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2011年10月29日

新政 佐藤卯平衛 純米大吟醸 秋田限定品あらばしり@秋田郷土料理あらまさ5

11-09-18訪問
(写真)新政 秋田限定あらばしり 瓶姿
新政秋田限定品あらばしり:③瓶姿110918
9月のとある日、浅草の秋田料理あらまさ、で購入した高価な日本酒を開けた。
酒を惹き立てる美味い肴が必要だ…と、連れと美味そうな刺身や豆腐等を買いに行き、準備万端整えて事に臨んだ次第。

初めてこの酒を口にして購入する事にした顛末(てんまつ)は、前回の訪問記に記している。

【前回の訪問記】
秋田郷土料理あらまさ@浅草

購入した酒の名は、新政 佐藤卯平衛 純米大吟醸 秋田限定品あらばしり。
何とも長い名前である。

酒の話をする前に、江戸時代から続く老舗蔵元である新政酒造の沿革を、あらためて記しておこう。

秋田県秋田市にある新政酒造㈱は、1853年に初代卯兵衛が、秋田藩久保田城の外町で酒造業務を始めたのに端を発する。
醸造研究者であった5代目卯兵衛の時、新政酵母(協会酵母6号)が分離され、今に伝わる。
この新政酵母は、現存する最古の酵母として、近年あらためて醸造に採用する蔵が増えている優良酵母との事。
現在は8代目佐藤裕輔専務を筆頭に、新政酒造は蔵人の若返りを果しているという。

そんな蔵元が作り出したこの酒を、秋田郷土料理あらまさ、で初めて口にして痛く感激したのであった。
そしてご主人から、関東でこの酒を飲む事が出来るのは新政の直営店であるこの店だけだと聞いて、販売用ではない酒を買って帰ったのであった。

あれから木箱に詰めたまま冷蔵庫の保冷室に保管し、時々、夜中に木箱の蓋を開けては栓を開ける日の事を想像し、ニンマリとしていた僕であった。(笑) 

(写真)新政 秋田限定あらばしり 箱姿 (新政 吟華千輪の箱を代替)
新政秋田限定品あらばしり:①箱姿110918
●新政 佐藤卯平衛 純米大吟醸 秋田限定品あらばしり 3500円(720ml)

先ず、この酒の長い名前を分解してみよう。
この酒の名は次の様に分解出来る。

新政 佐藤卯平衛 + 純米大吟醸 + (秋田限定品)あらばしり

酒銘は、新政 佐藤卯平衛。
この酒の素性(カテゴリーとでも言おうか)は、純米酒の大吟醸。
その酒の、あらばしり。
日本酒には、同じ酒銘の物でも搾り方や醸す時期を特定して瓶に詰めた、あらばしり、ひやしぼり、寒おろし…といった季節限定品がある。
尚、この酒のあらばしりは、秋田限定品、つまり秋田県のみで販売されている。
…という訳である。

因みに、下のラベル写真で解る様に、加熱殺菌していない生酒である。

(写真)ラベル写真 1
111018_205832
(写真)ラベル写真 2
111018_205916
さて、この酒の酒銘が、新政 佐藤卯平衛、であると解ったところで、話を進めよう。

この酒は、協会酵母6号(6号酵母)を初めて世に出した5代目佐藤卯兵衛の名を酒銘に冠した、新政酒造の自信作である。
秋田産の「酒こまち」に「山田錦」を使い45%精米した米を使い、自社蔵の6号酵母で厳寒期に醸し(かもし)ている。

あらばしり、とは、搾る際に圧力をかける前に自然に流れ出る、新走り(あらばしり)の部分のみを詰めた酒、を意味する。
本格的に酒を搾る作業の前に自然と流れ出る物だけを詰めるという事から生産量は極少量となり、希少価値が高い。
そんな訳で、東京に出荷出来る程には量が採れないため、秋田県限定品となっている。

(写真)新政 秋田限定あらばしり 箱詰め姿
新政秋田限定品あらばしり:②箱詰め姿110918
やや黄色味を帯びて蕩味を感じさせるこの酒は、柔らかく甘みを伴う上品で豊かな吟醸香と、スッキリとした口当たりを愉しむ事が出来る。
加えて、新走りならではの微炭酸も感じる。

6号酵母の特徴である爽やかな酸味がフレッシュな味わいを生み、これが新走りならではの微炭酸とあいまって、切れの良いスッキリとした口当たりを実現していると思われる。


実に美味かった。

因みにラベル写真でもお解かりの通り、今年から秋田県産の米100%で醸している。

あらまさ ( 浅草(つくばEXP) / その他郷土料理 )
★★★★★5.0
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furutone at 00:00│Comments(0)TrackBack(0) 浅草西部 

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