2008年12月04日
居酒屋 鈴芳＠浅草 ●浅草ホッピー通り通信：その１３●
08-10-26訪問（写真上）樽生ホッピー
（写真下）牛ハチノス炒め、カシラ焼き
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前回の初訪問は三社祭。
それ以来となる訪問である。
あの時は、女将さんの客あしらいの怖さに（笑）、ちと、気を悪くした面もあったが、あの牛ハチノス炒めの美しさと美味さには、感動したのであった。
そのハチノス炒めに会いたくて、怖い女将さんの目を盗む様に、おずおずと、しかし強い覚悟で、正に「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の心境で訪問した。（笑）
おずおずと店内に入り、恐々（こわごわ）座敷に上がって良いかと女将さんに問うと、早速来ました先制攻撃。
「そこは駄目！」
…で、その後、では何処に座れという指示が無い。
木で鼻を括った、とは、正にこういう応対を言うのであろう。
そこで、おずおずと、店横の路地に出された路上テーブル席に腰を下ろす。
…何事も起こらない。
どうやら、ここは安全地帯の様である。（笑）
忙しく立ち働く女将さんに、「すみません。」と、飲み物を頼もうと声を掛ける。
貼紙に、珍しい「樽生ホッピー５００円」の文字を見つけたのだ。
無言で近付く女将さん。
ここで怯んでは、いけない。
大きな声で、「樽生ホッピー！」と叫ぶ。
無言で立ち去る女将さん。（笑）
路上を行き交う観光客を見ていると、いきなり後ろからニュッと手が伸び、テーブルに、ドン！とジョッキが置かれた。
勿論、無言の奇襲攻撃である。
驚いて振り返った時には、既に女将さんはヒット・アンド・アウェイで、後姿を見せている。
見事な攻撃である。
ここまで来ると、もう女将さんの行動パターンが読め、何やら楽しくなって来ている。
グイ、と、一息飲んで、お待ちかねの一品、牛ハチノス炒め７５０円を、通りかかった若い男性従業員に頼む。
「ハチノスね。」と、こちらは実にソフトな応対。
このギャップが素晴らしい。
注意してみると、接客は若い男性と、同じく若い女性、そして女将さんの３人が接客範囲を３分割し、それぞれ決まった範囲を受け持っている。
つまり、どこに座るかで、接客の印象は大きく変わるのである。
先程は、たまたま奥に物を取りに行った若い男性従業員が通り掛ったところを捕まえた訳だ。
若い男女の従業員のソフトな接客でのんびり飲むのも良いが、僕のお勧めとしては、やはり女将さんの怖い接客に、ピリピリしながら飲む事をお勧めする。
こんな経験は、ホッピー通りに数ある店の中で、この店でしか味わう事の出来ない経験である。
それにしても、この店の牛ハチノス炒めの柔らかいハチノスの美味さといったら、これも、今のところ僕が入ったホッピー通りの他店には、無い。
つまり、女将さんの接客で、牛ハチノス炒めを食する事こそ、この店の醍醐味、なのである。（笑）
そうそう、僕の隣に座った中年の夫婦連れが面白かった。
どうやら初めてホッピー通りに来て、運悪く（運良くか…笑）この店に入ってしまった様である。
先ずは、なかなか注文を聞きに来てくれない女将さんに不平を言い、次に、その傲岸な接客態度に驚き、怒り出す奥さんとそれを宥める（なだめる）ご主人の、コントラストの面白い事といったらなかった。
思わず、「凄いでしょう。」と、口を挟んでしまう僕。
「いやはや、怖いねえ。」と、ご主人。
「全く、なんで客が小さくなってなくちゃ、なんないのよ！」と、プリプリしている奥さん。
「それがこの店の味、なんですよ。初めてですか？」と、僕。
「浅草、初めてなんです。」と、ご主人。
「初めてでこの店を引き当てるとは、凄いクジ運だ。」と、肩を震わせ笑いを噛み殺す僕。
「他もこうなの？」と、漸く怒りが収まってきたらしい奥さん。
「いや、この店だけですよ。他は何処も楽しめますよ。でも、折角この店を引き当てたんだから、是非、このハチノス炒め、食べて下さい。美味いですよ。」と、僕。
「美味しそうですね。頼もうか？」と、ご主人。
「美味しそうだけど、ハチノスって内臓でしょ？気持ち悪いわ。」と、奥さん。
「そうか〜。」と、残念そうなご主人。
結局、僕と同じ様にカシラ焼き４５０円を頼み、いつしか酔いも手伝って、女将さんの接客にも慣れた様であった。
もし、あなたが、ホッピー通りには店が多過ぎて、どこに入って良いか判らないと言うなら、是非一度、この店、つまり、虎穴に入ってみる事をお薦めする。
女将さんの接客に慣れれば、他店はどこも天国同然、鼻歌交じりで入って行ける。（笑）
