◆京都徒然案内2011◆ 総本家にしんそば松葉@四条通大橋東入川端天麩羅 多から家@浅草

2011年05月01日

◆京都徒然案内2011◆ 冨美家 イートイン@堺町通錦小路上ル5

10-12-31訪問
(写真)冨美家なべ 全景
冨美家:①冨美家なべ600円全景101231
昨年の大晦日、京都市内は久しぶりの大雪に見舞われた。
前夜半から降り出した雨が霙(みぞれ)に変わり、まだ早朝の暗い内から、すっかり雪に変わったのであった。

そんな大雪の日にも拘らず、やはり僕は市内散策に出た。(笑)

傘を差して家を出て、桂駅に向かって歩き始めると、ドンドン雪が傘に降り積もり、傘が次第に重くなって来る。
こんな大雪は、この10年あまりを振り返ってみても記憶に無かった。
途中で何度も傘に積もった雪を落としながら、何とか駅まで辿り着いた。

桂駅の操車場に停まっている阪急電車の車両の上にも、雪が厚く降り積もっている。
こんな光景を見るのは、小学校以来だなあ…と、感慨に浸りながら河原町行きの電車に乗った。

四条烏丸で電車を降り、地上に上がってみると、辺りはすっかり銀世界であった。
チェーンを着けて走っている車も多く、ジャラジャラと音を立てながら通り過ぎて行く。

傘に積もる雪を払いながら、僕は錦小路通に向かった。
こんな寒い日には、熱々の鍋焼きうどんが食べたくなって来る…と、冨美家、を目指していたのだ。

新しい店舗に移ったという話は聞いていたのだが、一応、錦小路通にあった旧店舗の場所までやって来てみると、旧店舗はすっかり解体されて更地になっていた。
(因みに旧店舗は、この4月23日(土)に販売専門店の錦本店としてリニューアルオープンしている。)

新店舗は旧店舗の場所から少し北に上った所にあるので、錦市場のアーケードから再び傘を差し、ズンズン雪の降り続く通りを歩き始める。

通りは降り積もった雪で真っ白の銀世界になっており、こんな日にわざわざアーケードの外に出る物好きはあまりおらず、人影も疎ら(まばら)である。
少しばかり歩くと、通りの右手に、新店舗があった。
この新店舗は、元は冨美家の事務所であった冨美家北ビルを改装して開店した、イートイン専門店である。
(電話番号は、事務所だった頃のものと同じ。)

以前、錦市場内にあった旧店舗とは全く違った、お洒落な造りの店である。
間口もそれ程広くないので、気を付けていないと、まさかこれがあの冨美家だとは思わず、通り過ぎてしまいそうになる。
入口に近付いてみると、まるでカフェか喫茶店の様に、硝子張りの素通しで店内が見えるではないか。
へえ~っ、と、妙に感心しながら、入口で傘に積もった雪を払い落としていると、
「まあまあ、こんな雪の中、よう来てくれはりました。」と、接客の女性が、小走りに店の中から出て来た。
「全く、凄い降りだね。参ったよ。」
笠立に傘を立て、先導してくれる女性の後から店内に入る。

入口近くの席に腰を下ろそうとすると、「奥の方が暖こうおす。どうぞもっと奥へ。」と、椅子に置いた僕の荷物を持って奥の席に導いてくれた。
なに、荷物といっても外出の際に持ち歩いている合切袋(がっさいぶくろ。財布やちり紙等の小物を入れて持ち歩く巾着袋で、明治時代に流行した。僕のは紐を長い物に改造して、腕を通して肩から下げられる様にしている。)1つなのだが。(笑)

店内には、4人掛けテーブル席が5つ、2人掛けテーブル席が5つ、配置されているのだが、接客女性の進めに従いもう少し厨房寄りの暖かい席に移動した。

先の接客女性が熱い茶を持って来てくれたので、冨美家なべ、を頼む。

(写真)冨美家なべ 拡大
冨美家:③冨美家なべ600円拡大101231
●冨美家なべ 600円

暫くすると、店の一番奥にある厨房から、冨美家なべ、が、盆に載って運ばれて来た。

冨美家なべ、と、店名を冠している事からもお判りの通り、冨美家、の名を世に知らしめた看板料理である。
要は鍋焼きうどんなのだが、京都らしく、九条葱が載る他、餅2個、椎茸、蒲鉾、衣たっぷりの海老天、生玉子が載る。
出汁は勿論、薄口醤油を使った関西風の物で、口に含むと煮干の香りや昆布の香りが鼻に抜けると共に、じんわりと深い味わいが拡がり、思わず、寒さに凍えた身体の緊張が解れていくのが解る。

美味いなあ…と、一気に食べ終えたのであった。

ところで、諸兄もご存知の通り、京都では伝統的にうどんに腰が無く、フニャリ、としている。
ただ、しっかりと打たれている物は、グルテンに由来するのびやかな弾力だけはしっかりとあるので、引っ張ってみてもそう簡単には切れない。
よって、より的確に表現すると、やや叙情的な表現ではあるが、女性的な、たおやかなうどん、と言った方がしっくり来ると思う。

そのたおやかなうどんは、鍋焼きとなると尚更のこと、なよなよと頼りの無いうどんとなる。
しかしこれに慣れ親しむ様になると、鍋焼きうどんはこうでなくては…と思う様になる。
かく言う僕も、幼い頃を京都で過したからであろう、こと鍋焼きうどんに関しては、腰の無い軟らかなうどんに親しみを感じる。
食は文化、と、よく記しているが、京都の腰の無いうどんに対して、うどんが延びている等と腹を立てたりするのは、無知を自ら披露しているようなものである。

(写真)リニューアルオープン記念サービスの抹茶アイスクリーム)
冨美家:②記念サービスの抹茶クリーム101231
さて、食べ終えてお茶を飲んでいると、先の接客女性がお茶の淹れ換えに来てくれ、こんな寒い日にどうかと思うのだが、今日までリニューアルオープン記念で抹茶クリーム360円がサービスで付くと言う。
彼女の申し訳無さそうな態度に笑いそうになってしまったが、身体もすっかり温まっていたので、サービスの最後の日に訪問したというのも何かの縁と、遠慮無く貰う事にした。

運ばれて来た抹茶クリームは、淹れ換えてくれた熱い茶を飲みつつ食べてみると、どうしてどうして、なかなか美味い抹茶アイスであった。

勘定を済ませると、「足元にお気をつけてお帰りやす。」と、先の接客女性に見送られ、再び大雪の降り続く外に飛び出したのであった。

冨美家 イートイン ( 烏丸 / うどん )
★★★★★5.0
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【店舗紹介】

冨美家:店①外観101231(写真)大雪の店舗外観


イートイン専門の新店舗は、販売専門店としてこの4月23日(土)にリニューアルオープンした錦本店から、北に向かって堺町通りを1分程歩いた場所にある。

ほんの少し離れただけなのだが、錦市場の外に場所が移ったのと、元は冨美家の事務所だった冨美屋北ビルを改装して店舗にしたため間口が狭い事もあり、見落としてしまうかも知れぬ。

右手を注意深く見ながら、歩いて行って欲しい。



冨美家:店②入口のディスプレイ101231(写真)入口のディスプレイ





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(写真)店内への通路、奥の厨房方向、入口方向
冨美家:店③店内への通路101231冨美家:店④奥の厨房方向101231冨美家:店⑤入口方向101231

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