこれは解決するはずなんですが、なかなかといったところでしょうか。
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昨日、桜内文城議員がTwitterで高橋洋一氏の理論をオカルトだと喝破したのですが、私もややこしいことになってます。
まず、みんなの党が標榜する「デフレ脱却」「日銀法改正」ですが、これは桜内議員の訴えをもとにするとして、私個人は政治的に反対。ただし、理論的には桜内氏は正しいと思うし、実践としては「やって見るまでわからない」。だからこそ、そして今まで日本が財政政策で成功したことなどない(ただし、桜内氏はかつての財政出動と自身の政策には明確に一線を引いてます)と思うから、私はこの政策には反対なのです。
ただし、桜内氏は国会議員なのだし、国の経済と財政を責任をもって動かす権利と義務は彼にあるのだから、物理的にこれに反対することはできないと思ってます。
それとは別に、高橋洋一氏が主張するリフレ政策は理論的にもおかしいと思うし、観測データから言ってもおかしい。そして、彼の主張を旗頭にしてリフレを主張する人たちがみんなの党の政策を支持していることには「もう勘弁して欲しい」と思ってます。
私が思うに、中西健治氏はみんなの党の議員の中でも金融政策のプロですが、彼はリフレのようなものを語った試しがない。それに、小野次郎・山内康一・松田公太の各氏も金融政策についての言及がないと思います。
みんなの党の次世代を担う議員たちは、ひょっとするとリフレ派ではない。ただし、みんなの党が党としてこれを言い続けている以上は反論を自主規制しているんじゃないかと私は思っています。
これまで私はみんなの党の結党当初からの支持者として、そして一般党員として、リフレ政策には一貫して反論してきました。
ある意味、高橋洋一氏の言うような、貨幣数量説を論拠にするようなリフレ論者がいればかえって反論するのはたやすい。桜内氏のようなロジカルな説明が入ると、反論も論理ではなく単に政治的なものにならざるを得ません。
所詮私は「政府が何かしてくれれば景気は良くなる」には一貫して反対で、「政府のくびきから逃れることができれば日本の市場はきっと立ち直る」と思っています。これはおそらく、大蔵官僚(現財務省)や自治官僚(現総務省)にはありえない発想なのでしょう。
それにしても、桜内氏もみんなの党の議員として活動していても、弊ブログに「こういう議論がしたかった」とコメントを寄せてくるほど言論が表に出せないというのは、何か日本の政治(あるいはメディア)に物理的な問題点があるんじゃないかと感じます。
政治家が自分で発信する手段としてブログを使っていても、実際にはほとんど読んでもらえていません。政治家によっては新聞記事よりよほど読ませるものがあるにもかかわらず、です。
普通の人が普通に議員と意見交換する機会が、もっともっと増やせたらいいのにと思います。残念ながらネットで政治発信する一般人は、比率としてキチガイじみたものが非常に多い。ネット利用者の増加でこれは解決するはずなんですが、なかなかといったところでしょうか。