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それ以来となる訪問である。
あの時は、女将さんの客あしらいの怖さに（笑）、ちと、気を悪くした面もあったが、あの牛ハチノス炒めの美しさと美味さには、感動したのであった。
そのハチノス炒めに会いたくて、怖い女将さんの目を盗む様に、おずおずと、しかし強い覚悟で、正に「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の心境で訪問した。（笑）
おずおずと店内に入り、恐々（こわごわ）座敷に上がって良いかと女将さんに問うと、早速来ました先制攻撃。
「そこは駄目！」
…で、その後、では何処に座れという指示が無い。
木で鼻を括った、とは、正にこういう応対を言うのであろう。
そこで、おずおずと、店横の路地に出された路上テーブル席に腰を下ろす。
…何事も起こらない。
どうやら、ここは安全地帯の様である。（笑）
忙しく立ち働く女将さんに、「すみません。」と、飲み物を頼もうと声を掛ける。
貼紙に、珍しい「樽生ホッピー５００円」の文字を見つけたのだ。
無言で近付く女将さん。
ここで怯んでは、いけない。
大きな声で、「樽生ホッピー！」と叫ぶ。
無言で立ち去る女将さん。（笑）
路上を行き交う観光客を見ていると、いきなり後ろからニュッと手が伸び、テーブルに、ドン！とジョッキが置かれた。
勿論、無言の奇襲攻撃である。
驚いて振り返った時には、既に女将さんはヒット・アンド・アウェイで、後姿を見せている。
見事な攻撃である。
ここまで来ると、もう女将さんの行動パターンが読め、何やら楽しくなって来ている。
グイ、と、一息飲んで、お待ちかねの一品、牛ハチノス炒め７５０円を、通りかかった若い男性従業員に頼む。
「ハチノスね。」と、こちらは実にソフトな応対。
このギャップが素晴らしい。
注意してみると、接客は若い男性と、同じく若い女性、そして女将さんの３人が接客範囲を３分割し、それぞれ決まった範囲を受け持っている。
つまり、どこに座るかで、接客の印象は大きく変わるのである。
先程は、たまたま奥に物を取りに行った若い男性従業員が通り掛ったところを捕まえた訳だ。
若い男女の従業員のソフトな接客でのんびり飲むのも良いが、僕のお勧めとしては、やはり女将さんの怖い接客に、ピリピリしながら飲む事をお勧めする。
こんな経験は、ホッピー通りに数ある店の中で、この店でしか味わう事の出来ない経験である。
それにしても、この店の牛ハチノス炒めの柔らかいハチノスの美味さといったら、これも、今のところ僕が入ったホッピー通りの他店には、無い。
つまり、女将さんの接客で、牛ハチノス炒めを食する事こそ、この店の醍醐味、なのである。（笑）
そうそう、僕の隣に座った中年の夫婦連れが面白かった。
どうやら初めてホッピー通りに来て、運悪く（運良くか…笑）この店に入ってしまった様である。
先ずは、なかなか注文を聞きに来てくれない女将さんに不平を言い、次に、その傲岸な接客態度に驚き、怒り出す奥さんとそれを宥める（なだめる）ご主人の、コントラストの面白い事といったらなかった。
思わず、「凄いでしょう。」と、口を挟んでしまう僕。
「いやはや、怖いねえ。」と、ご主人。
「全く、なんで客が小さくなってなくちゃ、なんないのよ！」と、プリプリしている奥さん。
「それがこの店の味、なんですよ。初めてですか？」と、僕。
「浅草、初めてなんです。」と、ご主人。
「初めてでこの店を引き当てるとは、凄いクジ運だ。」と、肩を震わせ笑いを噛み殺す僕。
「他もこうなの？」と、漸く怒りが収まってきたらしい奥さん。
「いや、この店だけですよ。他は何処も楽しめますよ。でも、折角この店を引き当てたんだから、是非、このハチノス炒め、食べて下さい。美味いですよ。」と、僕。
「美味しそうですね。頼もうか？」と、ご主人。
「美味しそうだけど、ハチノスって内臓でしょ？気持ち悪いわ。」と、奥さん。
「そうか〜。」と、残念そうなご主人。
結局、僕と同じ様にカシラ焼き４５０円を頼み、いつしか酔いも手伝って、女将さんの接客にも慣れた様であった。
もし、あなたが、ホッピー通りには店が多過ぎて、どこに入って良いか判らないと言うなら、是非一度、この店、つまり、虎穴に入ってみる事をお薦めする。
女将さんの接客に慣れれば、他店はどこも天国同然、鼻歌交じりで入って行ける。（笑）
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